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- / ISBN・EAN: 4933032008798
感想・レビュー・書評
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攻略対象は二人と少ないですがそれゆえにそれぞれのルートのギャップが面白かったです。
このゲームで特に好きなのはラストの演出と島みやえい子さんのテーマ曲です。当然ネタバレになるので言えませんがどちらのルートでも「おぉ〜」と感心しました。
曲も主人公の思いを歌っているようで作品に合っています。
主人公のニコは記憶喪失の孤児で貴族の葬式で雑用の仕事をしていたところ、ある出来事をきっかけにその喪主であるクラウスの眼鏡に叶い、意地悪な主人の元を離れ使用人としてクラウスに仕えることになります。
身分も人種も違う自分に対し優しくしてくれるクラウスに恩義を感じながら働くニコですが、何の接点もないはずのクラウスとニコにはとある因縁が関わっていて、その秘密を軸に彼らの物語は発展していきます。
キャラルート入る前の基本的な流れは一緒なので嫉妬やニコを取り合う的なニュアンスの三角関係と言うよりも復讐や裏切りと言った背徳的な雰囲気が感じられました。
ニコが基本的には良い子で何かをする度に罪悪感を抱いていて、より一層後ろめたさが際立っています。
しかし逆に言うと共通ルートではそこそこはっきりした意思表示する選択肢がある割になんだかんだ流れはあんま変わらないので優柔不断な印象もありました。いっそキャラが二分するなら主人公の心情ももっと過激に雰囲気変えれば良かったのにと個人的には感じました。
それからグレンの一人称が主人に対し俺というのも従順さにワイルドな一面があって悪くないですが仮にも執事なのだからそれはどうなのかと少し違和感がありました。しかも何故か途中唐突に私に一人称が変わる・・・なぜだー!笑
けど、ラストに全部持って行かれました。あの演出と適度な背徳感のある雰囲気、そしてニコがエロ可愛いのが好きですが彼の優柔不断さとストーリーのあと一押し感(あくまで自分の趣味)から星をこのようにつけます詳細をみるコメント0件をすべて表示