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- / ISBN・EAN: 4532318410517
感想・レビュー・書評
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コインロッカー番号“10”の名を与えられた娘と“母さん”の壮絶な愛憎劇
見どころ
韓国・仁川の闇社会に生きる人々を描いたクライムサスペンス。主演の若手女優、キム・ゴウンと『修羅の華』のキム・ヘス、2人の女性が魅せる静かな迫力が画面を席巻する。
ストーリー
地下鉄のコインロッカーに捨てられていたイリョン。チャイナタウンで闇金業を営む“母さん”に育てられた彼女は、生きるためにどんなことでもするようになる。ある日、父親の借金を背負う青年のもとを取り立てで訪れた彼女は、彼の優しさに心惹かれてしまう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
こうした凄惨なものを撮らせたらさすがの韓国映画です。惚れ惚れ。
海外の映画といってもどこか日本映画と同じ湿気を持っているので、日本映画の延長上に見てしまう。いつも日本映画よりスゴイなぁと思う。
裏社会に拾われたコインロッカーベイビーが成長して非情な金貸し業になり人殺しもいとわない。そこに優しい男が現れその切っ先が逆を向くというあたりはよくあるパターンなんだが、最後は復讐劇で終わるのかと思ったらそう来たのかというオチでうまくまとめてる。
殺戮の場面が迫力がある。最初の取り立てて灰皿で殴られるシーンがあるのだが、ただ殴るんじゃなくて痰を灰皿に落として殴る。こういうディテイルがうまい。
知的障害の男が「角膜いくら」とか言いながら迫ってくるシーンとか、歯向かったきた男を殺し、片目は怪我しているので、「手術(死体解体のこと)お願い。角膜は一つ」と言うところなんて笑っていいのどうか。
子どもが一瞬で大人になる時のシーンや、かわいい服を来て、上はジャンバーという半分の自由を表現する服装の設定など随所にひらめきを感じる。監督はこれがデビューというのだから韓国映画の層の厚いこと。 -
親の心子知らず
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片手で数えられるくらいしか見ていない韓国映画のマイベスト「息もできない」も借金の取り立て人という設定でしたが、この作品も借金取り立てをとりまく人間関係が描かれており、なんとも彼の国ではこの設定がうまくはまると強い(いい映画になる)という鉄板ネタなのでしょうか。
ちなみに google play ではじめてレンタルしてみた。Full HD版は500円ナリ。 -
コインロッカーの女
コインロッカーベイビーが韓国ではどう育ったのかな…嗚呼、こんな電車内での乞食行為は上海で見たなぁ〜
しかし元締めのオバチャンもよくもまぁここまで非常になれるもんだよ…ほんと小さい頃から酷使されて育って、大きくなって怖いもの無し…嗚呼、無情って感じだな。
あくまでも役柄なのは分かるけど、ほんと意地悪い顔するよなぁ〜
いつまでも子供で有れば何も考えないで済んだのに…どうしても子供のままでは居られない…子供から大人へ、少女から女へ…時間とは残酷なものだな…
しかし、裏社会と言うか、闇社会というかの恐ろしさはそれ以上だな…どうしてここまで冷酷になれるのか?目的はお金なの?でもそんな裕福な生活や贅沢なんてしてそうにない。そこからのボタンの掛け違いから起こった殺伐とした展開は、何処にも救いようがない…愛しているはずなのに、それを表現する方法が下手過ぎる…不器用とかのレベルじゃない。アホやん…と思うレベル…
ラストもラストで哀しい現実があるなぁ〜結局は新しい世界なんて何処にもなくて、同じ穴のムジナか…
愛に飢えている筈なのに、殴り合って殺し合って…韓国作品らしい惨たらしさがある重い作品だったな… -
傑作かと言われれば違うような気もするが、私には大好きな映画の1本。兎に角、キム・ゴウンの魅力に尽きる。役柄がそのまま乗り移ったような素顔にスタイル、カッコイイと感じさせながらコケティッシュな可愛さ・可憐な雰囲気も醸し出す。久しぶりに女優さんに魅了されっ放しの映画だった。
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キムヘスとキムゴウンの演技が凄みがあり過ぎる分、ボゴム君(いや、ある意味対比として出してるのは分かるんだけど)に現実感が無さすぎた。だからこそ恋に落ちたって設定なんだろうけど、落ちるかなあ?あと、あそこまで凄惨な生活ぶりを見せられると「何があってもあそこしか戻る場所がない」という設定が腑に落ちなくなる。社会保障は?とか間抜けな事をついつい考えてしまう。
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人がどんどこたくさん死んで切ない
キム・ゴウン美しいしかっこいい好き -
制作年:2015年
監 督:ハン・ジュニ
主 演:キム・ゴウン、キム・ヘス、パク・ボゴム、コ・ギョンピョ
時 間:111分
音 声:韓:ドルビーデジタルステレオ
地下鉄駅のコインロッカーに、へその緒がついたままの赤子が捨てられていた。
入っていたコインロッカーの番号が10 番であることから、赤子は10という意味のイリョンと名付けられた。
イリョンは、仁川のチャイナタウンで闇金業を営み裏家業の者から母さんと呼ばれる女のもとで成長。
やがて彼女の右腕となり、生きるために何でもするようになった。
ある日、父親が残した多額の借金を背負う青年ソッキョンのもとに取り立てに行ったイリョンは、不幸でもすれない彼の純粋な心に触れ、惹かれていく。
しかし借金の返済の目途がつかず、母さんはイリョンに、ソッキョンの臓器を売るために彼を殺すよう命じる。 -
昔の馳星周作品のよう