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感想・レビュー・書評
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ウィザードリィ第一作「狂王の試練場」のノベライズ作品。
いわゆる「ウィザードリィあるある」を、数多く、かつ自然に詰め込んでいるのが最大の魅力である。
・転職するとなぜか年齢が上がる
・パーティに盗賊は2人もいらない
・どんなに強くても首を刎ねられると即死
・寺院は大金を取るくせに、復活に失敗しても返金してくれない
といった、当時のプレイヤーならニヤリとすること間違い無しのネタがてんこ盛りだ。
特に善と悪の混成パーティについて、酒場では組めないがダンジョン内でなら編成可能という裏技?を、
「あんな奴と酒を飲むのはお断りだ。ダンジョンで現地集合にしよう」
という展開にしたのは、見事というほか無い。
またそれを抜きにしても、一本のファンタジー小説としてもクオリティが非常に高い。
緻密な情景描写。
迫力ある戦闘描写。
二転三転する終盤の展開。
そして爽やかなラスト…。
読み終えたときには、きっと一本の大作RPGをクリアし終えたときのような感動を味わえるだろう。
本書は、その完成度の高さから、後の「和製ウィズ」の世界観に大きな影響を与えたとまで言われるほどの名作だ。
自分でも読んでみて、面白いという噂は聞いていたが、これほどまでとは思わなかった。
あまりの面白さに、ページを捲る手が止まらなかった。
ウィザードリィに興味がある人も、ない人にも、ぜひ読んでみてほしい。
特に近年、この手のジャンルでは、ラノベや「なろう小説」の台頭が激しい。
でもたまには、挿絵がなく、セリフじゃなくて地の文で描写する小説を、想像力を働かせて読むのも良いものではないかと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
脳内でBGMが再生され、レンガ模様の迷路が延々と続き、ここはどこ?どちらを向いているんだっけ?と、ゲームのことを思い出した。クリアできないまま放置してしまったが、こういうことだったのか。
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ウィザードリィ知ってる人には面白い。
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ウィザードリィは未プレイ。昔ネットで読んだドラゴンクエスト3のSSを思い出し、懐かしい気持ちになった。
ゲーム的なデザインを小説に違和感なく取り入れ、うまく説明している。
親しみのあるゲーム的なファンタジー世界とメリハリのある戦闘。冒険していると感じるダンジョンの描写。キャラクターのドラマ性。原作を活かし補完する設定。素晴らしい出来。
このあと短編小説「不死王」とWiz2のノベライズもある。それも読む予定 -
・何年かぶりに再読。分かってたけど面白い。
・改めて『ウィザードリィ』のシステムを上手く物語の中に落とし込んでる。
・元々、初期の『ウィザードリィ』は最低限の物語と設定で成り立っているゲームなので、小説化した時に解釈の余地も大きい。
・久しぶりに『ウィザードリィ』やりたくなった。 -
Twitterで紹介されていたので読んでみる
PC-8801でウィザードリィをプレイしたのはもう35年近く過去の話で、しかもクリアしてないので世界観はうろ覚えだったが、読みながらプレイしていた時の気持ちを思い出せた気がする
ウィザードリィをリアルタイムで楽しんだから面白くよめたけど、3巻くらいのボリュームで主人公やパーティの成長を楽しめたらもっとゲームの世界観を楽しめたかも。
日曜日の気分転換にはちょうどよかったと考える -
かの有名なダンジョンゲームウィザードリィのノベライズ。
ゲームのノベライズというと設定が薄っぺらになってしまうのでは?
と思いがちですが、ゲームのシステムまわりを絶妙に物語に落とし込みながら、血と埃の匂いのするファンタジー世界が描かれています。
次の作品も楽しみ! -
初代Wizardryのノヴェライズ。だが、作中に出てくる固有名詞や魔法名はPC版と異なるため、おそらくファミコン版がネタになっていると思われる。そこに違和感を感じたし、なにより文章が下手で読むに耐えない。なんとか読み終わったけれど、うーん、どんなもんでしょうか……。
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ライトノベル
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テンポよく進む冒険小説。半徹で一気読みしてしまった。
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ウィザードリィの小説化作品。もとのゲームを知っている者にとっては大変面白い作品なのだが、未プレイの方はどのように感じるだろうか。
ゲーム内の設定等を大変巧みに小説内に落とし込んでいる。
あの敵がこんな形で、あのアイテムがこういう使われ方を、あの設定はこういう解釈になるのか、といった部分で大いに納得し、共感を覚えることができた。 -
いかんせんウィザードリィに全く思い入れがないので、まあ何というか無理くり小説化したプロットを読んだ感じで特に感想もない。ウィザードリィやり込んだわー、とかいう人ならまた違うのでしょう。
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まさにウィザードリーの世界!!ゲームの中での約束事に、ちゃんとした説明がなされているのがおもしろい。ゲームを思い出しながら、ワクワクしながら読んだ。もう30年くらい前の作品だが、ファンタジーとしては、いまでも十分楽しめる。