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感想・レビュー・書評
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ママ塾の力は偉大なり
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中学受験に関心を持つと、どこかで必ず目にすることになる(?)「佐藤ママ」。
兄弟3人を灘→東大理Ⅲに送り込んだスーパーママ、という肩書の圧が強すぎて(笑)、今まで読んでこなかったが、食わず嫌いも良くないと一冊手に取った。
言ってしまえば、一人の「ガチ伴走」したママ友の濃厚な体験談とアドバイスを聞く一冊である。
なので、類書との差別化ポイントは、やはり自宅で子の勉強をどのようにサポートしたか、という具体的なアイデアや手法の数々である。
勉強スケジュールの立て方やテキストへのインデックス貼り、問題ノートの作成と言ったものから、文房具は2セット揃えるとか手軽な間食の作り方だとか、それはそれは熱心な伴走者でなければ書けない数々の細かいアイデアがたんまり書いてある。
この超人の生活や哲学を丸々取り入れることは難しいと思う。
でも塾講師等の専門家には決して書けない、類まれな一冊であることは間違いない。
必ず参考になる部分があると思う。 -
2014年の「「灘→東大理III」3兄弟の母の秀才の育て方」の後に出された、中学受験の話に絞ったものです。
佐藤ママは、がみがみ叱るタイガーマムではなく、効率よく楽しく勉強できるように あらゆる工夫をしてき方だという事がわかります。
「楽に楽しく、そして絶対に合格する」ポイントとして、時間割、ノート作りのポイント、補助鋼材から、細かい工夫まだ書かれています。
「たとえば、答えのページに単元ごとに、赤線で区切りをつけてあげる」
といった小さな事も含めた工夫なのです。でも、その赤線があると、一目で区切りがわかり、数秒単位ですが効率がよくなります、この数秒が集中を途切れさせないためには、とても重要なんだろうな。
科目ごとに、100円ショップのケースで、参考書をまとめておくという工夫も同じく。勉強をはじめる前の教材探しの時間がなくなります。
子どもに試行錯誤させるべきだという話も一理ありますが、佐藤ママは、目的のためには、試行錯誤をするのは、別の個所で、効率よく勉強するための工夫は、すべてお母さんが担っています。
親のために勉強させられていると悟った途端にやる気をなくすという事を、先に理解し(体験段や教育論などを読んでと記載。その常に先人に広く深く学ぶ姿勢がすばらしい)、
子ども本位で考えている方だという事が、全体を通じてわかります。 -
佐藤亮子さんの育て方はいったいどれくらい偏っているのだろう?とテレビで見たイメージを固定させてはいけないと思い、初めて著書を読了。当初のイメージが180度変わった。目標ありきではなく、あくまで子供一人ひとりに沿った勉強法を母として考え指南し、昔ながらの精神論に惑わされずに、子供にとって一番大事なことを見失わない。子育てする身としては大変勉強になった。この勉強法は母が専業主婦であること、ある程度金銭的余裕があることが必須だけど、その方法を押し付けるわけでもなく、シングルマザーや共働きのお母さんなどにも目を向けているところが良かった。