世界の経営学に「野中理論」がもたらしたもの 世界標準の経営理論 [Kindle]
- ダイヤモンド社 (2016年2月15日発売)
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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (37ページ)
感想・レビュー・書評
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企業の知の2大理論として、次を紹介している。
・SECI理論
・Knowledge based view (KBV)
SECI理論は、人の内面に目を向けることから始まるものだ。
それ故に、科学的な検証が難しい。
しかし、企業にとって知の活動は現代において最も重視されるところだろう。
91年に発表されてから今日に至るまで世界中で参照され、最近では両利きの経営論など様々な発展を見せている。
本書(連載の一回分の文量)では、SECI理論の土台としてKBVを組み合わせている。
企業内の暗黙知が移転される範囲を企業として定め、いかに早く効果的に知を創造するための動的プロセスとして補う。
KBVを組み合わせる利点とは何か。
それは、スコープを狭めることにあると考えられる。いえばとても単純なことではあるが、スコープが設定されないままに物事に取り組むことは悪手である。
特に企業のように自身で存在意義を定義する存在は、明確なただ一つの問題を与えられているわけではない。
そして、数ある問題のどこに限られたリソースを投資するかは、何がコアドメインであるかを捉える必要がある。
解決すべき問題を選ぶための第一ステップが、スコープを設定することにあるのだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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