サムライ [DVD]

監督 : ジャン=ピエール・メルヴィル 
出演 : アラン・ドロン  フランソワ・ペリエ  ナタリー・ドロン  カティ・ロジエ 
  • KADOKAWA / 角川書店 (2016年5月27日発売)
3.33
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  • レビュー :4
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988111249784

感想・レビュー・書評

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  • 先月、引退を表明されたアラン・ドロンの映画を観賞してみました。

    1967年、フランス映画。監督・脚本はジャン=ピエール・メルヴィル。
    主演はアラン・ドロン。共演は、警部役のフランソワ・ペリエ、アラン・ドロン演じるジェフ・コステロの恋人役で本当の妻であったナタリー・ドロン、その愛人ヴィエネル役に映画監督でもあったミシェル・ポワロン、そして、クラブのピアニストで重要な証人となったカティ・ロジェなど。

    「サムライの孤独ほど深いものはない。ジャングルに生きるトラ以上にはるかに孤独だ。」『武士道』

    冒頭で語られるこのイントロは実はジャン=ピエール・メルヴィル監督の創作とのことです。武士道が実際であった時代の日本で、トラの生態などわかるはずもないですしね。(笑)

    この映画はアラン・ドロン演じる無口で険しい表情の殺し屋をただひたすらカメラが追っているかのような作品です。まさしくハードボイルドな世界に生きるクールな「男」そのものを描いたといっても良いでしょう。ひえー、かっちょえー!(笑)
    ただひとつの安らぎは部屋で飼う小鳥。降りかかる火の粉はたんたんと処理し、依頼の遂行には万端を期す男。それがアラン・ドロン演じるジェフ・コステロ。
    しかもなぜか女にはモテる・・・。ぐえー、こんな奴、大キライだー!(笑)
    スーツにネクタイにトレンチコートでびしっと決めて、紳士帽を被って右手で帽子のつばをすっとなぞるところなんかは男のダンディズムそのものでした。
    当時は真似する奴が続出したんじゃないですかね?(笑)

    しかし冷静に考えてみると、ダンディズムを追求してクールな割には殺しの直後を女に目撃され、さらには警察に疑われて勾留されるなど、案外ドジなんじゃないですかね?(笑)ゴルゴ13なら絶対に考えられないです!(笑)
    あんなにじゃらじゃらと大量の鍵も持ち歩いていて、実際にすれ違ったらおそらく変な人だと認識するかもしれません。(笑)

    それにしてもこの映画の出演女優さんは美人揃いですね。セリフのある女優さんは皆キレイです。しかも、それぞれどこかミステリアスなんですよね。
    さすがフランス映画!(?)
    ハードボイルドな殺し屋にはやはりこのような美女軍団が本当に似合うんですよね。
    ラストもミステリアスでしたけど。(笑)
    よくわからないですけど、この辺りも「武士道」だったということなのかなあ。

    ただひたすらアラン・ドロンのダンディでクールな「男」の姿を堪能する映画です。
    いつか真似してやるう~。(笑)

    • 小枝さん


      レビュー拝読させていただき共感しています。
      私の中のアラン・ドロンと言いますと、「太陽がいっぱい」と「サムライ」、それと3話から成るオムニバス映画「世にも怪奇な物語」の「影を殺した男」が、とても印象に残っています。

      こちらのページが拙レビューです。
      http://booklog.jp/item/1/B00005HUCF
      2017/06/11
    • mkt99さん
      小枝さん、こんにちわ。
      コメントいただき、ありがとうございます!(^o^)/

      この『サムライ』のアラン・ドロンは何か新たな境地を開いたという感じがあって良かったですね。(^o^)
      昔のフランス映画やイタリア映画などを観ていますと、割とアラン・ドロンって出演していたんだなあと思えるほどによく見かけまして(笑)、しかしこんなにも個性的な役の彼も珍しいので代表作の一つといって良いですよね!

      しばらくは彼の引退を記念して(?)彼の出演作を何本か続けて観てみようと思っています。♪
      2017/06/12
  • なんて綺麗な男なんだろう。すべてのトーンが均一でいい。アラン・ドロン演じるジェフ・コステロは孤独の中に生きている。鳥がいるだけの部屋もいい。ギリギリの境目をずーっと歩いて足を踏み外したら、死ぬだけだ。でも、そこに生きているんだなぁと思った。サムライの意味は腹切りってことらしい。なるほどね。それにしても美しすぎる映画でした。

  • 主人公の殺し屋の背景が語られないためミステリアスで孤高な雰囲気が強い。無口で食事シーンもラブシーンもなく、怪我をしても生々しくない主人公。綺麗な顔とあいまってまるで人形みたいだ。下手をすると薄っぺらと思われるようなストーリーや人物の掘り下げだけど、観た者が補完できるのでそんなに気にならない。
    アラン・ドロンだからこそ成り立ったかもしれないけれど、フィルム・ノワールの名作といわれるだけあってかっこよかった。

  • ★★★liked it
    『サムライ』 ジャン=ピエール・メルヴィル監督
    Le Samourai

    青みがかったモノクロのような映像
    ソフト帽にトレンチ・コートを羽織った孤独な殺し屋
    雨が降るパリの街を走るシトロエン
    アラン・ドロンの神秘的な美しさ、哀愁に充ちた目
    ソフト帽のつばを指先で直すアラン・ドロンはまさに”アート”
    かっこよすぎるハードボイルド・サスペンス

    Jean-Pierre Melville interview
    「私がアラン・ドロンの家に行き、その脚本を読んで聞かせた。身じろぎもせず私の朗読を聞いていた。顔を上げ、腕時計をちらりと見て、私を制止した。『あなたがシナリオを読みはじめてから7分半になるが、まだセリフのかけらも出てこない。これで結構です。この映画に出ますよ。タイトルは何というんです?』。『サムライ』だと私は答えた。アランはひと言も返さず、私に付いてこいと身ぶりで示した。導かれたのは彼の寝室だった。革張りのベッドのほか、そこにあったのは、サムライの槍と剣と脇差だった」

    by三島由紀夫
    「『サムライ』は、沈黙と直感と行為とを扱った、非フランス的な作品で、言葉は何ら重要ではなく、情感は久々の濡れたようなパリの街の描写をアラン・ドロンの哀愁に充ちた目で尽くしている。この映画が殺し屋の沈黙の中に充填したエネルギーは、たしかに密度が高い。それは何らニヒリズムではない。情熱でもない。キリッとした、手ごたえのある、折目節目の正しい行動の充実感である」

    Madonna - Beautiful Killer MDNA Tour 2012 Paris Olympia
    https://youtu.be/tXfC0mM6TMY

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