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感想・レビュー・書評
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ファッションにはまったくもって無頓着なので興味本位で読んでみました。内容は「いかにオタクっぽくない姿になるか」というもの。なるほどー、と思いながら興味深く読みました。あと、表紙が可愛い。
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いわゆる「オタクっぽい」ファッションとはどんなものであるか?
チェック柄ばかりのチェック信者、服のサイズがダボダボ、上下のトーンが同じ、清潔感が無い、などなど…。
正直、自分にも思い当たるフシが無いではないが、ひとことで言うと「バランスの悪さ」とのことである。
自分がどう見えているかなんて全然気にしない。もしくは、自分の好きな物だけを集め、ひたすら我が道を行く。
そんな姿がオタクらしいと言われれば、なるほど何となく納得できる気もする。
さて、ではそこから抜け出して、脱オタクファッションを成し遂げるためには何をすればいいか。
本書では、「シンプル爽やか系」を目指すのが良い、としている。
目的はオシャレになることではなく、違和感のない清潔な格好になること。
そのための様々なアイテムや着こなしが、マンガを交えて面白おかしく紹介されている。
難易度は高くなく、ファッション初心者の指針としては十分なのではないだろうか。
またそれ以外にも、美容室に行く、ファッション誌を読むなど、勇気を出して行動することの大切さも度々あげられているのが重要な点と言える。
本文に「何となく使ってきたものから卒業しよう!」という一言が出てくるが、それはまさに全体を通してのポリシーなのだろう。
本書の主人公はオタクな青年であり、彼がファッションを通して変わっていくのが主なストーリーである。
ショップで、美容室で、毎回ビクビクしながらも、妹の後押しを受けて、少しずつ見た目を変えていく。
そして最後には、いかにもマンガらしく、幸せの予感を感じさせて物語は終わる。
もちろん、現実はこんなに上手く行かないだろう。
見た目を変えてもオタクはオタクだし、どんなに努力してもイケメンには及ばないかもしれない。
だが、「もしかしたら変われるかもしれない」と思って少し行動を変えてみるのも、時には大切なことだろう。
彼を見ていて、そう思えた。