幸せになる勇気 [Kindle]

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  • アドラー心理学を知ってから、日々のマインドが変化した。
    嫌われる勇気も、幸せになる勇気も極端なところはあるので、全てを盲信はできない。大なり小なりみんなトラウマは、あるだろうし。けれど、アドラーの考えを受け入れてみることで、私の人生は間違いなくよい方向へ動いた。

    今回もまた、青年が完全に論破されてるのが面白い。

    エーリッヒ・フロムの「愛するということ」これを読んでみると、さらにこの本の深みが増すだろう。

  • 幸せになる勇気

    「嫌われる勇気」の続編
    図書館で貸出可の文字を見て仕事終わりに猛ダッシュ
    2時間で一気に読了
    まさに哲人と青年の夜を共にすごした気持ちになりましたm(_ _)m

    以下内容 です⤵︎ ︎



    教育論から始まり最終的には「愛」の話にたどり着く

    つい最近子どもが生まれた自分にとってはタイムリーすぎる話だ。
    (何となく手に取った本が自分の今にリンクしていることが最近いっぱいある…!?Σ(・ω・;))

    教育とは交友であり、いい交友関係を築くには
    まず自分が幸せである必要がある、と。
    ふむふむ。

    今回の内容を自分なりに解釈してまとめると
    大事なのは2つ。
    「見る力」と「愛する勇気」かなぁ。
    どんなにちっちゃい子でも、どんなにすごい功績を残している人に対しても色メガネなしでありのままを見る。
    興味を持つ。自分の理想の形に捻じ曲げない。
    これは簡単なようであんまりできてないんだよなぁ、、
    あとは、目の前の人と自分を心の底から「愛する」っていう覚悟と自己受容かな

    この2つを持った上で最終的には「幸せになる勇気」を
    持ち合わせたことになるんだろうなぁと実感。

    誰でも、いつからでも、「今日、1歩踏み出す勇気」
    これは救いの物語ではなく覚悟の物語
    自分の人生は、自分にしか切り開けない

    さぁ、ここから家族といっぱい積み上げていこう

  • 愛されることを待つのではなく自分から愛そうとすること。
    優しくされるのを待つのではなく自分から優しくすること。
    相手に求めるのではなくまずは自分から。
    無条件の信頼。
    自分がしたいと思っていることに条件はいらないのだ。

  • 「自立とは「自己中心性からの脱却」なのです。」

    嫌われる勇気の続編にあたる本。今回は、幸せになる勇気を説く。相変わらず面白い。刺激的な話が多く、批判役の青年の発言も的確だ。それに対する返答も素晴らしく、アドラー心理学の凄さがわかる。

    本書からは多くの学びを得た。
    愛されるから愛するのではなく、愛するから愛される。これはとても深い言葉だ。愛されなければ離れていくとは、まさに自己中心的な思想だ。

    褒められるのを原動力にすれば、永遠に他者に依存し続けなければならない。常に自分には能力がないと言うようなものだ。

    過去は存在しない。

  • 結婚観が特にしっくり来た。運命の人が現れるのではなく、自分が覚悟を決めるのが結婚。

  • 30代前半で、好きな人もおらず、私は仕事やキャリアに邁進していく!と言い訳をしていたような錯覚に陥った。

    運命の王子様はいない。
    分かってはいたけど、好きになれる人、愛してくれる人を探してしまっている、、、すごく刺さった。

    幸せになるために、今目の前の人とダンスをする、幸せになる覚悟を決める。頑張る。

    エーリッヒフロムの、尊敬とはありのままのその人を見ることであり、その人がその人であることに価値をおくこと、という一説もとても心に響いた。

    人に価値を決めてもらうのではなく、自分で自分の価値を決めていく。子供のライフスタイルからの脱却のために、愛する人を見つけられるように頑張ろう。

  • 前作 嫌われる勇気でも感じたが、青年があまりに短気ですぐ激高し、読んでいて不愉快になり飛ばし読みをする。
    教授が話している事は至極いい事をいっているのに、だいなしにしている。勿体ない構成だなと思う。
    ・カウンセリングで使用する3角柱 ”悪いあの"
    ”可哀そうな私”思い悩んでいる人間はこの2面しか見ないが、裏の最後の1面には、”これからどうするか”と書かれている。
    ・教育とは生徒を尊敬し、信頼する事から始める。
     褒めてもいけないし、叱ってもにもいけないとアドラー
    ・”わたし”だった人生を”わたしたち”に主語を代えてみよう。新しい世界と愛が生まれてくる。
    ・第一子:力と権威の重要性を理解し権力の行使を好む
    ・第2子:常に自分の前を走る第一子がいる。既存の権力を転覆させることに力を注ぐ。

