本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・電子書籍 (514ページ)
みんなの感想まとめ
戦争の研究がいかに重要かを深く考察する本であり、過去の国際情勢や戦争の経緯を理解することで、未来の戦争を未然に防ぐ責任が我々にはあると説いています。特に、著者はアイゼンハワーを例に挙げ、その指導力や戦...
感想・レビュー・書評
-
「戦争を研究するなんて危険だ、野蛮だ!」という意見があるようだ。
しかしそれは全く的はずれな指摘である。
平和を願うが故に、その当時の国際情勢、戦争に至った経緯、当事者の思考と行動を研究して、今後の戦争を未然に防がねばならない。
過去を知り、未来を見据えて今を生きる我々にはその責任がある。
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」
「兵は詭道なり」
悪しき「戦争」を「敵」と捉え、それを知ることがそのものを防ぐ最善策となるであろう。
米のアイゼンハワーは非常に優秀な軍人である一方、人たらしであり、日本で言えば豊臣秀吉のような人物のような人物だ。
特にノルマンディー上陸作戦において、アイゼンハワー始め連合軍の指揮官の有能さは言うまでも無いが、敢えて以下にドイツ軍の瑕疵を列挙したい。
(a)軍の命令系統が複雑、かつ一貫していない。
(b)ヒトラーが独断すぎる。
(c)イギリスほどの優秀な気象観測部隊がおらず、嵐の中の36時間の晴天を予測出来なかった。Dデイは予測していたが、具体的な日時の特定が出来なかった。
戦争は典型的な「複雑系」の事象である。戦場、戦術、戦略で一つも明確、確実な事象などない。
だからこそ、情報を収集、高度に集約し、現場を含むあらゆる人間の意見を聞き、大局的に決断、実行する必要がある。
プラトン、演繹、純粋理性
アリストテレス、帰納、経験理性
複雑系であるがゆえ前者による完全理解は困難であり、後者の手法が有効であろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトルと表紙で戦場での意思決定の話だと思って読んでいたが、終盤に差し掛かってどこかで読んだことのあるような分析と展開だと思ったら、野中先生の本だったというオチ。そういう読み方をしたからではないと思うが、「戦略の本質」より、こちらの方が面白かった。
最近別の本でも触れられていたが、アイゼンハワーについてもっと知りたくなった。
著者プロフィール
野中郁次郎の作品
本棚登録 :
感想 :
