完全なるチェックメイト [DVD]

監督 : エドワード・ズウィック 
出演 : トビー・マグワイア  ピーター・サースガード  リーヴ・シュレイバー  マイケル・スタールバーグ  リリー・レーブ  ロビン・ワイガート 
  • ギャガ
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4589921402750

感想・レビュー・書評

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  • 天才であり、奇人であるチェスプレイヤー、ボビー・フィッシャーの伝記映画。

    幼少の頃から、チェスの天才少年として成長したフィッシャー。1970年代のチェス界最強集団であるソ連のプレイヤーたちを相手に、彼は一人で連戦連勝。当時は米ソ冷戦の時代であり、アメリカ国民にとってフィッシャーの勝利は対ソ連の勝利だった。彼はチェスプレイヤーの枠を超え、政治プロパガンダであった。

    世界中が注目する環境の中でフィッシャーの精神は崩壊。反ユダヤ発言や対戦のドタキャンなど奇行が目立つようになってくる。それでも、彼は米ソのチャンピオン大会に勝利し、世界一のチェスプレイヤーとして認められる。が、それは祖国アメリカを捨てるきっかけでもあった。

    トビー・マグワイア演じる主人公ボビー・フィッシャーの強烈で、奇抜なキャラクターは印象に残る。が、その部分だけに焦点を当てすぎて、家族やマネージャーとの関係性、チェスプレイヤーとしての強さの説明が乏しく、歴史作品としてはやや不満。とはいえ、彼のことを伝記本やウィキペディアなどでもっと知りたくなってくる気にはさせてくれる。

  • チェスの天才ボビー・フィッシャーがソ連の王者スパスキーと戦う。精神を悪化させる様は見ていられないほどで、頭がいいのに陰謀論に手もなく染まってしまうのは衝撃的。将棋の藤井四段とはスケールが違うのかもしれないが、チェスと将棋の違い、国柄の違いを感じさせられた。

  • 冷戦時代、最強ソ連からチェス王座を勝ち取った実在の人物のお話。映画然とした作りなので、映像は好きです。
    スパイダーマン以外のトビー・マグワイアって初めて観たかも?
    チェスの物語ですが、頭脳戦の展開はありません。天才同士の戦いなので、もうほぼほぼ精神世界の話ばかりです。なので、勝ちを一気に引き寄せた伝説の一戦のチェックメイトも結構サラっと描かれるので、個人的には拍子抜けでした。

  • スパスキーが椅子を調べだすのが良かった。
    対戦者もまた孤独で天才で、そしてそれはとても公平だ。

  • 70年代の若き天才チェスプレーヤーのボビーフィッシャーの物語。当時のアメリカにとって、ソ連のチャンピオンを若いアメリカ人が倒すことは、国の威信をかけた希望だった模様。80年代になってもロッキーはソ連のボクサーと殴りあっていたっけ、親にとって子供の頭が良すぎるのはとても不幸だな、などと思いながら息子と鑑賞。

  •  天才の悲哀かな。第5局でスパスキーが椅子から高周波の音が聞こえると主張したのは実際にあつたことなんだろうけど、なんでだったんだろう

  • * チェスをやることで精神がどんどん崩壊していく様が見ていて辛い。これ見てトビーマグワイアの不機嫌な顔が見たくなくなるくらいわがままになっていく。ただ散々わがまま言いまくった後にちゃんと結果残すんだから本当に天才だったんだろうな。チェスのルールさえ分からないけど普通に面白かった。
    * 自分自信も若干精神を病み始めつつも、最後に拍手するスパスキーがカッコいい。

  • 盤上の戦争って感じなのかな?こりゃ気も狂うわ。どんどん顔色が悪くなって正気を失っていく主人公を演じるトビー・マグワイヤが素晴らしかった。

  • ボビー・フィッシャーという世界一になったチェスプレイヤーの話。チェスのルールなどはあまりよく分からない。ただ、映画の雰囲気(特にチェスの対局シーン)は「鬼気迫る」という言葉がふさわしい。将棋のように指し方の定石がチェスにあるかは知らないが、駒の指し方だけで数千億になり、それを頭で試行錯誤して最適な一手を指すということはまさにギリギリまで精神を摩耗するということになるのだからその人の精神状態も普通ではなくなるのは解る気がする。どちらにしても迫力がある作品で見応えがあった。感想はこんなところです。

  • 歴史上の有名人物が「実は変人でした」「実は心を病んでました」という伝記ドラマ、実にありがちです(「ビューティフル・マインド」とか)。Wikipediaで読む当人の人生のほうがよっぽど面白いというのもよくあること(ボビー・フィッシャーって日本に住んでたのね)。

    チェスの勝負という「内面世界」に入り込むうちに発狂するというのも、想像の範囲内でもあります。東西冷戦と国の威信を賭けた対決という背景は興味深いところはありますけど。

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