  • 愛するとは、決断すること。フロムの書籍で出てきた内容がこちらでも登場する。

    「多くの人は、恋愛に運命の人を求めている。どうして結婚相手にロマンティックな幻想を抱くのか。その理由については、アドラーはすべての候補者を排除するためだと言っています。あなたのように出会いがないと嘆く人も、実は毎日のように誰かと出会っているのです。よほど特別な事情がない限り、この1年の間誰とも出会わなかったと言う人はいません。しかし、そのささやかな出会いは、何かしらの関係に発展させるには一定の勇気が必要です。声をかけたり手紙を送ったり、そこで関係に踏み出す勇気をくじかれた人はどうするか。 運命の人と言う幻想に縋りつくのです。今のあなたがそうであるように、目の前に愛すべき人がいるのに、あれこれ理由を並べてこの人ではないと避け、もっと理想的なもっと完璧なもっと運命的な相手がいるはずだと目を伏せるこれ以上の関係に踏み込む落とせず、ありとあらゆる候補者を自らの手で排除する。そして課題のあれもしない理想を持ち出すことによって、生きた人間と関わり合いになることを回避する。これが出会いがないと嘆く人の正体だと考えてください。」

  • アドラー心理学の中心概念である「課題の分離」をベースとして、そこからどのように幸せを得るかという幸福論。アドラー心理学での幸福は、他者への貢献感であ流。そのためには他者を愛し信頼することで、自己中心性から脱却し、共同体感覚を育まなければならない。

  • 前著「嫌われる勇気」も読みやすく、心が晴れやかになる本であるが、
    「幸せになる勇気」は「嫌われる勇気」よりも、今後の人生に影響を与える本であった。
    自分が生きる上で、新たな指針となりうる本であると感じた。
    「嫌われる勇気」は、「課題の分離」「今を生きよ」といった、
    自分自身の自立の仕方を書いていたが、本著では、「自立とは自己中心性からの脱却」「他者を愛することでのみ、自己中心性から解放される」「わたしではなくわたしたちで考える」といった、一段上の視点で書かれている。

    私は結婚しているが、子はいない。
    年齢的にも子を持つかどうかはギリギリのところであるし、
    不妊治療もしていないので、ほぼほぼ持たない人生を歩もうとしている。
    仕事は安定しており、多少の蓄えもあるので、2人なら、このまま生きてはいけるだろう。

    ただ、妻から「愛情を感じない。改善案がないなら、関係の解消を検討して欲しい。」と訴えられている。
    私は、愛情表現も下手でプライドによる抵抗があり、付き合ったころの情動も薄れているから、どうすれば良いのか悩んだ。

    という状況から、「幸せになる勇気」と手に取ったわけであるが、
    今後妻とどう接していくかの指針となった。

    私は、
    「私がどう思うか、なにが好きか、何が嫌いか、何にムカつくか、それに対してイエスかノーか」、

    ということを整理するのではなく、

    「わたしたちはどのような関係性であるべきか」
    (とはいえ、相手がどのような判断や思考をするかはわからない(課題の分離))

    を、妻と話し合うべきだったのだ。
    自己中心性から脱却して、他者と「どうするか」を模索しないといけなかったのである。

    愛するとは、快楽や欲求だけではなく、意思(こちらのほうが重要)であり、「愛すること」が「幸せになること」であると本著では書かれている。

    私は幸せになりたかったが、幸せは、「好きなものが際限なく手に入る」といったものではなく、「他者との関係性で手に入る未知のもの」であるということが実感できた。

    ということで、前向きに、決意を持って歩んでいける助けになる本だと思います。

    名著「7つの習慣」に一部内容は類似しています。「7つの習慣」も読み返しましたが、良い本です。

  • 悩める青年の社会的課題を、哲人がアドラー心理学によって解決していく、シリーズ第2弾解決編。
    教育、仕事、結婚、愛など青年期にある大人が悩みがちな、共通して人間関係の問題を課題とするテーマを対話の話題としていた。
    特に、教育に関しては多く語られており、教育職のみならず、指導の機会がある人全てに、一読を薦めたい。
    結婚についての論は、あまり目にしない論法であるが、実に強く現実に即しているいい考え方だと思う。
    3時間程度で読み終わるので、上記テーマのいずれかに思うところがある方には、強くおすすめする。

