消えた声が、その名を呼ぶ [DVD]

監督 : ファティ・アキン 
出演 : タハール・ラヒム  シモン・アブカリアン  マクラム・J・フーリ  モーリッツ・ブライプトロイ 
  • Happinet(SB)(D) (2016年7月2日発売)
3.70
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本棚登録 : 20
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4907953067868

感想・レビュー・書評

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  • 懺悔や告解って、何か心の平穏や慎み深さとかに繋がっていくのかな?手を使って食事を取るのってインドとかヒンズー教徒とかかと思ってたけどトルコもそうなのかな?アルメニア人なんだな…西アジアというか中東というかこの辺りの国情や文化的宗教的世俗的な部分なんてほぼ知らないから新鮮さがありますね。ただあまり良い環境ではなさそうだ。
    宗教弾圧なんだな。しかしこんな灌木が少し生えてるだけの岩と砂の砂漠で水分や塩分の補給とかどうするんだろうな。こんな砂漠で歩いて3日の距離なのに道が分かるなんて奇跡にしか思えない。やはり山の形や星の位置とかを目印に歩くんだろうけど、どう見ても自殺行為だよね。
    こんな水源も何もない土地になぜ名前が付いているのかな?ただの荒野の難民キャンプでしかないのに…しかも環境は飢餓地獄そのものだな…
    キューバ行きの船に乗り込むまでの経緯は思いっきり端折ってるのには驚く(笑)
    1920年代、華やかな頃のキューバか…良いところだな〜この話は「母を訪ねて三千里」だなきっと実話ベースだろう。
    散髪屋の主人の朝のスリーピースがイカしてる。めちゃ格好いい〜
    歩いてる女の子をいきなり襲って強姦するなんて20年代のアメリカ人は野蛮極まりないな!この時代は女に人権なんてなかったんだろうな〜ひどい時代だよ全く。
    やっと娘と再会したのは良いけど…何だろうな、感動も何もないね…良い映画なんだけどね。些か期待はずれで残念だ

  • ☆7

    2017.11.23 視聴

    *原題『ザ・カット』

  • 『消えた声が、その名を呼ぶ』(ファティ・アキン)
    まず、見終わった後の自分への呟きは、「アルメニア人の歴史について詳しく知りたい」であった。そして、その知識を得たうえでもう一度観てみたい。であった。
    それでもひとまず、見終わった今の感想を書こうと思う。
    アルメニア人であるという理由で、妻、双子の娘から引き離され、トルコに連行され、強制労働をはじめとする数々の苦難を経験する。国家の都合により翻弄される人間たちの醜い姿を目にし、心ある人たちの援助を得ながら。「娘との再会」を一縷の望みとして、トルコの灼熱の砂漠から、アメリカ・ノースダコタの雪降る荒れ地に、娘を探し求めるというストーリー。
    とにかく、主役のナザレットが娘を探し求める過程で出会う試練が強烈で、彼の姿を追っているといつの間にか、頭のなかには、自分のアマちゃんぶりが対比され続けてしまう。
    「娘に会うために」ということに、私は自分の生きる意味の照準を合わすことができるだろうか?それができたら、ナザレットのように、あらゆる困難に心が砕けることなく強く生きていけるのだろうか?……などと。
    こうやってロードムービーや小説で人の人生を俯瞰するというのは貴重な時間だとあらためて思わされる。
    それらが、客観的な視点で私たちに彼らの判断や行為を見せることによって、観る者の世界観という尺度を立ち上がらせ、対比させる。
    人生のある一定の長い期間を、縮図のようにして描かれた道を、彼らと一緒にしばらく歩いていると、いつの間にか自分がその道を歩いている。そんな変性意識にしばらく陥ちる。
    これによって得た経験は身体的体験なものではないけれど、脳はそれをどう受け取って、それをその後のその人間の思考や感性や判断にどう影響していくのだろうか?
    とふととりとめもないことを考えてしまった。
    そして、『アルメニア人の虐殺』という史実を調べたときに、もう一度この歴史の記憶を脳に経験させたいと思った。

    2017/05/18

  •  2014年、ドイツ・フランス・イタリア・ロシア・ポーランド・カナダ・トルコ・ヨルダン合作映画。ファティ・アナン監督、タハール・ラヒム主演。
     
     LAから帰京する飛行機の中で視聴。第一次大戦時、オスマン・トルコによるアルメニア人差別・虐殺をテーマとする作品。物語は、マルディンの鍛冶職人ナザレットが、1915年に自宅から強制的に連行され家族と離ればなれになったあと、トルコの敗戦を挟んで1923年のアメリカ・ミネアポリスで18歳になった娘と再会するまでの、長い長い旅路を描く。しかし、この映画で重要なのは、こうした語られたストーリーだけではない。映画の中心は、離散したアルメニア人がいったいどこで・どのように生きのび、〈いま・ここ〉に到り着いたかかという壮大な来歴の方にある。
     ロサンゼルスにアルメニア人のコミュニティがあると聞いたとき、「そうなのか」としか思えなかった。しかし、なぜそこに彼女ら彼らがいるのかという問い自体が、国家と国民を中心に語られる公的な歴史とは異なる、抑圧され・翻弄され・支配された人々の痛切な記憶を浮上させる。中東やバルカン半島、黒海沿岸地域でいまなお続いている地域紛争の多くが、第一次大戦の戦後処理に起因することを、はじめて少し理解できたような気がする。よい映画を観た。

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