ダイヤモンドハーバードビジネスレビュー 2016年 04 月号 [雑誌] (デザイン思考の進化)

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  • Amazon.co.jp ・雑誌
  • / ISBN・EAN: 4910059690465

感想・レビュー・書評

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  • ●思考と論理の記事がおもしろかった。とはいえ、全体的に自分には内容が難しいなと感じた。今後、読み慣れて、勉強していくことで、何がどうおもしろかったのか意見を述べられるように精進したい。
    ●デザイン思考とは、本質的に中身を変えることであって、うわべだけ飾り立てるようなことではない。

  • 野矢茂樹インタビュー
    【インタビュー論旨】
    ・演繹は置いた前提から導き出される結論を言っているだけで、新しいことは主張できない
     思考を創造性と定義するなら論理とは反対のところにある
    ・仮説形成の際には論理的な飛躍が必要で、そこは「思考」、一方でその飛躍を繋げるのが「論理」
     新しいものを生み出すのは飛躍で、その飛躍をできるだけ小さくするのが論理だ。

    【難しい問題に直面した際】
    ・問題意識を持ち続けて生活を送る。
     全ての物事がその問題に関連づけられているという意識。
       この出来事は自分の問題とどう関係してくるのか。
    ・論理的に詰められるところは詰めておいて、ひらめき(飛躍)が必要な地点が見えてきたら「さて」と態勢を整えてそこに集中していく。
       論理を詰めて飛躍が必要な箇所を明確にしてから散歩にいくと1時間程度でひらめく。
       そうした問題を無数に考え、そして大きな問題にじわじわとアプローチしていく。


    ・問題の立て方が悪くて頭がマヒする場合もある。その場合は問いを立てなおす。
      例えば、複数の問題をいっぺんに議論している場合や
           論点になっている問題に暗黙の前提があり、その前提が間違っている場合。
             (コスト構造が問題なのに、販売不振を原因として議論しているなど)

    ・目の前の問題に答えようとするかたくなさから自分を解放して、引いて考えているなど思考の柔軟性を意識する。(マインド)


    【論理力の鍛え方】
    ・論点を意識して、その論点に沿った論理展開(文章の前後の繋がり)を追っていく習慣

  • 大変おこがましいのですが、目新しい内容はあまりないように感じました。

    デザイン思考について論じられてはいたものの、その「進化」にまで踏み込まれた内容ではなかったように思います。

    稿によっては理屈に偏りすぎているものもあり、期待どおり、という号ではありませんでした。

  • 「戦略的説得の技術」という論文が良かった。

  • 今月は『デザイン思考』。
    ”デザイン思考”って、なんかはやりの言葉で
    少し気持ち悪い感じがします。
    要はいろんな事をよく考えて、よく考えられた軸で
    カバレッジを意識しながら分析し穴が内容に考える。
    また、抽象的に考えて、具体的なことと往復して
    考える。ということで、よく勉強している
    人ができる明晰な頭脳を持つということに尽きると
    思うのですが。。。
    それをフレームワークとかでツール的にまとめても
    あまり意味がないことではないかと。
    やはりその個人個人、もしくは組織のクオリティーと
    いうか、スキルの問題ではないかと思います。

  •  デザイン思考の進化。
     デザイン思考とは、デザイナー以外の人がイノベーティブな発想をするための思考方法。アプローチは、フレームワークを用いて使える手段を考える方法と、ニーズからスタートしてとにかくあり得る方法を探る方法。前者はイノベーションが起こり難いが、後者はモノにならない可能性が高い。デザイン思考を超えるデザイン思考というタイトル通り、言葉が踊っている昨今に警鐘をならしている。
     ペプシコの戦略にユーザー体験を。健康をテーマに、ペプシコの変革を考える。デザイン思考とは、ユーザー目線で考えること。これを徹底すること、デザイナーを登用することで、ペプシコの顧客へのアプローチが激変した。ユーザーは何を求めているのか、ユーザーとなって実際にモノを使っている状態からニーズを探る。
     デザイン思考を実行する組織とはどのように作れば良いかを説く。そして、デザインの原則を組織に応用する。イノベーションこそが追求すべき差別化要因だからだ。
     「はたして、論理は発想の敵なのか」では、AだからBが成り立つも、BだからAには必ずしもならない。逆の誤謬である。このように、だからダメだとする論理は、発想するときに有利に働くのかどうか。うまく使えば良い効果を生む。論理を外れた発想にならないことで、結果それはイノベーティブではないものが出来上がる。
     デザイン思考がその力を発揮できるように、まず自身のバイアスを破壊しに行くこと、その上でユーザー目線で良いものを作れたらいい。他に無いこと、実現可能性があること、反対意見があることを満たすものを探す。その歩みは、今までのマネジメントでは出てこない。経営の胆力が必要だ。

  • 63から?

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著者プロフィール

1913年(大正2年)、「経済雑誌ダイヤモンド」の創刊とともに誕生し、2013年(平成25年)には創業100周年を迎えた。「ダイヤモンドのように小さくともキラリと光る」が創業の精神。現在、「週刊ダイヤモンド」「ダイヤモンド・オンライン」などの各種メディアでタイムリーなビジネス情報をダイバーシティ社会に提供するとともに、ビジネス書から生活実用書、経済小説まで、幅広い出版物とメディアを世に送り出している。本書は、同社経営情報編集局・出版編集部で制作。

「2022年 『相続&事業承継で頼りになるプロフェッショナル 2022年度版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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