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Amazon.co.jp ・電子書籍 (286ページ)
みんなの感想まとめ
多様な人間関係や感情を描いた短編集で、各物語はそれぞれ独自の世界観を持ち、読者を引き込む魅力があります。台風の中での苦い思い出や、避暑地での不思議な出会い、そして反社の世界からの逃避を試みる主人公たち...
感想・レビュー・書評
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勝手に長編だと思いこんで読み進めていると、あれ、これ短編集か、と肩透かしに合うことがよくある。
かと言って決して失望ということではなく、その世界にその都度没頭できるという違った喜び。
台風
プールバー、玉突きをテーマにした少年時代の決して楽しいものではない苦い思い出。
表題作 雪が降る
Running On Empty
リヴァー・フェニックス主演の「旅立ちの時」
この空白を疾走するというタイトルが響く物語。
銀の塩
避暑地軽井沢でのバングラデシュ出身の青年との奇妙な休日。
過去のある男の凄み
トマト
銀座で声をかけてきた自称人魚の少女とまるごとトマト。
紅の樹
江戸弁なのかな、独特の口調(よござんす、けっこうでござんした)の若頭補佐のヤクザが非常にいい。
少女との約束を守るために命を張る。
ダリアの夏
少年野球と元女優とお中元の配達員。
どの物語もそれぞれいいなあ。良かったなあ。
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長文は自分のためなのであしからず。
人生で忘れられないエピソードがあるとして…もっとこうしたらと思い返してみて、そんな風にしていたら今の幸せは無いと改めて自覚する。だからこそ、今ある幸せをはっきりと意識しようと思う短編集でした。
『台風』
総員息苦しく喘いでいるようなブラック企業で起こる事件から主人公が思いを馳せる過去。出した結論はそんなわけだったのか。
『雪が降る』
なんか、汚なそうなおじさんだなという主人公に届いた会社アドレス宛のメール。不穏な書き出し。どうゆうこと?
それも彼が前に進む後押しになる始まりだったとは。
『銀の塩』
不思議と馬が合うイスラム圏にある故郷を持つ隣人に誘われた夏休みの避暑地滞在。自分には似つかわしくない場所だが隣人が楽しんでいる様子は悪くない。そんな何気ない始まりだったはずが、垣間見えてしまう不穏な空気と胸が温まる瞬間。大人として、どう立ち回るか自分にも落とし込みたくなる話。
『トマト』
主人公の受け入れる体質に乗っかりながらの非日常の体験。
会話の中で気になったことは最後にちゃんと質問されるので、ほっとする。
『紅の樹』
この主人公もまた不器用で熱い。いわゆる反社の世界から、うまく逃げ出したはずの彼が…出会う温かい世間に返せることは、やはり不器用だ。これは、一気に読み進めたくなる展開です。
『ダリアの夏』
最後のお話は、主人公に関わる人々がそれぞれ何を胸に秘めているのか分からず、読みながら主人公と共に辿る。
無理して関わらなくても良いのに急いで帰ろうとしない主人公。
私もこんな風に他人の人生を垣間見るように誰かと関わるのも悪くないかも。
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これも再読です。やくざとか暴力がらみの話ばかりなのには閉口しましたがすべて読ませる話でした。まだ今回読んでいない著者の本は残っていますがこのあたりで一旦終わりにしようと思います。次の機会があれば”ひまわりの祝祭”から始めようかな。
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読了。
藤原伊織って、中年男の諦念とそこに辛うじて残るダンディズムを丹念に描くことで、男のシンパシーを掴むのが本当にうまいと思う。
勿論チャンドラーの影響は受けてるんだと思うが、あれは海外の話だと思って読むからカッコいいのであって、原寮のようにアレをそのまま舞台と人物だけ日本で再生産しちゃうと、なぜかカッコ良すぎてカッコ悪くなる(笑)。
ハードボイルドは大好きなのだが、個人的に一人称のそれがどうしても苦手なのも、カッコ悪く感じる一因だろうか。感性が歪んでるからなのか、日本人がああいう風に語ってると思うと、なぜか全部ナルシストの自慢話に聞こえてしまう。
藤原伊織って、和製ハードボイルドとして、カッコ悪くなるギリギリ手前のカッコよさで実にカッコ良い(自分でも何言ってるか良くわからないが…)。 -
紙も持っているけど電子書籍も買ってしまった。
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なかなか渋くてカッコよい短編ばかり。文章がうまいから安心して読めるよね。
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