  • 幼い頃、周りの友達は「テストで◯点取ったらケータイ買って貰える」とか「◯位だったらお小遣い貰える」と言っていて、羨ましいなぁと思っていたけれど、私の親は決してそれを良しとしなかった。
    今ではそのありがたみがわかる。
    私は自分が好きだから、やりたいから、勉強していたし、純粋に良い点数を取りたいと思って勉強を頑張っていた。親に褒められるためにしていたのではなく、自分のためにしていたと思える。私は両親から「勉強しなさい」と言われたことは一度もなかった。
    そして、点数や成績を褒めるというよりは、努力してきた過程に頑張ったねと声をかけてくれていた。だから、たとえ出来が悪くても、勉強ができなくても、私は私として両親から認められていると確信できていた。

  • 嫌われる勇気の続編
    コンパス

  • 以前読んだ「嫌われる勇気」の続編ということなので、読んでみた。
    「嫌われる勇気」で学んだアドラーを実生活に落としたときにぶつかる疑問やモヤモヤを解消するために、もう1度かみ砕いて学びなおす感じ。
    結果、愛の話に着地するのだけど、人が生きていく上でのベースがそこなのだと納得感があった。
    やっぱり忘れてる内容も多かったので、改めて「嫌われる勇気」も読み直してみたい。

  • 実践編。
    相手のありのままを受け入れて、見返りを求めることなく愛しなさい、みたいな話。そうした時に初めて、自己を中心に据えたライフスタイルから解放されて、他者貢献を実現できる。その結果として所属意識が醸成されて「幸せ」に向かう、みたいな。

  • 目次で気になった部分のみ読了。
    愛されるより愛する方が難しいは実感しており、主語をわたしたちで考えるというところは参考になった。
    自立は自己中心性からの脱却、というのが印象に残った。
    タイトルの幸せになる勇気、とは愛し、自立し、人生を選ぶ勇気を持つこと。

    愛する技術
    主語をわたし、あなたではなく私たち、にして、私たちの幸せを目指す
    子どもは愛されるためのライフスタイルを選択する
    →自立 自己中心性から脱却し、わたしから私たちになる=愛する
    愛とは信念であり、わずかな信念しかなければわずかしか愛せない

    教える側が教えられる側を尊敬する気持ちを持つ
    →尊敬とは人をありのままに見せてその人が唯一無二の存在であることをを知る能力
    尊敬とはその人らしく成長発展していけるように気遣うこと
    良好な関係じゃないと言葉は届けられない

  • 『嫌われる勇気』の続編。アドラーは目的論でフロイトの原因論とは異なる、と書いているのだけど…。

    子供は幼児期に、生存をかけてライフスタイルを選択する、とあるのは、交流分析の人生脚本に通じている気がする。

    帯にも「人生を再選択せよ」とあり、これはグールディング夫妻の再決断療法っぽい。

    交流分析は簡易版精神分析なわけで、結局フロイトとの共通点は多いのではないか。

    本書でアドラー心理学を学ぼうとするとうまくいかないこともあるだろうが、考えるヒントとしての哲学書としては役立つ。

    古賀史健氏の筆力が素晴らしいと思う。

  • 読むのは2,3回目。
    『与えよ、さらば与えられん』という言葉が最も心に残ったかな。
    人に愛されたいならまずは自分が人を愛せるようになる、簡単なようですごく難しいことだなと感じた。

    少しでも自分がgiveできるように日々頑張っていきたいと思う。

  • 前作ほどの感動は得られなかった。
    でも前作をもう一回読みたいと思わせる本

  • 実践という点で前回の話よりは難しいかも、でも考えを知り少しでも試してみるのが大切かなって。

  • 前作程の感動は感じませんでしたが、子どもを育てる親として、参考になる部分がいくつもありました。教師などの教育者や親たちに読んでほしいと感じます。
    【愛し、自立し、人生を選べ!】

