小説 秒速5センチメートル (角川文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (104ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 小説を読む前に先に映画を観た。世界観が美しかった。
    本作品もCGを活かした映像美という新海作品の強みが光っていた。キャラクターの心情が上手く表現されており、キャラクターの台詞や言葉選びも美しく、まるで映像で見る文学作品の様だった。

    映画はさておき、小説だ。
    私が本書を購入したのは、作者が文章でどのように表現しているのか、知りたかったからだ。いや、正確には分かっていた。
    なるほど、小説も映画同様、美しい。

    何故こんなにも言葉一つ一つが美しく、胸にジンワリと溶け込むのだろう。きっとその答えはレトリックだ。そして、オノマトペもふんだんに使われている。

    しかし、彼は決して表現を深く考えながら書いていない気がする。彼は感性が豊かで、まるでセンスの塊なのだ。キャラの心情をよく理解し、愛しているからこそ成せる技なのだ。
    彼の本業はアニメ映画監督だが、小説家としての彼の真髄を見た気がする。
    私は「君の名は」よりも評価されるべき作品だと思う。
     

  • 2019年31冊目

  • 本人によるアニメ映画のノベライズ作品。映画は発表された直後から数年に一度くらいの間隔で3回くらい見た。
    何がしたいのかサッパリわからない貴樹は,私にとって彼の向こうにある美しい風景を楽しむための前景のような,透明人間みたいな主人公。映画はいつも,物語というより映像として北関東の雪の風景や種子島の夏の風景を見たくなって見直していた。
    貴樹が感情移入しにくい存在なだけに,小説版では文字でしかわからない彼らの心情が伝わって良かった。本人によるノベライズだけあって文章の雰囲気も映画とペアのように似合っていて,映画の風景を思い浮かべつつ読み進み物語を楽しむことができた。

  • 「君の名は」が流行っていた頃に新海誠作品を3冊まとめて買った。映画は観ていない。たぶんそれだとあまり面白く読めないのだと思う。小説単体としてはボリュームも多くないし、(恐らく著者の一番の売りであろう)映像美によるブーストもない。

    途中で「何で恋愛小説読んでるんだ?」という思いに囚われたので、そもそも自分には合ってない。とはいえ要所要所面白いところはあって、ヒロインに会いに行く主人公の心理描写などは良かった。

    ちなみに秒速5センチメートルは桜の花びらの落下速度とのこと。

  • 映画は何ヶ月か前にDVDで見ていたのだが,読みながら映画のシーンがよみがえった。小説版もなんともいえない余韻があった。でも,もうちょっと若い時に読むと良かったかもしれないな。

  • 2016/10

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著者プロフィール

新海誠(しんかい まこと)
1973年長野県生まれ。アニメーション監督。2002年、ほぼ1人で制作した短編アニメーション『ほしのこえ』で注目を集め、以降『雲のむこう、約束の場所』『秒速5センチメートル』『星を追う子ども』『言の葉の庭』を発表し、国内外で数々の賞を受ける。自身の監督作を小説化した『小説 秒速5センチメートル』『小説 言の葉の庭』も高く評価された。2019年7月19日、映画「天気の子」公開。その公開前日7月18日に原作となる『小説 天気の子』を刊行する。

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