守り人シリーズ電子版 1.精霊の守り人 [Kindle]

著者 :
  • 偕成社
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  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (354ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 守り人シリーズ、途中まで読んでたけど引っ越しで手放してしまっていたので再度最初から読み直し。

    いやー、やっぱり面白い。
    上橋先生の架空世界の描写好きすぎる。
    本当に存在している世界をそのまま書いているように感じられるのすごい。食事美味しそうだし、戦闘シーンの躍動感もすごい。
    バルサかっこいい。好き。強い女とそれを待つ男という設定、とても好き。そしていざとなったら頼りになるタンダ…くうううっ。
    サブキャラも一人ひとりきちんと描かれていてみんな良いキャラしてる。
    そしてチャグムの成長に泣いてしまう…。
    名作だなあ。

  • 何かに宿られた皇子チャグムが、国の威信のために父親である帝から命を狙われる。たまたま居合わせて助けたバルサがチャグムの母親である妃から用心棒を強引に命じられ、バルサはチャグムを連れて逃げることに。

    壮大な歴史や世界観ですが、アニメを少し前に見ていたので、思い出しながらスムーズに読めて良かったです。
    児童文学というくくりのせいか、ひらがなが多いことの方が読みづらかった。。

    チャグムが理不尽な力に翻弄され、受け入れるしかないと悟るところや、バルサが母親のような気持ちでチャグムを守り、別れるところなど子供向けとは思えない内容でした。
    ゆっくりと続きのシリーズも読んでいきたいと思います。
    まだまだ作品はあるみたいだけど、タンダはもう待たないのかな?というのが気になりました。

  • ファンタジーから割と遠ざかっていたけれど、読んだ。
    面白くてどんどん読めてしまう。
    感情移入できる対象がなかったけれど、リズム感もよく構成も面白い。

    続きも読む予定。

  • ドラマとほぼ同じ進行かな。ドラマの足りない部分を補ったり、逆にドラマの方が台詞で多くを語っているところもあったけれど、良かった。完全に綾瀬はるかと東出昌大、吉川晃司で読んでしまってる。

  • やっと読めた~
    ずっと読んでみたかった子のシリーズ。
    図書館の児童書コーナーで見つけたのだ~

    テレビドラマでの印象が強くて、登場人物をついついドラマの役柄に当てはめて読んでしまうけど。
    そこに収まりきらない物語の展開に、惹き付けられる。
    バルサ、かっこいい~♪

  • 前々から読みたかったのにKindle版がいつまで経っても出ないので、しびれをきらして図書館で借りて読んだ。

    このシリーズの2人の主人公、バルサとチャグムが出会うきっかけになったお話。

    - 追記 -
    そしてついに出たKindle版を買って久しい今やっと登録(笑)。

  • 昔やってたアニメをちらっと見たくらいでちゃんと読むのは初めてだった。かなり読みやすく、もはや古典と呼んでもいいようなちゃんとしたファンタジーだった。きっちり世界観のディテールが描かれていて、話は王道をなぞりつつバルサの造形(三十代で超強い女用心棒)が古さを感じさせず、かなり良かった。ご飯描写が特に良かった。

  • 中学の時、シリーズを一気に読んだ記憶があり、10年ぶりに再読。

    中学生の私、見る目ある〜!やっぱり面白い!
    これを揃えてくれてたのは担任の先生だったなあ。ありがたいです。
    大人になっても面白い。まだまだ先があるので、折を見て一気買いしたいな。

  • 内容が濃い
    世界観の描写がくどくなくて、それでも十分な程度になってるから、退屈もせず置いてけぼりにもならない

    児童文学なだけあって、教訓めいた内容にもなってて、読んで良かった

  • この本は、異界と人の世界が交錯するファンタジーの世界を舞台に、女用心棒のバルサと、皇子のチャグムの冒険を描いた物語です。バルサは、偶然にも川に落ちたチャグムを助けたことで、チャグムが父である帝に命を狙われていることを知ります。チャグムは、異界の水の精霊の卵を身体に宿しており、それが孵化するまでには大干ばつが起こるという予言があるのです。バルサは、チャグムの母である二ノ妃から依頼を受けて、チャグムを守ることを決意します。しかし、帝の追っ手や異界の魔物が彼らを襲います。バルサとチャグムは、幼なじみの薬草師タンダや呪術師トロガイの助けを借りながら、危険な旅を続けます。

    この本の主要なテーマは、人と精霊の関係です。人の世界と精霊が住む異界は、密接につながっており、互いに影響し合っています。しかし、人々は異界の存在を忘れてしまったり、恐れたり、利用しようとしたりします。その結果、現在は自然のバランスが崩れて天変地異が起きているのだと言います。

