ゼロ秒思考[行動編] [Kindle]

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  • ダイヤモンド社
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  • 行動しようとしたときに、怖くて動けなくなってしまうが、動かない、ということにもリスクがあるとことを、改めて認識した。

  • ゼロ秒思考[行動編]

    ■即断即決、即実行しないのは多くの場合「逃げ」である
    ●ためらい、迷い、躊躇に価値はない。
    ・「即断即決、即実行」とは、意思決定をぐずぐず先延ばしにせず、その場で決めて、即座に行動に移すことだ。しかし、多くの人はそれが出来ない。その理由は2種類あるようで、①どうしていいかわからない時と、②本当は分かっているのに直視したくない時だ。
    ・①どうしていいかわからない時とは、何が大事か、何を見てどう決めてもいいかもわからないので、方向性を定められない。何も見当がつかないという状況だ。しかし本当は、何を見るべきかを他の人に聞き、ああでもないこうでもないと議論すれば、必要な情報を何とか集められることも多い。「どうしていいか全くわからない」と自分では思っていても、人に聞く、聞ける人を探すなどは大抵の場合できることだ。わかるのが怖いので、わかろうとする努力に踏み切れないということがほとんどなのではないだろうか。
    ・②本当は分かっているのに直視したくない時は、「臭いものに蓋」に近い。確かに、行動しない方が、その一時は楽だ。それで問題が解決したり通り過ぎてくれたりするならいいが、当然そんなことは起きない。大きな問題になる。その場で動かなかったばかりに事態は悪化する。状況を直視して本気で考え、何をすべきか整理し、手遅れにならないように対処する方が、目をつぶるより余程良い。ところが、直視したくないばかりにずるずる遅れ、後で後悔ばかり残ることになる。
    ・前者は「即断即決」ができず、後者は「即実行」ができないということになるが、どちらも、本当に武器を持って戦う戦場であれば、命がいくつあっても足りない。
    ・本当に優れたリーダーは即断即決、即実行している。

    ■即断即決、即実行すべき6つの理由
    1.即断即決、即実行すると先手を打てる
    2.即断即決、即実行すると PDCA を早く何度も回せる
    3.即断即決、即実行すると生産性が上がる
    4.即断即決、即実行すると周囲から信頼される
    5.即断即決、即実行すると部下もつられて素早く動く
    6.即断即決、即実行すると組織全体が活気づく

    ■即断即決、即実行を妨げる心理的ブロックと解決法
    ・では、前項のように明確なメリットが少なくとも6つもあるのに、多くの人はなぜ即断即決、即実行ができないのか。それは、心理的なブロックがいくつもあるからだ。即断即決、即実行できないのが、「どうしていいかわからない」時であっても、「本当は分かっているのに直視したくない」時であっても、妨げになっているのは、端的に言えば「不安と恐れ」だ。
    ●情報を集めきらないと不安、怖い
    ・なぜほとんどの人は即断即決、即実行しようとしないのか。一番大きい理由として、「情報を集めきれないと不安、怖い」ということがある。本当はとっくに結論を出せるはずなのに、情報を集め続ける。もっとこの情報、あの情報を欲しいと、集める作業を止めることができない。もちろん、その間は決断と行動を先延ばしにする。
    ・情報を集めれば集めるほど正しい結論を出せるのであれば意味はあるが、そういうケースはほとんどない。多くの場合、すでに十分な情報を集めているか、もう良い情報はなくなり、結論の精度は上がらない状況になっている。より正しい結論を出すためではなく、結論を出したくないばかりに、あるいは仕事をしていると思い込みたくて情報を集め続ける。
    ・こうした状況の解決には、良い方法がある。それは、短期間に限って情報を集めることだ。情報の「量」ではなく、情報収集の「時間」で管理するということだ。

    ■即断即決、即実行を支えるもの:全体観がないから動けない
    ●「全体観」とは何か。
    ・結論から言うと、即断即決、即実行ができない根本的な理由は、対象への正しい「全体観」を持てていないことだと考えている。逆に、「全体観」さえ持てれば、後は必要な時に、自然と即断即決、即実行ができるようになる。
    ・全体を見渡すことができれば安心して前に進むことができるが、見渡せなければ怖くて一歩も動けなくなってしまう。本人の性格がどうか、役割がどうかといった問題ではなく、全体感の有無が、行動できるかどうかを決定する要因になるということだ。