    ★「他者の目で見て、他者の耳で聞き、他者の心で感じること」
    →「子どもたちの関心事」に関心を寄せるのです。あなたの目から見て、どんなに低俗な遊びであろうと、まずはそれがどんなものなのか理解しようとする。自分もやってみて、場合によっては共に遊ぶ。「遊んであげる」のではなく、自分自身がそれを楽しむ。そのときはじめて、子どもたちは自分たちが認められていること、子ども扱いされていないこと、ひとりの人間として「尊敬」されていることを実感するでしょう。
    ★教育する立場にある人間、そして組織の運営を任されたリーダーは、常に「自立」という目標を掲げておかねばならないのです。「先生のおかげで卒業できました」とか「先生のおかげで合格できました」と言わせる教育者は、ほんとうの意味での教育には失敗しています。生徒たちには、自らの力でそれを成し遂げたと感じてもらわなければなりません。
    ★自分の人生は、日々の行いは、すべて自分で決定するものなのだと教えること。そして決めるにあたって必要な材料ーたとえば知識や経験ーがあれば、それを提供していくこと。子どもたちの決断を尊重し、その決断を援助する。そして、いつでも援助する用意があることを伝え、近すぎない、援助ができる距離で見守るのです。
    ★われわれにとっては、なんでもない日々が試練であり、「いま、ここ」の日常に、大きな決断を求められているのです。

  • 人間知とは。
    共同体の中でどのように生きるべきなのか。他者とどのように関わればいいのか。どうすればその共同体に自分の居場所を見出すことができるのか。私を知り、あなたを知る事。人間の本性を知り、人間としての在り方を理解すること。アドラーはこうした知のことを人間知と呼ぶ。


    我々に必要なのは、他者の目で見て、他者の耳で聞き、他者の心で感じること。
    彼らは何を見ているのか、まずはそこを理解することから始める。

    もしも私がこの人と同じ種類の心と人生を持っていたらと考える。そうすれば、きっと自分もこの人と同じような課題に直面するだろうと理解できるはずだ。さらにそこからきっと自分もこの人と同じようなやり方で対応するだろうと想像することができるはずだ。
    例えば、まったく勉強しようとしない生徒がいる。ここで「なぜ勉強しないんだ」と問いただすことは、いっさいの尊厳を欠いた態度である。そうではなく、まずは「もしも自分が彼と同じ心を持ち、同じ人生を送っていたら」と考える。つまり「自分が彼と同じ年齢で、彼と同じ家庭に暮らし、彼と同じ仲間に囲まれ、彼と同じ興味や関心を持っていたら」と考える。そうすればその自分が勉強という課題を前にどのような態度をとるか、なぜ勉強を拒絶するのか想像できるはず。このような態度を共感と呼ぶ。


    アドラーの語るすべての悩みは対人関係の悩みであるという言葉の背後には、すべての喜びもまた、対人関係の喜びであるという幸福の定義が隠されている。
    共同体感覚とはすべての人に内在する感覚であるから、交友を通じて共同体感覚を揺り起こす。


    与えるからこそ、与えられる。与えてもら事を待ってはならない。


    われわれは、私の幸せを追求することによって、分業の関係を築き、あなたの幸せを追求することによって、交友の関係を築いていく。そして、私たちの幸せを築いていくことで愛の関係が成立する。

    われわれは、永久不変の聖典を手にする宗教者ではない。そしてアドラーは不可侵の教祖ではなく、我々と同じ地平に存在した、一人の哲学者である。時は流れる。新しい技術が生まれ、新しい関係が生まれ、新しい悩みが生まれる。人々のコモンセンスは時代に合わせてゆっくりと変化していく。我々はアドラーの思想を大切にするからこそ、それを更新していかなければならない。原理主義者になってはならない。これは新しい時代に生きる人間に託された、使命である。

  • 嫌われる勇気の続編。実践はなかなか難しいが、納得感はあり。

  • この3年間、最近一番お勧めする本は何かと言われれば「嫌われる勇気」と答えてきた。
    今回は、そのときほどは衝撃を感じなかった。
    それはきっと「嫌われる勇気」に描かれていることが自分の中で消化できてきたからなのだと思っている。

    「幸せになる勇気」というタイトルではあるが、今回のテーマは間違いなく「愛」だろう。

  • アドラー心理学大好き民です。
    嫌われる勇気もそうだが、対話形式のため凄くスラスラ読める。
    そして毎度毎度書いてある内容に心を打たれる。
    が、これを実践するのは本当に大変だと思う。
    自分ひとり知っていてもダメだと思うし、子育てに適応しようと思うと絶対に夫婦共々がアドラーの教えを理解していないと無理だと思った。

