少女終末旅行 3巻: バンチコミックス [Kindle]

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  • 新潮社
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  • 食べ物工場、墓、ワイン、人工知能と水槽の中の魚の救出。

    「生きているものには共感ができる」

  • 文明崩壊後の世界でチトとユーリが織りなす厳しくも柔らかな旅物語の漫画、第3巻です。
    飛行機に夢を抱いたイシイが教えてくれた食料工場へ向かいます。
    食事、故人への悼み、他者への共感、生きることとは何かをテーマにしているように思えました。
    階層の移動はほぼありませんが、とても濃い内容です。
    4巻にも期待します。

  • 「月光」好き。お酒が回って、チトがふにゃふにゃになっていて可愛い。共感について、生命とは何かについて。結構哲学的な内容。確かに個としての生命は終わるものだけど、その生命は次へ繋ぐことが目的で、全体としては生き続ける。チトとユーリの世界では、それ自体の終わりに極限まで迫った状態。最後の魚、残された僅かな人類。終わるまでは終わらないよ。
    ところであのロボットのデザインめっちゃ良い。薄い板から、一部分が頭に、足部分が下にスライドする仕組み。超合理的なデザインだ。
    塔で道が崩れたときのユーリの真剣な表情と勇気あるサポート。普段腑抜けてるのにこういうときにしっかり頼りがいがあるの良いよな。絶妙なコンビ。
    カメラの奥底に眠っているデータ、という伏線が。

  • イシイと別れ西の補給庫を目指すチトとユーリ。しっかり者に見えるチトが高所恐怖症で、怖がりで、ユーリがいるから長女気質が働いていてしっかりできているのかもしれない。対するユーリは欲望の赴くままに行動しがち。道標とか平気で無視しようとするし。二人が作ったクッキーのようなものもチトはきっちりレーション型に対して、ユーリはフリースタイル。そのメンタルはあやかりたい瞬間もある。人工知能との会話でも人工知能がバグりそうになっていて気の毒になった。生命ってなんだとか、生きるとは。それ考えたらあかんやつくない?

  • 素晴らしさ。

    相変わらず素晴らしいのは間違いない。

    二巻からその傾向はあったが、かなり、世界を見せてきた。「二人の世界と思いきや、他の人間もいて、お話に加わってくる」のが今までの提示であったが、三巻の一番大きな提示はお墓の存在。話と話の間のページで相変わらず呑気な二人を描いた落書きがあって安心した。

    二巻の終わり方は、正直に言えば、二人の旅行を続けるための雑なトリックだと思ったが、三巻の最終話につなげるためにあったに違いない。

  • 食べ物工場に墓,ワイン,水槽の中の魚,

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著者プロフィール

漫画家。2014年、『少女終末旅行』(新潮社)で商業デビュー。他の作品に『シメジ シミュレーション』(KADOKAWA)などがある。twitter: @tkmiz

「2021年 『終わりつづけるぼくらのための』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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