    この本では、バルサとチャグムが、人と精霊の間にある様々な問題に直面しながら、互いに理解し、尊重し、共生しようとする姿が描かれています。この本のおすすめポイントは、バルサとチャグムの成長です。バルサは、過去に苦しんだことで、人を殺すことに慣れてしまった女性です。しかし、チャグムを守ることで、人を救うことの意味や喜びを再発見します。チャグムは、閉ざされた宮殿で育ったことで、世間知らずな少年です。しかし、バルサとの旅で、人の世界の厳しさや美しさを目の当たりにします。二人は、互いに影響し合いながら、強く、優しく、賢くなっていきます。

    この本を読んで、私は、バルサとチャグムの絆が深まっていく場面に涙が止まりませんでした。バルサは、まるで年の離れた弟のように愛し守ろうとし、チャグムは、バルサを自分の母親のように慕い、信頼します。二人は、血のつながりはないけれど、本当の家族のようになっていきます。その過程で、二人は様々な困難に立ち向かい、勇気と知恵と友情を発揮します。その姿には、心が震えました。

    総評として、この本は、素晴らしいファンタジー小説だと思います。作者の上橋菜穂子さんは、まるで本当に訪れたことがあるかのように、非常にリアルで魅力的に異界の情景を描きます。物語の展開も、スリリングでドラマチックで、読んでいて飽きません。この本は、ファンタジーが好きな人はもちろん、人間の成長や絆に興味がある人にもおすすめです。

  • この本は電子ブックとしてLibrariE(電子図書館)に所蔵されています。
    電子ブックを閲覧する場合は以下のURLからアクセスしてください。
    https://web.d-library.jp/kokushikanlic/g0102/libcontentsinfo/?conid=405769

    (LibrariEを利用するにはIDとパスワードを申請する必要があります。
    申請方法は図書館のHPからご確認ください。
    https://www.kokushikan.ac.jp/education/library/librarie.html

    *文庫本(2007年刊)は中央図書館と鶴川図書館に所蔵があります
    https://opac.kokushikan.ac.jp/Main/Book?book_id=TS00745865&q=5&qt=0&qp=0&qv=50&qs=sort_title&qd=0

  • 森羅万象ファンタジー
    皇子に宿った「水の卵」の謎を探求することになった、女短槍使いのお話


    めっちゃ面白かった!
    バルサかっこいい!

    現実世界の舞台と、もう一つ隣り合わせに存在する世界っていう設定が面白かった。二つの世界上で繰り広げられる、アクションが読見応えあった。

    神秘的な描写が多く、世界観がとても好きだった。

    設定だけで、のめりこんでしまうような
    ワクワク感がある。
    水の守り人、精霊の守り人、の謎、とか
    主人公の過去とか、王子に起きる神秘的な現象の連続
    見入ってしまった。
    そして最初、児童用として売られていたみたいで、どの世代が読んでもわかりやすいし読みやすい。

    面白かった!また読みたい!





    新ヨゴ王国では、200年前に水妖を倒したとされていたが、200年たった現在、第二王子に水妖に起こる現象が起きた。帝は国を守るため第二王子を殺そうとしたが、そこへバルサという短槍使いがあらわれ、王子と2人で逃げることになった。次々と来る追っ手、光の現象、2人、そして世界の運命はいかに!

    森羅万象、大自然を感じる
    壮大さを感じる。良かった

  • 初めて読んだ作品『鹿の王』が面白かった、上橋菜穂子。
    仮想の世界を舞台にしながら、現実世界の問題について考えるような内容に、ハマってしまいました。
    その後あいだが空いてしまいましたが、また作品世界に触れたいと思い、この長編シリーズを読むことにしました。
     
    舞台は半島を領土とする「新ヨゴ皇国」。
    女性の用心棒、バルサが川を渡っていると、とある事件に巻き込まれます。
    その結果、彼女が請け負うことになったのは、皇国の第二皇子を守る、という仕事。
     
    第二皇子が亡くなったように見せかけて、逃亡生活に入る二人。
    さっそく迫ってくる、追手。
    そして、自分たちが対峙するのは、こちらの世界の者だけではないことに、気づきます。
     
    バルサは皇子を守れるのか。
    その展開と攻防を読み進めるのが、本書の楽しみ方だと思います。
     
    そしてストーリーを追いながら、以下のようなことを考えさせてもらいました。
    ・歴史というのは勝った側の物語であり、全てが真実を伝えているとは限らない
    ・自分が学ぶ学問のみが、世界の不思議にアプローチする方法とは限らない
    ・理不尽な境遇、自分を取り巻く環境の激変に、どう対峙すれば良いのか
     
    随所に挿絵が織り込まれていて、絵本を読んでいるような、懐かしさを感じました。
    かと言って、子供向けに平易に書かれた本、というわけではなく、大人の鑑賞にしっかり応える作品だと思います。
    映像化もされ話題になったということも、納得の内容でした。
     
    これは、シリーズを通して読みたくなってしまいますね。
    焦らずじっくりと、この作品世界を楽しみたいと思います。
     
    『鹿の王 4』上橋菜穂子
    https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/B073WQ6GW3

