好奇心を“天職”に変える空想教室 [Kindle]

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  • サンクチュアリ出版
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感想・レビュー・書評

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  • 町工場のロケット開発をしている、植松さんの書籍。子供に見せたい。自分が子供の時に読みたかった。大人になった今でも元気をもらえる本。

    植松さんの凄い所は、教師や周囲に否定されても、やりたいことをやり続けた所だと思う。自分を否定した人達を非難するのではなく、「どうせ無理」という言葉や考え方に問題があると書かれている。確かに。

    何故ここまでやり通せたのか。スタートは、やはり家族の存在。家族に喜んで貰えたり、褒めて貰ったり、信じて貰ったり。そこが最初の原動力だと感じた。当たり前のようなことだけど、結構難しいのかもしれない。学業が振るわず、全く違う分野ばかり熱中していたら、学業に専念するように言ってしまうかもしれない。否定してくるのは、やったことがない人達だし、出来ない理由を探す方が楽。確かに。


    ○はじめから人にまかせず、まずは自分で試してみる。

    ○他の人かやっていないことを、自分からためしてみる。

    ○うまくいかなかったら、だったらこうしたら?失敗を受け入れないと、新しいものは生まれない。

    ○素直さや真面目さより、自分の考えを優先。親が一緒に仕事をしてみたいと思える子なら、その子はきっとみんなから必要だよと言われるはず。何か手伝ってもらったり、頼ってみればいいと思う。

    ○気が合う人より経験者がある人に相談。夢をどんどん話すと出会いのチャンス。親として、全力で人脈作って経験者と仲良くなり、子に会わせてあげる!

    ○伝記を読んで真似る。人生はフライングした人が先に進める。ライト兄弟のように大学行かなくてもロケット作れる。愛するひとを失ったキュリー夫人。誰にも理解されなかったエジソン。この世で1番不幸と感じたら、ヘレンケラーが助けてくれるかも。

    ○じぶんと違うタイプの人に、自分から心を開く。違う人と手を組めば、どんどん強くなる。

    ○定期的にいまからやりたいことを考える。三菱重工業のエピソード。

    ○楽そうではなく、楽しそうな方を選ぶ。

    ○いやなことを見つけたら、何故いやかを考える。それが人を助ける発明のきっかけ

    ○目の前の仕事だけではなく、次の仕事も同時にはじめる。

    ○ちゃんとしているふりをせず、自分の弱みをみせる。

    ○どうせ無理と戦う。

    ○なににやりたいかではなく、なにをやりたいか。人の命を救いたいだったら、道は無限にある。アメリカの例。金を出すのは趣味でなくサービス。読書が趣味なら本を書いてみる。日本人は夢も趣味も買うものと考えているが、生み出すもの。だからこそ経験や仲間が大事で、仕事になるかも。

    ○中途半端になってもいいから、好きなことにはいくつも手を出す。自信を身につけるには、やったことないことをやる。やりたいか、やりたくないか。

    ○否定されても、怒らず聞き流す。犬が吠えてると思う。応援してくれる人を探す。逃げた自分や失敗した自分を責めるのではなく、ただいま成長中


    世界一のパティシエも、新しいお菓子を非難される。信じてもらえないのが当たり前。だから自分を信じればよい。

    子供達にはロケットの作り方を教えず、自分で作ってもらう。学校ではカンニング禁止だけど、社会では技を盗め。人に聞いたりして練習。子供達は互いに教え合うため、早く完成する。植松さんが先にロケットを飛ばすと尻込みする。が、ロケットは飛び、みんな優しくなれる。教育困難校の例。人は優しさを思い出すためにも、小さい自信は大事。

  • 本を手に取った時から、あ、この本は絶対おもしろい、
    そう予感がした。
    読んでみて、なぜ今までこの本に出会わなかったんだろう?と、読まなかった時間を惜しんだけれど、
    きっと今がタイミングだったんだろう。
    こんなに真っ直ぐに背中を押してくれる本に出会えて、率直に嬉しい。
    子どもたちにも読んでもらいたい。
    『なににになりたいか』ではなく、『なにをやりたいか』で考える。
    勉強が全てだとはもともと思っていなかったけれど、
    したいことを見守れる親になりたい。
    それでも読み終わって、息子が欲しがっているゲーム機を買うかどうかはまだ悩むけれど。。
    もっともっとこの人の本を読んでいたい。

  • 仕事で新規事業に関わっているため、何か活かせる心構えがを学べたらという想いで読み始めた。著者の植松努さん自身がこれまでの過ち・葛藤・苦悩の果てにたどり着いた考え方を子供にもわかるような言葉でシンプルに伝えてくれる良書だった。
    個人的には以下の内容がとても参考になった。

