本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・電子書籍 (237ページ)
みんなの感想まとめ
絵画の深層に迫る魅力的な作品で、絵に隠された背景や作者の意図を考察することで、新たな視点を提供します。読者は、ただ美しい作品を鑑賞するだけでなく、各絵画の背後にあるストーリーや歴史的背景を知ることで、...
感想・レビュー・書評
-
元々大学生の頃に著者の別の作品を読んでいて
久しぶりにもう一度読みたいなと探していたら
別シリーズの怖い絵シリーズがあり読んでみた。
電子書籍版で読んだので絵をもう一度見たい時に戻るのが少し煩わしさがあるのが欠点かな。
内容に関してはやはり絵に隠された背景や作者の考察が入ると、この絵には実はこんなことが隠されていたのかもしれないと考えながら読むのは面白かった。あとがきに謎解きならぬ「絵解き」というワードが出てくるが、その通りだと思う
特に個人的にはクノップスの「見捨てられた街」が
とても印象に残っている。寂しさの中にどこかで見たような懐かしさを感じてしまった。
絵画に興味がある、なしに関係なく楽しめる作品。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
絵の見方が変わる本です。
今までは美術館に行っても「綺麗だな」「上手いな」くらいの見方くらいしかなかったのですが、
この本を見てからは、
「一枚の絵にも沢山のストーリーがあるのだな」と思うようになりました。
いろいろな美術展に行ってみようと思いました。 -
絵が好きなので手に取った本でしたが、書かれている解釈がちょっと消化できず…2回目読んだらわかるのかな?
絵画の描かれた時代背景や作家の生い立ちなどを絡めて説明されていて、その部分はなるほどと思いました。見る視点が増えたというか。
今後絵画を見るときは、時代背景を少し勉強してから行ったら面白いな、と思いました。 -
次々と明らかとなる怖い絵の秘密。
ヴィーナスとキューピッドの母子相姦。
サトゥルヌスとイワン雷帝の子殺し。
インノケンティウス10世とヘンリー8世の目が語
る非人間性。
高階秀爾に西洋絵画の面白さを教わり、中野京子に西洋絵画の怖さを教わった。 -
この本を知ったのは、だいぶ前で、図書館で偶然見かけたのでした。ホラー好きの僕は「きっと怖い絵がたくさん出ているのだろうな」と思ってパラパラっとめくってみたのですが、あまり怖くありません。「なんだ、怖くないじゃん」と思って書棚に戻しました。
ところがアマゾンやブクログでの書評がすごくいいので、読んでみることにしました。読んでみて驚きました。怖いのは画面でなく、奥にある闇だったのです。10ページ前後の中野京子さんの解説を読むと、絵の見方が全く変わってきます。たとえばこの表紙の絵。なんてことのない絵に見えますが、この絵も実に怖いです。専門書の解説というのは概してわかりにくいものですが、この作者の文章はとても読みやすく、絵の素人でも、よくわかります。いちばん心に残ったのは「絞首台の上のかささぎ」という絵ですかね。これも解説を読む前は、ただの風景画にしか見えませんでした。 -
===qte===
ドイツ文学者 中野京子(1) 「怖い絵」展グッズの布製ブックカバー
2023/4/10付日本経済新聞 夕刊
拙著「怖い絵」をもとにした美術展を監修することになった時、最初は及び腰だった。来場者が少なくて主催者側に迷惑をかけるに違いない、と自信のかけらもなかったのだ。
そもそも私の本は、意味のある絵は意味を知って見た方が面白い、なぜなら一枚の絵の背後には分厚い歴史、神話、宗教、文化、風俗、発注者や画家の思惑などが隠されており、だからこそ画面にとりたてて怖いものが描かれていなくとも、実は……というのがコンセプトである。文章ならまだしも、それを美術展という場でどうしたら十分に理解してもらえるだろうか。
いや、それより何より、私の本のことなど何も知らなければ、「怖い絵展」と聞いただけでスプラッターやホラー作品と思い込み、気持ちが悪いと敬遠されたり、逆に期待外れとがっかりされたりするのではあるまいか。不安は募るばかり。
ところが蓋を開けてみれば(2017年)、会場の狭さ、会期の短さにもかかわらず、68万人を超える来場者を迎えることができ、待ち時間も最長で3時間半という盛況になった。目玉作品であるドラローシュの「レディ・ジェーン・グレイの処刑」の前で涙ぐむ人を目の当たりにした時は、ああ、開催して良かったと心底思った。
西洋絵画についての本は出していても、美術展の内幕をほとんど何も知らなかった私なので、企画会議から始まって会場の動線問題、図録作成、グッズ会社や広報との打ち合わせを経て、多くの関係者さんと一丸で成功を目指す過程の、何もかもが驚くほど新鮮だった。
図録やグッズの作成の過程も新鮮だった
図録やグッズの作成の過程も新鮮だった
そうした怒涛(どとう)の日々の記念の一つとして、今も時々使っているのが、アートショップで販売された布製ブックカバーだ。出展作のウォーターハウス「オデュッセウスに杯を差し出すキルケー」が表紙に使われている。
この絵は入場してすぐの壁に掲げたのだが、それは怖い絵展が一級の物語絵画をそろえた美術展だということを、まず感じてもらいたかったからだ。そこまでは良かったのだが、思わぬ誤算もあった。「キルケー」のすぐ隣にはドレイパー「オデュッセウスとセイレーン」、モッサ「飽食のセイレーン」と、関連する魅力的な作品も並べたため、皆がじっくり鑑賞しすぎて入口が大渋滞になってしまったのだ。
とはいえそれも今となっては懐かしい思い出だ。
なかの・きょうこ 北海道生まれ。作家、ドイツ文学者。西洋文化史や芸術の知識をもとに、執筆活動や講演を行う。著書に「怖い絵」シリーズ、「名画の謎」シリーズ、「フェルメールとオランダ黄金時代」「災厄の絵画史」など。
===unqte=== -
西洋絵画に詳しくない人でも楽しめる一冊。
その絵が描かれた時代や画家のパーソナルな部分を知ることで、違った見方ができるようになり、芸術の奥深さを感じた。ちょっと人に話したくなるような内容が盛り沢山で面白かった。 -
以前本書の著者である中野京子氏があるテレビ番組に出演されていた際に、「怖い絵」の存在を知りました。内容として、西洋絵画を鑑賞する際に画面に映し出されることのない、この絵画が描かれた歴史的背景、絵のモデルとなった人物の人生や作者がその絵を描くことになった背景を知ることによってはじめて感じる恐怖を楽しむものとなっています。本書を読むことで、今まで知っていた絵画のイメージが一変するだけでなく、絵画を鑑賞する上での視点が大きく変化し、より一層鑑賞を楽しめるようになると思います。シリーズ化されており全3巻に加え「新怖い絵」も刊行されているため、興味のある方はシリーズを全て読んで見られてください。
学生アルバイトスタッフU.H.
