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感想・レビュー・書評
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青空文庫で読んだ。本論文は1946年4月号の総合雑誌『改造』に掲載された文章である。
大正から昭和にかけて教養主義を牽引したのが総合雑誌(竹内洋『教養主義の没落』)で、『中央公論』、『文藝春秋』、『改造』などを読むのがステータスであった。中でも『改造』は社会主義的な論文を多く掲載した。
著者の仁科芳雄氏は日本を代表する物理学者で、ニールス・ボーアのもとで研究した素粒子論の大家。
敗戦から8ヶ月後に書かれた本論文も含蓄が深い。世界情勢を分析しながら、核兵器の国際的な管理を提言している。また、科学者が不戦同盟を結ぶべきという提案は相当早いのではないか。1955にラッセル・アインシュタイン宣言。それを受けて1957年に設立されたパグウォッシュ会議には仁科の弟子である朝永振一郎が参加した。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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