    ■リーダーに不可欠な全体観
    ・全体観を持てば、おっかなびっくりではなく、一定の確信の上で判断できるようになる。表面的な業務の流れだけでなく、人間関係を含めた全体を見ているので、部分最適の解にとらわれることなく、ベストな案を選択できる。失敗も少ない。当然、検証の手間も短縮され、成果を出すまでのスピードも大いに上がる。
    ・こうなると余計なストレスが生じないので、精神的な疲れも遥かに少なくて済む。エネルギーの大半を本当に大切なことに振り向けることはできる。力を抜いても良いところが分かっているのでいつも余力があり、後でトラブルが発生しても確実に対応できる。
    ・こうした全体観と、そこから生まれる精神的な余裕はリーダーとして非常に重要な条件だが、果たしてどれくらいの人が備えているだろうか。
    ・企業としては、広い全体観を持つリーダーを育てることが、最も重要な事項と言える。全体観があるリーダーでなければ即断即決、即実行ができず、他社に大きく後れをとることになる。そういうリーダーが存在しない組織は、当面の成果も出せない。世界の複雑さが増し、成長が難しくなりつつある経済状況下では、将来の環境変化に対応できず、生き残ることすら難しくなっていく。

    ■全体観を持てる人が備えているもの
    ・全体観を持つことが得意な人はシンプルに言えば、自分に自信がある人だ。余裕がある人には包容力があり、多くの人がその人のために尽くしたいと集まってくる。
    ・また全体観につながる、より具体的なレベルの能力としては「仮説構築力」、「情報収集力」、「観察力」、「洞察力」などがあると考えている。全体観を持っている人は、レベルにばらつきがあるにしろこれらの能力を備えている。

    ■全体観を持つための二つのトレーニング
    ●「オプション」とは何か
    ・「オプション」とは、取り得る施策を複数挙げ、比較し評価する思考法をさす。
    ・ビジネスであれプライベートであれ、人間の行動は「選択肢から選ぶ」という行為の連続だ。極論すれば、それがほぼ全てと言っても良い。選択の精度を上げることの重要性は誰にでも理解してもらえるだろう。
    ・「オプション」での思考を素早くできるようにしておくと、「最善を尽くせたのか?」という後悔やストレスが驚くほど減り、生産性の大幅な向上が体感できるようになる。これが全体観の養成に繋がり、即断即決、即実行のベースとなる。
    ●「フレームワーク」とは何か
    ・例えば溜まってしまった仕事の優先順位を整理する際に、やみくもにリストアップするのではなく、縦軸を「緊急度」、横軸を「重要度」で切り分けて考えてみる。
    ・一旦整理できると、焦って悪循環に陥ることがなくなり、自分の実力が発揮できる。最適な順序と時間配分で仕事に取り組めるからだ。
    ・仕事でも日常生活でも、「フレームワーク」での分類を素早くできるようにしておくと、やはりストレスが減り、生産性の大幅な向上が体感できるようになる。これが即断即決、即実行のベースとなる。

    ■オプションを評価する最適な方法
    ●4〜5個の評価基準を決める。
    ・どの評価基準を採用するかによって、どの選択値が一番よいか、全員がきちんと納得できるかが大いに変わってくるので、ここは素早くかつ慎重に決める必要がある。 

    ■正しいフレームワークの作り方、チェックの方法
    2×2のフレームワークは、とても簡単そうに見える。しかし、その時の課題、状況にぴったり合ったものを作ることは、実際には容易ではない。
    1. 今何を整理しようとしているのか
    2.その整理するものを、どういう軸で整理すると最も意味があるのか
    3. 2×2に分けた時、縦軸・横軸それぞれの2つの箱のラベルは適切か
    4.4つの箱それぞれに適切な内容を記入することができるか
    5.タイトル、軸、ラベル、分類した内容の間に齟齬がないか
    6.全体として有用なのか
    を判断し、修正し、全体のバランスを取り、完全なものに仕上げていかなければならない。

  • 【まこ記入:2023.4.5】

    ゼロ秒思考 行動編/赤羽雄二著

    すぐ行動することができる1つのヒントと、2つのツールを得ることができました。
    すでにビジネスとして経験済みで100%の納得を得て読むこと出来ました。
    とはいうものの、あくまでも、オフィスで実践しているに過ぎず、
    個人の生活においては、出来てないことが多くあることを認識しました。
    現在、先日読んだ、ゼロ秒思考を実践中です。
    1日10枚、A4用紙にすでに40枚のMemoができました。
    まず10日で100頁作成して検証するまでは継続します。
    このタイミングで、著者の続編書籍を読めたことは、ラッキーでした。
    というのは、毎日自分自身に10個の質問を考えることが、ハードルになっていたからです。
    このオプションとフレームワークの方法を入手したので、
    一気のハードルが下がりました。