熊本学園大学付属図書館OPAC
https://lib-opac.kumagaku.ac.jp/opac/volume/1082380?current=4&q=%E6%80%96%E3%81%84%E7%B5%B5&total=4&trans_url=%2Fopac%2Fsearch%3Fcount%3D10%26defaultpage%3D1%26defaulttarget%3Dlocal%26order%3Drecommended_d%26q%3D%25E6%2580%2596%25E3%2581%2584%25E7%25B5%25B5%26q_op%3Dand%26searchmode%3Dcomplex%26type%255B%255D%3Dbook%26type%255B%255D%3Dmagazine_title%26type%255B%255D%3Dmagazine%26type%255B%255D%3Dpaper -
2020.5.13
-
-
面白かった。
その絵が描かれた時代背景、作者の背景を知らなければ
「ふーん」で見落としてしまいがちなことが
たくさん書いてあって勉強になった。
特に、日本人には馴染みの薄いキリスト教やヨーロッパの歴史において
その物語や(竹の中に女の子が描かれていればかぐや姫ね、的なやつ)物や色に込められた暗示などは当然わからないので
その絵自体ではなく、ヨーロッパの絵画を見るにあたっての
知識になりそう。
色々多すぎて忘れそうだし、怖い絵2、3、更に…と続くので
続きを読むかどうかは考え中(頭パンクしそう) -
面白かった。その時の時代背景等や画家の状況がわかると、みる目が変わったり、変わらなくても今までより深くあれこれ考えてみたり。
でも後半は少し、お腹いっぱい感で飽きちゃった。 -
Kindle Unlimitedにて。文庫も持っていたけどちゃんと読んでいなかったので再読。絵画のことはよく分からないけど、世界史や神話は好きなので楽しく読めた。
-
電子版は紹介している絵画が掲載されてないものもあり、大人の事情なのかもしれないけど残念すぎた。Googleで絵画を表示した画面を開いておきながら、解説を読むとより楽しめる。
-
読みやすい点がなにより。
とてもわかりやすい絵解きだと感心する。
ダヴィッドの「マリーアントワネットの最後の肖像」
レーピンの「イワン雷帝とその息子」は
しっていたけれど、
ドガの「踊り子」と
ブリューゲルの「絞首台の上のかささぎ」
ベーコンの「ベラスケス(教皇インノケンティウス十世像)による習作」が
印象に残った。 -
絵の背景や歴史により、怖さが出てくる。また、見るだけで怖い絵がある。iPhoneのKindleアプリで読むと絵がカラーで良くわかる。
-
絵画の主題、構図、作者の生い立ちや考え方、時代背景など全体的に解説が入って、面白かった。絵画の見方かだいぶ変わったと思う。
電子書籍だったので、絵のページにすぐ戻れない不便さはあれど、ネットで絵を探しながら読むのも思うままに拡大できたりして面白かった。 -
なかなか本屋になくて、Kindleで安くなっていたので購入。先に読んだロマノフ王朝〜は歴史を追いながらと言った感じだったが、こちらは個別の絵と背景をオムニバスに紹介する形であった。時折苛烈なような主張に触れるが、謎解きのような気持ちのいい読了感がある。特に、本シリーズのきっかけとなったマリーアントワネット最後の肖像に関する記載はジェットコースターのような面白さがあった。
-
歴史、画家の人生、聖書などによる絵の解説から、受け手がなぜそのように感じるのか、受け手が感じるものの解説までされていておもしろかった。
絵をちゃんと見たことがない自分には、絵の楽しみ方を教えてくれた本になった。
-
2010年に紙の本で初読。iPad miniを買って電書版を購入した。
電書版ではなぜか収録されていない絵が2点あるが、ほかはオールカラーで拡大もできるので大満足。でもやはり電書だとパラパラめくれないのが寂しい。
内容はけっこう忘れている絵もあったが、ラストの「イーゼンハイムの祭壇画」の文章は何度読んでも心を打つ。
続編の2や3は電書化されないのだろうか。
著者プロフィール
中野京子の作品
本棚登録 :
感想 :
