- Amazon.co.jp ・電子書籍 (483ページ)
感想・レビュー・書評
-
元々NewsPicksに掲載してた、様々悩みに対して応えたものをまとめた本。筆者が論理的に悩みに応えてたので、なるほどと思う内容が多々あった。
特に「行ってこいでチャラ、トレードオフ」などの考え方は今後の参考になった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
めちゃくちゃ好きー!
慣用句とか言い回しにこれ見よがし感がなくて、本当にピッタリな形容として言葉を選んでてその語彙力に素晴らしいなと思った。
のらりくらりズレた持論を展開して答えになっていないというよくあるパターンではなく、質問に対して断言する形で見解を明示した上で、プラスアルファ為になる余談といった形で無駄も逃げもない。すごいなあ。 -
自分のキャリア観,人生観を大きく変えてくれた一冊。大学一年生である私は,今後どのように大学生活を送っていけば良いかと悩んでいたがそんなことを悩む必要は一ミリもなかった。仲良くなりたい人と仲良くなってたくさん遊んで,勉強したいことをたくさん勉強して,やりたいバイトをたくさんする。やりたいことを精一杯楽しむ。努力はしない。そうやって生きてくだけで自分にとってより良い人生は見つかるのだと分かった。人生,良いことばかりじゃないだろうけどそれでも楽しいなら何とかなるな。まだ自分は19歳なんだ。友人関係,恋愛,バイト,勉強で何か挫折しようが盛大に失敗しようが痛くも痒くもない。
他人に自身の人生の舵を切らせてはいけないし,それだと上手くない。アドバイスを求めても全然構わないけど,結局決めるのは自分で主体的に取り組めるか,楽しめるかだけ。気がするだけの社会的評価なんぞよりも内実が一番大事。
最後に,この著書で一番好きな言葉を述べて終わりとする。「若さの本質は,「これから先が長くある」「柔軟性がある」ではありません。「まだ何もない」ということなのです。」 -
ものすごく仕事に疲れてくると、読みたくなります。
読むと、今の自分は自分で選んだ結果だなあ、と基本に立ち返れる気がします。
すぱっとしてるので読んでいて気持ちよいです。 -
痛快で面白い。
NewsPicks購読者からのお悩み相談を、楠木流に回答。基本は好きなようにしてください、余談として楠木氏の視点を敷衍していく流れ。
著者の本を他にも読まれている人には見慣れた理論ばかりであるが、お悩み相談という極めて具体的な問いをどのように抽象化して回答するのか、その思考とプロセスを伺えるのが良いところ。 -
楠木建先生の持論を整理まとめたもの
1.具体と抽象 脳内往復運動を
具体と具体のマッチングは限界 §6
2.「部下の評価」は上司の仕事の中核
評価なくして育成なし §8
3.成功の秘訣・法則はないが、「成功の論理」はある
①経験頼り=けもの道→視野狭窄
②経営はアート 模倣は困難
成功経験=文脈→論理化→異なる文脈に適用
③変わる日常 変わらない「論理」
4.「教養」自分の価値基準を持つ←大学の意義!
自分で、考え、意見を持ち、自分表明する表明する
5.位置エネルギーと運動エネルギー
6.稼ぐ力=全体利益 ⇔分業と専門化
掛け算
7.幼児性(上司だと困る)
①思い通り②良し悪し③他人に関与
8.抽象化を上手く使う 具体例を整理 -
自分の考え方について再考させられる1冊でした。
今ここという狭い視野で考えるのではなくて、時間的・空間的奥行きを持って考えるということ。 -
経営学者楠木建によるキャリア相談に関するQ&Aをまとめた本。ほとんどすべての回答がタイトル通りの「好きなようにしてください」となっている。とはいうものの決して投げやりな回答になっているわけではなく、なぜ「好きなよう」にしたらいいのか、筆者の価値観を交えて説明している。
すべての意見に賛同できるわけではないが、独自の視点によるキャリア論は非常に勉強になった。 -
NewsPicks 読者の質問に対して、どれも「好きなようにしてください」と楠木さんが答えていく本。ただ、「好きなようにしてください」と言うだけだと、それで完了してしまうので、一つ一つの質問に対して、なぜこういう質問が出てきたのかとベースを推測しながら、それに対してあーだこーだと楠木さんの意見を言っていく本。
楠木さんの本自体は、「ストーリーによる競争戦略」もページ数が多くて、ちょっと敬遠してたところはあったけど、一つ一つの質問に対して、どれも「好きなようにしてください」というフレーズから始まるところだったり、それに対して楠木さんが大事にしていることがエピソードとして散りばめられているところが、非常に面白かった。私の中で、楠木さんというのはどういうふうに人生を歩んできたか、どういうものをポリシーとして持ってきたかがわかったし、結局自分の好きなようにするしかないんだっていうような考えの根底が見れたのがすごく面白いなと思った。
実際どの質問も結構共感できるような内容ばかりで、こういう質問ってあるよねって言うような質問ばっかりだったのだけど、改めてその質問に対する回答見てみると、どれも環境依存だったり、キャリアに対してとか仕事に対して時間的な奥行きがなかったり、仕事ってのはあくまで他者に対して価値を提供するものがはずなのに、自分よがりなものになっている質問だったりしていて、質問に対して共感できるが故にその考えに共感している自分を客観視できた気がした。