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- / ISBN・EAN: 4589921402750
感想・レビュー・書評
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天才であり、奇人であるチェスプレイヤー、ボビー・フィッシャーの伝記映画。
幼少の頃から、チェスの天才少年として成長したフィッシャー。1970年代のチェス界最強集団であるソ連のプレイヤーたちを相手に、彼は一人で連戦連勝。当時は米ソ冷戦の時代であり、アメリカ国民にとってフィッシャーの勝利は対ソ連の勝利だった。彼はチェスプレイヤーの枠を超え、政治プロパガンダであった。
世界中が注目する環境の中でフィッシャーの精神は崩壊。反ユダヤ発言や対戦のドタキャンなど奇行が目立つようになってくる。それでも、彼は米ソのチャンピオン大会に勝利し、世界一のチェスプレイヤーとして認められる。が、それは祖国アメリカを捨てるきっかけでもあった。
トビー・マグワイア演じる主人公ボビー・フィッシャーの強烈で、奇抜なキャラクターは印象に残る。が、その部分だけに焦点を当てすぎて、家族やマネージャーとの関係性、チェスプレイヤーとしての強さの説明が乏しく、歴史作品としてはやや不満。とはいえ、彼のことを伝記本やウィキペディアなどでもっと知りたくなってくる気にはさせてくれる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
チェスの天才ボビー・フィッシャーがソ連の王者スパスキーと戦う。精神を悪化させる様は見ていられないほどで、頭がいいのに陰謀論に手もなく染まってしまうのは衝撃的。将棋の藤井四段とはスケールが違うのかもしれないが、チェスと将棋の違い、国柄の違いを感じさせられた。
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冷戦時代、最強ソ連からチェス王座を勝ち取った実在の人物のお話。映画然とした作りなので、映像は好きです。
スパイダーマン以外のトビー・マグワイアって初めて観たかも?
チェスの物語ですが、頭脳戦の展開はありません。天才同士の戦いなので、もうほぼほぼ精神世界の話ばかりです。なので、勝ちを一気に引き寄せた伝説の一戦のチェックメイトも結構サラっと描かれるので、個人的には拍子抜けでした。 -
スパスキーが椅子を調べだすのが良かった。
対戦者もまた孤独で天才で、そしてそれはとても公平だ。 -
70年代の若き天才チェスプレーヤーのボビーフィッシャーの物語。当時のアメリカにとって、ソ連のチャンピオンを若いアメリカ人が倒すことは、国の威信をかけた希望だった模様。80年代になってもロッキーはソ連のボクサーと殴りあっていたっけ、親にとって子供の頭が良すぎるのはとても不幸だな、などと思いながら息子と鑑賞。
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* チェスをやることで精神がどんどん崩壊していく様が見ていて辛い。これ見てトビーマグワイアの不機嫌な顔が見たくなくなるくらいわがままになっていく。ただ散々わがまま言いまくった後にちゃんと結果残すんだから本当に天才だったんだろうな。チェスのルールさえ分からないけど普通に面白かった。
* 自分自信も若干精神を病み始めつつも、最後に拍手するスパスキーがカッコいい。 -
盤上の戦争って感じなのかな?こりゃ気も狂うわ。どんどん顔色が悪くなって正気を失っていく主人公を演じるトビー・マグワイヤが素晴らしかった。