    - 失敗を過度に恐れず、楽観的にもならず、失敗を想像してきちんと準備をする。それでも失敗したら「なんで失敗したんだろう?」「だったら、次はこうすれば?」という魔法の二言で失敗を成功に続く階段の一つにしてしまうこと。

    - 能力は失敗するか成功するかの「経験」によって身につく。楽をするのはその経験を得られるチャンスを避けることになる。楽をしていれば自動的に無能になって、誰からも見向きされなくなる。人生の時間を使って、同じ時間で出来るだけ多くの人に出会い経験を重ねた方が、人生の価値も高める事ができる。迷ったら大変な方=経験値が多く得られる方を選ぶこと。

    - 一つの仕事が生まれ栄えて萎んでいくまでのサイクルが大体20年。栄えている間に50%の力を新しい仕事を作る事に使えば、常に仕事が栄えている山が続くようにもできる。余力があるうちに誰もやったことがないことにチャレンジし、知恵と経験を蓄積し未来の新規事業に繋げていく事が重要。

    失敗するか成功するかは関係なく、経験すること自体が能力の獲得に繋がり、新しいことを最初からできないと決めつけず諦めずにチャレンジし続けていれば、新しい知恵・経験が蓄積され、仲間も増えていずれは夢も叶い、自分にとって価値ある人生になるという考えは、自分の経験と重ねてもしっくりきた。

    「思うは招く」という言葉の通りに、まずは自分がやりたいことを明確にして、諦めず取り組み続けていき、時々へこたれそうになった時はこの本を読み返したい。

  • ・11/16 読了.ちょっと前にTEDで話題になってただけのことはある.ほぼ同じ歳でこんな経験をしているのは尊敬に値するな.政治も制度も含めて世の中がチャレンジしやすい環境に整えないと若者含めて冒険しようとはなかなかならないんだろうな.失敗しても損失出しても何とかしてやるからという大人がいないと若者も二の足を踏んじゃうだろう.あまりにリスクが無さすぎるとそれはそれでチャレンジのし甲斐も減っちゃうのかもしれないけど.

  • 産業用の磁石を作っている町工場でありながら、ロケットの開発もしている社長さんの講演内容をまとめた本。社長の座右の銘は「思うは招く」。世の中の大人たちが子供たちに言いそうな軽い言葉の罪を指摘しつつ、子供たちへのエールを送っている内容。
    心に残ったフレーズ:
    1.お金がないと実現しない夢は自分の夢でなく、誰かにしてもらうサービスなのかもしれません。
    2.お金は自分の知恵と経験のために使ったら、たまり続ける。
    3.本当の仲間たちは責任の向こう側にしかいないからです。
    4.ぼくたちがすべきことは、知識を詰め込んことではなく、昔の人たちの努力の階段をのぼっていくことです。
    5.人ひとりが自分で考えて、自分でためしてみればいいのです。
    6.個性は自分の経験。
    7.目の前の仕事だけではなく、次の仕事も同時に始める。
    なにになりたいかではなく、なにをやりたいかを考える。

  • なかなか出会えない、胸が熱くなる1冊。いい時の経験も悪い時の経験も飾らずに伝えてくれいるような本でした。

    読書メモの詳細は下記をnoteをご覧ください!
    https://note.com/masatake0914/n/nb2d52eb02053

  • 前著の『NASAより宇宙に近い町工場』や講演とほぼ同じ内容。なのでこの人の本を初めて読むのであればいいが、すでに読んだり話を聞いたことがあるならば、得るものはほとんど無い。あれだけ年に何度も講演しているだけあって、まとめ方は洗練されている。それほど長い本でもないので、植松努に興味を持った人向けの本と言えるだろう。特に中学生あたりに読んでもらいたい。

  • 「どうせ無理だ」という否定ではなく、「思うは招く」ため学校の成績とか関係なく、何をやりたいかを考え、一生懸命取り組むことの重要性について刷り込まれる。

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著者プロフィール

【植松 努】(うえまつ・つとむ)
 植松電機 代表取締役 1966年北海道芦別市生まれ。株式会社植松電機・代表取締役。株式会社カムイスペースワークス・代表取締役。NPO法人北海道宇宙科学技術創成センター(HASTIC)・理事。植松電機で世界水準のロケット開発、微小重力の実験、小型人工衛星開発などを進めつつ、子どもたちの夢を育てるロケット教室で年間1万人以上の子どもたちと一緒に活動している。これらの活動を通じて、人の可能性を奪う言葉である「どうせ無理」を無くし、夢を諦めない事の大切さを伝える。2010年4月より「より良くを求める社会」の実現に向けて、赤平で「住宅に関するコスト1/10、食に関するコストを1/2、教育に関するコスト0」の実験を行う「ARCプロジェクト」を開始。2014年に公開されたTEDsapporoでの「思うは招く」のスピーチは688万回再生(2023年1月6日現在)。

「2023年 『社会を変える学校、学校を変える社会』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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