深い河 (講談社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • インドで読んだ。情景が生々しい。
    救われたようで救われない話。

  • 日本人的汎神的感覚を突き詰めていくとガンジス河、に充分理解が追いつかないのが無念も、うーん、と考え込まされる小説。相変わらず、温度も湿度も色も全く異なる場面を前後に挟む効果は絶妙だし(病院や上智大学からの、インド)、ガストンさん、九官鳥、インパール、チャームンダー、と魅力的な小道具が沢山。占い師の場面ではジム・キャリーの「マン・オン・ザ・ムーン」を思い出す。三条夫妻はじめ、薄っぺらいキャラが複数いるのに不満は残るが、大津さんの存在は圧倒的で、特に「弱ったな」って台詞に痺れた。次は何を読もうか?

  • 本作が書かれた20年前に読んだら、今とは違う感覚だろう。登場人物の女性の話し言葉が、昔の映画女優を髣髴とさせる。高度経済成長をささえたサラリーマン、過酷な従軍をした人の姿は、現在の物語にはなかなか見られない。けれども物語の深奥を流れる人生観、宗教観などは普遍なのだと思う。すべてが劇的で一気に読んだ。

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著者プロフィール

遠藤 周作(えんどう しゅうさく)
1923年3月27日 - 1996年9月29日
東京生まれ。父親の仕事で、幼少時代を満洲で過ごす。帰国後にカトリックの洗礼を受けた。1941年上智大学予科に入学したが、中退。慶應義塾大学文学部仏文科入学・卒業後、カトリック文学を学ぶためにフランスへの留学。帰国後の1954年『アデンまで』を発表し小説デビュー。1955年『白い人』で芥川賞を受賞し「第三の新人」として脚光を浴びた。
1958年『海と毒薬』で第5回新潮社文学賞及び第12回毎日出版文化賞、1966年『沈黙』で第2回谷崎潤一郎賞、1979年『キリストの誕生』で第30回読売文学賞評論・伝記賞、1980年『侍』で第33回野間文芸賞などそれぞれ受賞。1995年に文化勲章を受章している。
上記受賞作のほか、1993年刊行『深い河』もキリスト教と日本人をテーマにした代表作と見なされており、映画化された。60年代以降「狐狸庵山人」(こりあんさんじん)を名乗り、様々なエッセイを記した。数々の作品が欧米で翻訳され高い評価を受けており、存命中ノーベル文学賞候補だったこともよく知られている。

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