    以下、備忘録
    ・行動面の目標
     自立する事、社会と調和して暮らせること
    ・心理面の目標
     私には能力がある。という意識、人々は私の仲間である。という意識
    ・共同体感覚 → 他者への関心
     つまり、「他者の関心事」に関心を寄せる
    ・人間は過去の「原因」に動かされない。現在の「目標」に沿って生きる
     過去のトラウマなど存在しない。それを利用して自分の目的を叶えたいだけ
     → つまり、過去の出来事によって決定される存在ではなく、その出来事に対して「どのような意味を与えるか」によって自らの生を決定している。
    ・「これからどうするか」を語り合うべき。
     「悪いあの人」「かわいそうなわたし」を語る意味はない。」
    ・人生の目標は「自立」、そして幸福の本質は「貢献感」
     「~のおかげ」「いいよ」「~してからね」
     これらは「依存」や「無責任」であり「自立」を妨げる
    ・自分の人生、日々の行いは、全て自分で決定するものだと教える事が大事
     子供たちの決断を尊重し、それを援助する。(援助の用意をして見守る)
    ・「自立」 = 自分の価値を自分で決定すること
     「普通であることの勇気」をもつこと。
     「人と違うこと」に価値を持たず「わたしであること」に価値を持つ
    ・「信用」と「信頼」の違い
     信用:他者を何かの条件付きで信じる(「仕事」の関係)
     信頼:他者を一切の条件無しで信じる(「交友」の関係)
    ・自分の弱さや不幸、傷、トラウマを「武器」として他者をコントロールしない
     「自己中心性」から脱却せよ!それが「自立」である

  • アドラー心理学を実践し挫折した青年と哲人との対話
    尊敬とは「ありのままにその人を見て、その人が唯一無二の存在であることを知る能力のことである」
    「共同体感覚」とは、社会を形成する「他者」への関心
    問題行動の第1段階「称賛の要求」
    問題行動の第2段階「注目換気」
    問題行動の第3段階「権力争い」
    問題行動の第4段階「復讐」
    問題行動の第5段階「無能の証明」
    「目的」に注目し、これからどうするかを考える
    他者に「信頼」を寄せて、交友の関係に踏み出す
    幸福とは、貢献感である
    「わたしの幸せ」を突き詰めていくと、結果として誰かの幸せにつながっていく
    われわれは他者を愛することによってのみ、自己中心性から解放されます。他者を愛することによってのみ、自立を成しえます。そして他者を愛することによってのみ、共同体感覚にたどりつくのです。

  • ■■幸せになる勇気■■
    ★★★★☆

    ■概要
    ○嫌われる勇気の続編。アドラーの教えを実行したと考えた青年が、現実とのギャップに対して絶望して憤っているところから始まる。
    ○嫌われる勇気の応用編という位置づけだが、どちらかというと「嫌われる勇気」を実例を通して補完している印象。
    ○青年がなまじアドラーを知っており、読者と同じ目線で話しているので、非常に読みやすい。

  • 運命は自らの手で作り上げる舞台、恋することと愛することは別物だということ、などを改めて学びました。

  • あとがきにも書いてあったが、前作が地図だとしたら本作は指針となるような、実践の書となっている。
    結局、変わるか変わらないかはその人次第で、この本も私を水場まで連れていくことはできても、水を飲むかどうかは私次第なんだよな。
    でも「いま、ここ」から幸せになれるという信念は持ち続けたい。

  • 個人的には「嫌われる勇気」の方が面白かった。

    「悩み」は社会との関わりの中から生まれてくるものだが、「喜び」も社会との関わりのなかから生まれていくもの。

    「幸せになるには他者を愛せば良い→他者を愛するのには勇気がいる→幸せになるには勇気がいる」
    という内容が書かれている。

    心に残った言葉はいくつかあった。


    【心に残った言葉】
    ・尊敬とは「ありのままにその人を見る事」
    ・幸福とは「貢献感」である
    →誰かの役に立っていると思えたとき、自らの価値を実感する事ができる
    ・運命とは、自らの手で作り上げるもの
    →将来のことなど考えず、存在するはずもない運命の事を考えず、ただひたすら、目の前でできる事を実行する
    →運命はそこからはじまる
    ・人生で本当に試されるのは「歩み続けることの勇気」

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著者プロフィール

1956年生まれ。共著書に『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)、訳書にプラトン『ティマイオス/クリティアス』(白澤社)ほか。

「2020年 『自然と精神/出会いと決断』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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