アマニタ・パンセリナ (集英社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 「この本はカドくんに捧げたいのだが、彼はもうこれを読むことはできない。」

    本書に登場する分裂症のカドくんなる人物も、彼の所属する腐っていくテレパシーズというバンドも知らなかったけど、検索すると音源を聴くことができる。今は手元にないけれども、本書の著者のバンド演奏を収録したDVDの映像をなんとなく思い出す。今頃ふたりで素敵な音楽を奏でているのだろうか。

    「麻薬は、ひとつの生き方だ」とW・バロウズは言った。
    中毒・依存はひとつの生き方である。本質的に「会社につとめている」こととなんら変わりはない。
    あなたは何にも中毒していませんか。してないわけがない。そんな人間はこの世にいない。中毒の対象は薬物だけではないのだ。
    禁を犯さず何十年と修行すること、それははなはだドラッグ的だ。

    本書にそんな言葉がある。極論すぎる言葉のような気もするけど、この著者が言うと個人的にはなんだかすごく腑に落ちる感じがする。
    どんなものにしろ理解したうえでそれを選択しているのなら、他人がとやかく言うものではないのかもしれない。もちろんそれが違法なものだとか、誰かを傷つけるものでない限り、という前提はあるけれど。。

    「カドくんは確かにおかしい。話をしている最中、急に、「だめだっ」と叫び出したりする。頭の中で声がするらしい。たしかに、はた迷惑ではある。しかし、多少狂っているくらい何だというのだ。」

    それくらい開かれた心でいたい。

    本書の内容とは真逆かも知れないけど、なぜか禁酒禁煙してみようかな、という気になってしまった。
    ちなみにワタクシは薬物には全く興味ありません。念のため。

  • 文句なしに好き。
    薬物に興味がある人は読むといい。
    多少狂っているくらい何だというんだ。

  • 中島らも(1952〜2004)の文章を初めて読んだ。
    天才的な頭脳を中毒にしたらどうなるかという実験を身をもってやったのが中島らもである。
    本書の発刊は1995年。タイトルのAmanita pantherinaは通称テングダケの学術名である。
    本書で「僕は、遠からず死ぬな、と思っていた。それも、ラリって階段から転げ落ちるか何か、そういったことのように思えた。」と自分の死に方について予言をしているが、2004年に予言通りの死に方をする。酔っ払って飲食店の階段から落ちたことによる脳挫傷で死ぬのだ。
    また、シャブをやった日にはすぐに体調が悪くなり冷汗が止まらなくなったが、救急車は絶対に呼ばなかった。「救急車を呼ぶくらいなら死ぬ方がまし」という持論の持ち主である。
    大阪府警は昔、清原がフルスイングしている写真でポスターを作成した。キャッチコピーは「覚醒剤うたずにホームランうとう」。中島らもは迷コビーと揶揄したが、今となっては何が何だか分からない。
    とはいえ、その文章はユーモアに溢れ、的を射たドキッとすふフレーズを紡ぎ出す天才が中島らもであるが、彼が愛される理由はその人間性であろう。誰しもを等身大で扱う。誰しもに等身大で接する。それが人間・中島らもの特性ではあるまいか。

  • よっぽどこれを使って子どもたちを教育したほうが良い。

  • 中島らもの体当たりな薬物体験記。頭の中ぐちゃぐちゃだろうな。

  • 合法的な薬物をガリガリとかじる中島らものエッセイ。

    猫に眠剤くわすのはひどい…

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著者プロフィール

1952年兵庫県生まれ。大阪芸術大学放送学科を卒業。ミュージシャン。作家。92年『今夜、すべてのバーで』で第13回吉川英治文学新人賞を、94年『ガダラの豚』で第47回日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞した。2004年、転落事故による脳挫傷などのため逝去。享年52。

「2021年 『中島らも曼荼羅コレクション#1 白いメリーさん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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