タックスヘイヴン Tax Haven (幻冬舎文庫) [Kindle]

著者 :
  • 幻冬舎
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感想・レビュー・書評

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  • 金融犯罪が絡んだミステリー。
    前作「マネーロンダリング」とは関連なし。内容も前作にあったような金融に関する説明は少なく、金融犯罪を解決するというよりもそれに絡んだ殺人事件を解決するという内容。

  • 色んな大どんでん返しがあっまけど、ワクワク読み進める感じではなかった。登場人物の名前が似ていて、物語が掴めないところもあった。

  • シンガポールを舞台にしたタックスヘイブンに関わる経済小説。
    著者の豊富な知識が詰め込まれた読み応えのある作品だが、いまいち面白みには欠ける。

    ちなみにシンガポールは低税率国ではあるものの、タックスヘイブンと呼ぶべきかは微妙なところではないか。

  • タックスヘブンの勉強になるかと思い表紙買い。
    金融を題材にしたミステリーだった。登場するいくつかの税金逃れの方法は法改正前のものなので現在では使えないものばかりだが、考えた人頭良いな、と思う。

    同作者はマネロンを題材にした小説も書いているようなので、そちらも読んでみよう。

  • マネーロンダリングよりも技術面の説明は控え、登場人物が多面的に動いて真相に迫る様が面白い。

  • 命よりも金が大事、と考える人がいることに驚かされた。ゲームはどんな結果になるか考えて先回りした方が勝つ、という内容には納得させられた。

  • 闇の世界の金融取引、政治、そこに巻き込まれた一般人の牧島。高校時代の友人というつながりで
    一緒に巻き込まれた古波蔵と2人を繋げる紫帆の関係性が最後まで余韻を持つ物語。
    たくさんの登場人物のそれぞれの情報戦術や押し引きが面白い。金融の複雑さも学べる。
    その舞台は東京、シンガポール、ベトナム、ミャンマー、大阪などそれぞれの地域の様子が鮮明に書かれていたのも魅力。
    個人的に高校時代の友人との絆が大人になるまであるって素敵だなと感じた。

  • 経済小説でありながら、推理小説のようなストーリー性もあり、シンプルに面白かった。

    あまり語られることはないが、富裕層の資産を守るプライベートバンクの存在、彼らが指南する特に相続税の節税方法、それを取り巻くアングラな動きなど、知っておくべき知識が満載であった。

  • 橘さんの金融ミステリー第三弾。
    本作は、アジアにおけるタックスヘイブン、シンガポールを舞台にした金融ミステリー。
    橘さんの作品はいつもそうだが、ストーリーが面白いことに加えて、とても勉強になる。
    金融の知識だけでなく、その国、地域にまつわる歴史など。

    個人的には一番面白い作品だった。多分、複雑な金融ルールも出てこなくて、登場人物もストーリーもシンプルだったから。
    今回は主人公男性が2人。一人は負け組、もうひとりは勝ち組という、対象的な2人が、友情を育んでいるというのが、また面白い。
    ヒロインの女性は、ただ美人だけという女性で拍子抜け。実は馬鹿なように見せかけて、本当は全てこの女が牛耳っていたという展開を期待していただけに、本当にただの馬鹿でがっかり。

    シンガポール妻と日本の妻が対面するシーンはなんとも現実味がなかった。
    現実では、殺したいほどお互いに憎み合うのでは?
    本人が死んでしまったらどうでもいいのかもしれないけど。

    資本主義社会の洗脳にまみれて、お金のために、人生も命も犠牲にしてしまうというストーリーは、まさに現代社会に向けた警鐘。
    お金は所詮、良い人生を歩むための道具にすぎない。

  • ★今回の首謀者は・・・

    著者のノベル物を読むのは2冊目。
    冒頭はマネーリテラシーを絡めた会話。
    冒頭数十ページはどうしても眠くなる話が続きます。
    そこを乗り越えると話にどんどん惹き込まれ続きが気になって止まらなくなります。

    今回の犯人も予想すらしていない人物になるかと思いきや・・・結末は見てからのお楽しみです。

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著者プロフィール

2002年、金融小説『マネーロンダリング』(幻冬舎文庫)でデビュー。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)、『日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル』『橘玲の中国私論』(以上ダイヤモンド社)『「言ってはいけない? --残酷すぎる真実』(新潮新書)などがある。メルマガ『世の中の仕組みと人生のデザイン』配信など精力的に活動の場を広げている。

「2023年 『シンプルで合理的な人生設計』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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