    https://www.facebook.com/groups/898247247572913/permalink/1006906380040332/

    https://note.com/prometheus1966/n/n5068d7b67bd6

  • 「即断即決、即実行しないのは多くの場合「逃げ」である。」

    耳が痛い言葉。

    即断即決できずに逃げてしまうのは、「全体観」が見えていないから。

    「オプション」と「フレームワーク」を使いこなすことで、

    「全体観を把握しやすくしよう」というのが本書のメインメッセージだと感じた。

    「オプション(選択肢)」を使えば、今目の前にあることの選択肢を書き出して、浮き彫りにできる。

    思いつく限りの「どうしたいか/どんな行動の選択肢があるか」を書き出したあとに、思い込みによる阻止が入っていないか?まだ他に思い浮かぶ選択肢がないか?をブラッシュアップする。

    年末の過ごし方のオプションならば、旅行に行く、と書いたとすると、どこへ行くか?を追って書き出して行く。

    さらに、オプションに評価基準をつけることで、もっともよい選択肢はどれかを浮き彫りにできる。

    オプションを作ったあとに、「楽しさ」「目新しさ」「費用」などそれぞれ◎✗を付けて、眺める。

    読んでるとき&読んだあとは、レベルが高すぎて圧倒されたけれど、

    「オプション」使いこなせたらかなり頭の整理になりそう。

    「普段の仕事を1分1秒でも早くする」

    「ひとりで完結することはなるべく即断即決」

    「やらずにすむこともやってしまうことの最大の問題は、『最優先でやるべきことを後回しにしてしまう

    今自分が本当に何をすべきか、優先順位を決めると自分の弱さに負けないようになる』」

    フレームワークを使いこなすのはかなり難しそうだったけれど、

    重要度×緊急度 だけでもサッと書いて自分の今の位置を確認する癖だけでもつけたいと思った。

  • 自己啓発本を研究する旅2冊目。

    「即断即決即実行」を掲げる本書。
    即決できないで現状を放置すると、もっと悪い方向へ進むリスクもあると説く。

    でも私の人生でそこまで即断即決が求められることはないのであった…。
    他の読者にはあるのだろうか?

    あと、本のいたるところに「詳しくは前著で」という文言があって商魂たくましい気がして萎えてしまった。

  • 【1冊フォトリーディング】【マインドマップ】
    ゼロ秒思考 行動編/赤羽雄二著

    すぐ行動することができる1つのヒントと、2つのツールを得ることができました。
    すでにビジネスとして経験済みで100%の納得を得て読むこと出来ました。
    とはいうものの、あくまでも、オフィスで実践しているに過ぎず、
    個人の生活においては、出来てないことが多くあることを認識しました。

    現在、先日読んだ、ゼロ秒思考を実践中です。
    1日10枚、A4用紙にすでに40枚のMemoができました。
    まず10日で100頁作成して検証するまでは継続します。

    このタイミングで、著者の続編書籍を読めたことは、ラッキーでした。
    というのは、毎日自分自身に10個の質問を考えることが、ハードルになっていたからです。
    このオプションとフレームワークの方法を入手したので、
    一気のハードルが下がりました。

    note掲載
    https://note.com/prometheus1966/n/n5068d7b67bd6?magazine_key=m270508bac037

  • A4用紙に書いて思考整理の習慣化をし始めてみたら、様々な事が解決に向かい始めた

  • フレームワーク 奥が深い いざやってみるとこんがらがってどれが正しいのかわからなくなるが繰り返し繰り返しで思考力も鍛えられると思う。考えすぎないのももちろん必要。難しい…

  • 即断即決・即実行のトレーニング編
    速攻で読みました!

  • 最近意識している全体観の掴み方の方法として、
    オプション選択とフレームワークのやり方が載っていたので勉強になった。

    まずは、簡単なトピックから
    オプション選択と
    フレームワークをやっていこうと思う。

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著者プロフィール

1978年、東京大学工学部卒業後、小松製作所でダンプトラックの設計・開発に携わる。 スタンフォード大学大学院に留学し、機械工学修士、修士上級課程を修了。1986年、マッキンゼーに入社。経営戦略の立案と実行支援、新組織の設計と導入、マーケティング、新事業立ち上げなど多数のプロジェクトをリード。 ソウルオフィスをゼロから立ち上げ、120名強に成長させる原動力となる。 2002年、「ブレークスルーパートナーズ株式会社を共同創業。 大企業の経営改革、経営人材育成、新事業創出、も積極的に取り組んでいる。

「2017年 『最速のリーダー 最少の時間で最大の成果を上げる 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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