  • ファンタジーものの小説で、主人公と偶然出会った宿命を負った皇子が、いろんな人たちに助けられてそれに立ち向かっていくという、骨子としては王道の内容ですので、読んで読みやすかったです。しかし、その根底に流れている物語の芯(世界観など)は非常にしっかりされており、著者の文化人類学者としての治験がいかんなく発揮されていることを感じます。特に料理が出てくるところの描写が密に入っていて、聞いたことのないファンタジー世界の料理なのに、詳細にイメージができるところなどすごいと思わされました。
    異世界の人々というもののイメージも具体的に出来るような内容で、まるでその世界に行ったかのように感じ取ることができました。このような小説もあるのだと思いました。

  • 精霊の守り人、原作をやっと読みました。

    私がこの物語を知ったのはアニメから(2007年)。
    神山健治さんが監督をするという情報からアニメを見て、素晴らしい物語と映像に魅せられて、滅多に買わないDVDまで買い揃えてしまった作品でした。(神山健治さんは攻殻機動隊S.A.C.の監督)

    アニメとしての作品が好きすぎたので、原作を読むに至らなかったわけですが、そんな私が、今になって原作を読もうと思ったきっかけは実写化ドラマ(2016年)を見たこと。

    NHK大河ファンタジーとして製作された実写ドラマは、世界観を表現する映像はまぁ、そこそこ良くできていました。が、役者によるキャラクタ付けや、ストーリーや設定の薄さが気になりました。(まぁ、そもそも最初から、実写で、それも4回という短さで表現できるものではないと思っていたけれど)。

    それで、実写ドラマをディスる前に、原作と、アニメと、実写ドラマの違いをちゃんと把握しておかねば、と思ったわけなのです(笑)。


    原作は、淡々と、精霊の守り人になってしまった皇子を取り巻く物語を書いてありました。そして、原作を読み終わって気がついたのは、私が好きになった人と人のつながりのいろいろなエピソードがアニメオリジナルだったのだということ。

    原作はもちろん素晴らしかったけれど、アニメでは、その原作に<温かみのある色彩>を加えてあったという印象。

    アニメでは、タンダ、トーヤ、サヤを、原作以上に参加させて、皇子の「子供として心の成長」がじっくり描かれていました。原作にある感動的な会話を、シチュエーションを少しだけ変えて、ドラマチックに彩っていました。

    実写ドラマは「精霊の守り人」を4回で表現し終わり、この先は、シリーズの先を描いていくようです。

    アニメは「精霊の守り人」1冊を、26話という長さで丁寧に描きました。


    アニメでこの先が作られないのがとても残念。神山健治さんがこの先を作るとしたら、どんな風にするだろう、というのを思い浮かべながら、そして、ドラマをディスる資格(?笑)を得るために、原作のシリーズを読み進めてみようと思ってます。

  • ちょっとまだ書籍は?当然乍(ながら)、明日の未明(本日の24:00)以降の再放送も?…裏番組( #JFAu23 #Friendly match )の関係性で観れ無く成りました!。

    でも申し訳無い!のですが、主人公と王子の国名である程度は評が書ける!ので?…敢えて批評させて戴きます。

    此の物語は?、日本発のファンタジアを売り込んでます!、けど?登場する国名やキャラクターの名前を勘案します?と?…江原道の南部に扶餘(ふ(韓読みではぷ)よ)と言う(日本で言えば群領ぐらい)の王国が実際に在(あ)った(建国世紀不詳〜3(中国の三国志の時代)〜4世紀頃に新羅(しらぎ‥10世紀に高麗に改名される迄(まで)に存在した!朝鮮半島(676年に)最初に統一した王国)に併合されて滅亡しました)!のですが?…その地域に伝わる民話が元(モチーフ)に為(な)った?のでは?…?。

  • 児童文学の枠を越えた、大人のためのファンタジー。主人公バルサが苦難の人生を乗り越えてきた30歳の女用心棒という設定も、その年齢だからこそ発言に説得力がある気がする。第2皇子チャグムの成長も丁寧に描かれていて微笑ましい。
    他の上橋さん作品と同じように、ストーリーに引き込まれて、あっという間に読了。
    2016年3月からNHK大河ドラマ(主演・綾瀬はるか)で放送。映像化が難しい作品だけに、期待も高い。

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著者プロフィール

作家、川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』でデビュー。著書に野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞した『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、野間児童文芸賞を受賞した『狐笛のかなた』、「獣の奏者」シリーズなどがある。海外での評価も高く、2009年に英語版『精霊の守り人』で米国バチェルダー賞を受賞。14年には「小さなノーベル賞」ともいわれる国際アンデルセン賞〈作家賞〉を受賞。2015年『鹿の王』で本屋大賞、第四回日本医療小説大賞を受賞。

「2020年 『鹿の王 4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

上橋菜穂子の作品

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