- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988013511187
感想・レビュー・書評
-
オリヴァー役の子がとても可愛らしい。ビル・マーレイも不良ジジイがピッタリでした!
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
酒とギャンブルに溺れる不良ジジイ、ヴィンセントは、ひょんなことからお隣に引っ越して来た小学生オリバーの放課後の面倒を見ることになる。行きつけのバーや競馬場にオリバーを連れ歩き、一見ろくでもないことを教え込んでいくヴィンセント。それでも不思議と2人の間には年の差を超えた友情が芽生え、ささやかな冒険の日々が始まった。しかしある事件をきっかけに2人の交流の日々に終止符が打たれてしまう。嫌われ者のヴィンセントの本当の優しさを証明するためにオリバーがとった意外な行動とは。
先日観た、ファイトクラブのタイラーの言葉のようにヴィンセントの言葉も胸にささる。それはきっと目的から導かれた
最短距離の言葉であるからだ。品がいいとは、手順の多さを言う。あまりにもお上品過ぎると、最短距離を行かずに小路に入り込んで遠回りしすぎて、目的地にいつまでたっても辿り着かずに迷ってしまう。
全ての物事にはメリットとデメリットがあって、人にだっていいところも悪いところもある。ある一面ではいい人でも、ある一面では迷惑な人間かもしれない。全ての人間が聖人であり、悪人でもあるわけだ。端的な言葉に集約できない人間くささを愛することができれば、僕ら人生のアマチュアだってきっと自身の人生を愛することが出来る。 -
わたしはビル・マーレイが大好きです。
まぁ私にはそれだけで十分に見る価値がある作品です。
相変わらずのトボけた演技で最高でしたw
もう一人の主役である少年も素晴らしい演技でしたね。
ただ作品そのものとしては…個人的にはちょっと手放しでは誉められないですかね。
ヴィンセントがダメ人間過ぎて少年のフォローにも疑問だらけです。もう少し「実は意外と良い人」というエピソードを入れないと説得力に欠け過ぎてます。
ただボブ・デュランの曲をクレジットでボソボソ歌うヴィンセントは素晴らしかった!
彼のファンであればまぁオススメできます。 -
出てくる人みんな不器用。そして本当に悪い人は居ない物語。
偏屈で、クズすぎるじじいと、いじめられっ子だったオリヴァーの年齢を超えた友情。お祈りの仕方やルールだけじゃなくて、ちょっとしたズルさや、いじめっ子への復讐の仕方なんかを教える不貞だらけのヴィンセントはやっぱり褒められたもんじゃないと思う。
大人はこうして表面上でヴィンセントみたいな人に顔をしかめがちだけどら純粋な心でその奥の淋しさや、温かさを見抜いてくれる人っているんだな。
星の王子様の「大切なものは目に見えないんだよ。」って言葉を思い出した。
聖人とは犠牲を厭わない人。
人間らしい生き方をしている人間だと説いたオリヴァー君って大人。
因みに娼婦役のナオミワッツが結構好き。 -
ろくでもないって言われることが生きる上では案外大切だったり。
二人の関係はあくまでも他人。
だから、その枠を超えないことにもどかしさを感じそうだれど、踏み込まずともヴィンセントの優しさがちゃんと伝わっているのが見所だと思う。
読める展開でもあたたかい。