犯罪 (創元推理文庫) [Kindle]

  • 東京創元社 (2015年4月3日発売)
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本 ・電子書籍 (218ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 一番好きな作品は、「エチオピアの男」。何よりハッピーエンドなのがいい。

  • 作者はドイツの弁護士兼作家。
    ドイツを舞台にした短編集。様々な種類の犯罪を描きながらも、構成は犯罪を描き、弁護士に弁護が振られ、その結果を描く。
    犯罪というと前科のないものにとっては遠い存在に思えるが、この本を読むとほんのふとしたボタンの掛け違いのように思える。

  • 推理小説の類と思ったがだいぶ違う趣の作品。
    引きこまれてどんどん読んだ。


  • ドイツ人の暗さ。罪とは何か?他人のためなら救われる?

  • (2021/266)妻の蔵書から。弁護士でもある著者の処女作となる短編集。ドイツ人の「犯罪」への対し方の一端を垣間見ることができる一方で、日本人的な捉え方との違いから腹に落ちない話もあり。謎解きとか、弁護のために弁護士である語り手(著者)が活躍したりとかいった派手さが全くと言っていいほどなく、この淡々とした感じは好みの分かれるところかもしれない。エンタメ的なミステリ読みたい時には避けた方が無難だろうね。

  • ドイツ人弁護士である著者が、実体験の犯罪に着想をえて書いた作品。事実は小説より奇なりだが弁護士の秘匿義務から真実は書けません。であれば、もっと脚色したエンタメ性があったほうが・・とはいえ、本作は本屋大賞1位に輝いた短編集です。松山氏の解説もどこか苦しそうな気がするのは私の偏見でしょうか。

  • 弁護士の立場から語られるミステリ小説。ミステリとして面白かったのは「サマータイム」。きちんとサマータイムを直されてたのは腕時計の方か、それとも? 「タナタ氏の茶盌」も、ヤクザ映画のような急展開がスリリングだった。とはいえ、これが本屋大賞1位というのはちょっと疑問。

  • ドイツで弁護士している作家の短編集。日本人の名前をはっきりと書いた作も含めて、なにかと日本を絡めてくる。気になったのは「緑」。妄想にとりつかれた少年が羊を殺してまわる。両親が自分たちの教育方針に悩む姿が、90年代の日本の事件を思い起こさせる。日本では、こういった場合虐待されるのは猫と決まっている。ドイツで殺されるのは羊なのか、文化の違いを感じる。羊は身近な動物なのだろう。

  • もっと、小説のような猟奇的な事件がいっぱいなのかと思って読んだけど、結構ありそうなお話が多かった。
    最後の話とか、ただの良い話というか。

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