- Amazon.co.jp ・電子書籍 (199ページ)
感想・レビュー・書評
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(2022/372)アルコール依存症で自分のことも思い出せない「三ちゃん」と、そんな彼を拾って面倒を見るストリッパーの依子。タイトルの通り、三ちゃんが実はA級在位のトッププロ棋士で、ストリッパー依子のマネージャーとしての帯同で出会った人たちや、彼女に対する純愛を通して再生(アルコール依存症の治療)に向けて前向きになっていくという話。期待したほど「将棋」な話ではなかったけれど、著者もアルコール依存症の治療を経た経験があるようで、そっちがメインだったのかな。
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作者の将棋、プロ棋士に対する深いリスペクトと愛情を感じる。
記憶を失うほど重度の依存症の棋士と、コケティッシュで妙な魅力を持つストリッパーが、一匹の犬を含めた一風変わった共同生活をはじめ、地方巡業、つまりはストリップ小屋のドサ回りをするというなんともおもしろおかしなストーリー。
作者の実体験であろう依存症の怖さや、コンビニのビールの棚の前での葛藤の描写や、発泡酒を2本買って帰るさまなど、迫真に迫るものが有る。
さらには大阪の下町、歓楽街、風俗街の雑多な描写やテンポの良いな会話、人情あふれるストーリーにもとても心動かされた。
非常に良い本だった。良書。
△9四歩ってそりゃ阪田三吉の孫弟子だろうなぁ。 -
タイトルそのままの内容
ちょっと物足りなかった。
もうちょっと依存症に対して深く掘り下げて欲しかった。