ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女 下 (早川書房) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • ミレニアム1~3を読んだのは、10年以上前になるのだろうか? 北欧ミステリどころか海外ミステリさえあまり読んでいなかった当時だけど、面白さを教えてもらった最初の体験かもしれなかった。
    当時、読了段階で著者は亡くなっていることに衝撃を受けたが、何年もしてから、別の作家がミレニアム4~6を出したのを本屋で見て、まったく食指が動かなかったことは覚えている。それほど1~3の完成度が高かったのも事実だし、今更続編もないだろうと思ったということと、6冊揃えるのは高価格高リスクと感じたからだ。
    それからまた数年、文庫化し電子書籍化し、半額キャンペーンとかで思いのほか6冊が安く手に入ったことと、最近北欧ミステリにはまりつつあることで、読んでみようと思った次第。
    訳者あとがきのなかで、もともと10作を予定しており、4,5の梗概はあったようだが、遺族等のトラブルもあり、まったく新しい物語での発刊となったということなので、新しいシリーズとして新鮮な気持ちで取り組めた。
    また、訳者もほぼ同じなので、いろいろなニュアンスも前作の印象どおりということも良かった(1~3は既に手許に無く、ストーリーもうろおぼえで何を言ってるかだが)。
    物語自体は、前からの繋がりと言う点でややじれったいところはあるけれど、リスペットの万能ぶりは相変わらずで小気味良く、新たな敵ということでリスペットの人生にも深く関連した強敵の登場となり、おそらく5.6と盛り上がりが続いていくのだろう。
    ここにきての再会を感謝したい。

  • あの人気シリーズ「ミレニアム」の4です!
    3で終わりのはずだったのですが4があったんです!
    作家スティーグ・ラーソンは「ミレニアム3」まで書いて亡くなりましたから
    (世界で8000万部という大ヒットを知ることなく)亡くなりましたから
    実は、1、2、3に続く原稿も残されていたといいますが、
    でも、それとは関係なくダヴィド・ラーゲルクランツという作家が4を新たに書き下ろしたのだそうです。

    作家が変わってテイストが違ってしまうのかは気になるところですが、そこはほぼ大丈夫でした
    ヒロインのスーパーマン度が上がってる気はしますが許容の範囲ではないでしょうか

    新シリーズですが、以前と変わらず雑誌ミレニアムと編集主筆ミカエル・ブルムクビストとストイックな天才ハッカーリスベット・サランデルを中心に物語は展開します。
    今回は、今話題の人工知能や最新のIT技術に触れて物語は進みます。
    1,2,3までで最大の敵の父をやっと倒しましたが、今回は父の悪の帝国を継ごうとする新たな強敵と戦うことになります
    上下巻の長編小説は、リスベットがなかなか登場しないで話は進み、下になるあたりから急加速して話は進みます。ジェットコースター的展開で最後まで目が離せませんでした。
    最後は、5に続く感じで終わりました。

    やっぱりミレニアムは面白かったです。(^o^)

  • シーンを巻き戻して、別の視点から語るのがかったるいよ。キビキビと話を進めろよ。
    下手くそかよ。

  • リスベットのもう一つの過去、双子の妹との猛烈な確執が明らかになり、新たな闘いが始まる。何と言ってもリスベットがカッコいい。ややアメコミ風に類型化、ヒーローぶりが強調されすぎて、もう少し暗示的なままでも良かったと思うが、ザラによる絶望的な暴力、国家権力への不信の中で醸成されたリスベットの成り立ちが説得力を持たせている。これまでのシリーズで活躍していた面々も登場しファンとしては嬉しい限り、今後もリスベットの活躍を見続けたいと思う。

  • ライバル登場!
    いろんな登場人物が生み出され 作者が気に入ったものが 徐々に 解像度が上がって 主役級に上がっていく
    作者も また 読者の一人のように 登場人物達の活躍を眺めているだろう


    伸たまきのような人物主導の物語展開

  • 〇無力さにはね、ミカエル、人間をだめにする破壊力がある。
    〇ジャーナリストはただ、その背後にあるメカニズムを理解しなければならない

  • 上巻は世界に入り込むまで時間がかかったけど、下巻は一気読み。面白さは健在だった。作者が変わったのも全然違和感なく安心して読めた。続編を書き上げるのはものすごいプレッシャーだったろうなと素人でも想像できるけど、私的には大満足だしリスベットやミカエルにまた会えて嬉しい。
    4が終わったら少し違う本を読もうかと思ってたけど、とうとうあの人が出てきて続きが気になって仕方ないので、5に進みます。

  • ミカエルとリスベットの再開には胸がキュッとなりました☆ ただ、全体的にリスベットの登場が少ないのが不満です。 「蜘蛛の巣を払う女」ってもともとそういうタイトルなのか、日本版で出版社が勝手に副題を付けたのか。 この「蜘蛛の巣を払う女」の意味はわからなかった。 カミラがミカエルやアンドレイに色仕掛けして連れ出そうとするシーンだが、色仕掛けなんてしなくても、まんま部下がさらえばいいのでは。エドに対しミカエルが会おうとするのもよくわからない。 おもしろかったけど、はまらなかった。

  • 作者が代わったということもあって、4以降は手を出していなかったのだけど。
    一気に4~6まで揃えて、その前に復習として1~3を読み返し、万全(?)の体制で読み始めたよ。

    翻訳なので文体の差とかはわからないけれど、リスベットのかっこ良さと強さはそのままで、いつも胸が痛む思いで見つめてしまうこととも変わらないままで。
    双子の妹がこういう形で出てくるとは、なんという遺伝子なんだろうなあ、全くなあ。

    ミカエルとの距離や、自分自身の将来や、どうかリスベットにとって良いものが沢山待っているように、と祈らずにはいられないシリーズ。
    それにしても、ほんとページターナーだわ。


  • 作者が変わってしまったため、あまり期待をせずに読み始めたが、冒頭からどんどん話に引き込まれた。

    ・リスベットの変わらずのカリスマ感
    ・妹カミラの人物像・エピソードの強烈さ
    ・リスベットとミカエルのラストの展開

    が特に印象に残った。また、前作3部作がよく研究されているのか、それぞれのキャラクターが前作と違和感なく登場していて感動した。次作も楽しみ!

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著者プロフィール

スウェーデンのジャーナリスト、作家。事件記者として新聞社に勤務後、スウェーデンの冒険家、ヨーラン・クロップにを描いたNFでデビュー。2009年、英国の数学者アラン・チューリングに関する歴史小説を執筆。2011年、国際的なサッカースターのズラタン・イブラヒモビッチとの共著で、『I AM ZLATAN ズラタン・イブラヒモビッチ自伝』を出版、2か月足らずで50万部を突破、スウェーデンで大ベストセラーとなった。『ミレニアム』を執筆したスティーグ・ラーソンが急逝した後、4‐6を書き継いだ。

「2023年 『闇の牢獄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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