警視庁特捜官 魔弾 (徳間文庫) [Kindle]

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  • 愉快犯に妻を殺害された過去をもつ刑事が新しい相棒と共に殺人事件の真相を追う物語。

    自分の足で現場を見る昔ながらのやり方で犯人を捜す主人公と、機動隊から異例の参加となった若きエース狙撃手の嚙み合わない感じは警察に限らず職場あるあるだと思う。
    でも、事件を共に追うにつれ年齢や経歴の異なる2人がお互いの性格や過去を知り信頼を深めていくのは良かった。ちょっとしたことでも合わないからといって突き放すのではなく、相手を知ろうとすることってやっぱり大切。

    ただ、事件については真相が明らかになるにつれて心が痛くなった。
    どんな理由であろうと殺人はダメなんだけど、善悪とか正義不義で片づけられるものではないと思わされる事件だよ…これは。
    色んな感情が沸き上がっては理性で抑え込み、刑事や狙撃手として取るべき行動をする2人はほんとプロ。最後が切なすぎる!

  • 読後もずいぶん長く余韻を引っ張る、そんな作品はあまり多くない。家族を理不尽に奪われた人間の悲憤を思うとやりきれない。それでも人を殺すのはだめなのか。

  • 男の世界が描かれていてものすごく感情移入して夢中で読んでしまった。最近は余りにも女性刑事が主役の警察物を読みすぎていたところだったのでとても新鮮だった。

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著者プロフィール

1965年、福島県生まれ。福島大学経済学部卒業後、地元の銀行に勤務。’89年退行後、文筆活動に入る。92年、『エノラゲイ撃墜指令』(新潮社)が日本推理サスペンス大賞佳作となる。著作に、『摘出』『非常線』『核の柩』『刑事魂』(以上、講談社。『刑事魂』は文庫化にあたり、『警官魂』に改題)『導火線』『警視庁特捜官魔弾』(徳間書店)がある。

「2019年 『ワンショット ワンキル 警視庁特捜官』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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