たのしいプロパガンダ (イースト新書Q) [Kindle]

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  • プロパガンダについて、つまらないものではなく面白いものについて記述している。プロパガンダは過去のものではなく、北朝鮮やオウム真理教、イスラム国についても語られている。あと一応萌えミリについても語られていた。

  • Amazon Unlimitedに入っていたのでありがたく読ませてもらった。Unlimitedにこのぐらいのレベルの本がもっと入っていてくれてたら良いのに。ゴミの中からまともなものをみつけるのは難しい。

    個々のプロパガンダの説明は平易でおもしろい。そこに文句はない。問題なく他人に勧められる涼著だ。
    だけど、ちょっと気になった。プロパガンダという言葉は「修正主義」とか「ファシズム」とかみたいに言葉そのものにネガティブな意味合いを持つので、この本での取り上げ方だと広告宣伝はなんでもプロパガンダになってしまう。ナチにソ連に大日本帝国に北朝鮮にオウムだから、言うまでもなくおどろおどろしいので、ザッツ・プロパガンダって言われてもなるほどだけど、そういうことなの? とは思う。

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    愛国プロパガンダが「楽しい」形で行われる実態について、例を引きながら紹介している

    日本の戦中、欧米、東アジア、新興宗教、現代日本の4テーマに分かれて紹介されており、個人的に気になっていた宝塚歌劇団の戦争協力について紹介していたのは良かった。
    戦中日本だけで十分一冊の本になりそうな気がするし、掘ればいろいろと面白い物が出てきそうなので、じっくり扱ってほしかった。

    欧米は戦前のソ連と戦中のナチスドイツ、アメリカ、そして現代のロシアとウクライナをあっさり紹介したもの。
    ロシアとウクライナについても、日本語のツイッターをあっさり紹介しているだけだったので、ちょっと食い足りない感じがある。
    外国の例ということで言えば、第二次大戦も良いのだけれど、より現代的なルワンダ・旧ユーゴ・中東についても紹介してほしかった。

    東アジアについては、通り一遍の北朝鮮プロパガンダ紹介のほか、中国のプロパガンダも一定のページを割かれている。抗日テーマパーク・八路軍文化園など、興味深い紹介もあったけれど、それが受け手たる中国国民にどう作用しているのかが触れられていなくて気になった。

    新興宗教については、色々差し障りがありそうだけど、幸福の科学と創価学会、特に前者には触れられていないので、別の機会にがっつりと解説して欲しい。

    最後に、今まで行われてきたプロパガンダの紹介を受ける形で、安倍政権のプロパガンダについても扱われていたけれど、これも急ぎ足で紹介する感じがあった。
    政府はもちろんだけど、共産党のメディア戦略も気になる。

    総じてプロの著者がコンパクトにまとめてあるので、入門編としては良かったと思う。

  • 百田尚樹の『永遠のゼロ』、オウム真理教、北朝鮮、ナチス・ドイツ、ソ連、自衛隊など、様々な素材をプロパガンダの観点から分析。堅苦しい政治宣伝ではなく、楽しい娯楽として大衆に特定の考えを広めることが優れたプロパガンダであると考えられており、逆に我々はそういうものにこそ敏感でなければ、気づいたらいつの間にか取り込まれていたということになりかねない。
    ただ、実際には、個人レベルではともかく、集団レベルでは知らず知らずのうちに特定の方向にコントロールされてしまうのを防ぐのは至難であると感じた。プロパガンダを、お約束はお約束として置いておいて、娯楽性を楽しむというのは、お約束をお約束として感知できない人もいることを勘案すれば、危険かもしれない。ネトウヨとか、まさにそういうものに嵌った印象だし。それにしても右も左もプロパガンダばかりだな(苦笑)。

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