妖怪の子預かります 〈妖怪の子預かります〉 (創元推理文庫) [Kindle]
- 東京創元社 (2016年4月15日発売)
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感想 : 22件
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Amazon.co.jp ・電子書籍 (252ページ)
みんなの感想まとめ
妖怪と人間が共生する不思議な世界が描かれており、個性豊かな妖怪たちが次々と登場することで、読者を楽しませてくれます。特に、妖怪たちにはそれぞれの魅力があり、愛着を持たせる要素が満載です。物語の中心には...
感想・レビュー・書評
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あるきっかけから、妖怪の子供を預かる『子預り屋』となってしまった少年、弥助。彼は美貌の按摩師・千弥の養い子で、身を寄せ合うように江戸の街で暮らしていた。早速その夜から千弥と弥助を訪ねて、様々な妖怪の子供がやってくるのだが…。というお話。
あやかしが出てくる話なら、人ならざる美貌の持ち主と、恐ろしい何かが出てこなくてはダメだ。それもとびきり魅力的な。その点でこのお話はまず成功している。千弥と弥助がなぜ共棲みしているのか、最初は語られない。でも、のっけから彼らの結びつきは、とても強固で温かい。それはどうしてなのか。説明はないまま、弥助の心だけが語られ、ほんの些細なことから、大事件に繋がってしまう。
あれよと読者は、弥助と一緒に巻き込まれるのだけれど、このお話の躍如としているところは、子供を預かることになった弥助もまた、まだ子供。なのに自分でしでかしたことに、彼が懸命に対処しようとするところだ。千弥は弥助に優しいが、変に甘やかしてはいない。
ただ、昨今の、子だけ作ってちゃんと育てもしない人間の親とは違う。ちゃんと彼のことを気遣い、見つめ、本当の危機には背にかばう。こんな当たり前の繋がりが、本当はちゃんとあるべきなのに。このお話が、とてもいいと皆に受け入れられているのは、大人と子供の、まっとうな繋がりが、細やかな情愛で描かれているからで。なのに、お説教臭いところはない。人情物の、馥郁たる香りがある。
妖怪の子たちはいちいち愛らしいし、子供らの面倒を見る弥助もまた、背伸びしたお兄ちゃんと言った風情で頼もしくも愛らしいのだ。昔きいたお話のような、不可思議な世界。たいらかで解りやすく、美しい叙述。可愛らしい妖怪に、勇気ある少年。曰く有りげな美貌の持ち主と、因縁がありそうな旧敵。これだけ良い要素があれば、そりゃヒットするだろう。売れることを狙っていない、すっきりした語り口が優しくて、とても気持ちがいい。
もっとひねった筋立てを、というのはわからなくもないが、それはもっと硬派な江戸物の小説に任せて良いと思う。もっとも、そのような感想も解るのだ。作中、弥助が作る飯の、どれもうまそうなこと。読んでるあいだじゅう、お腹が鳴って困った。まるで池波正太郎さんの食事シーンに憧れがあって、ふんわりと描いたらこうなったかのような。「書けるでしょう?」って、時代小説ファンならつい、もっと大人っぽい筋立てを望んでしまうのは、そのせいではなかろうか。
でも、これはこれで良いと、私は思う。時代小説やファンタジーが、どれもどっしり重かったら、それもつまらない。このお話は、自分も弥助のように一生懸命にはらはらして読むほうが、絶対に面白いから。ふわふわ優しいだけの話ではなく、千弥と弥助が寄り添うには、それ相応の理由があって、それ故にこそ、二人の心の温度が愛おしいし、ひととしての彼らの変貌が生きる。誰もいきなり、楽して親子にはなれないものなのだ。
ただのおとぎ話ではなくて、このお話の登場人物は『やる時はやる』。へなへなと逃げたり、不当な力を振るわない。そこがこのお話を、筋の通った大人の物語にしている。それを踏まえた上で、一つだけネタバレを。玉雪に抱きつく弥助、ほんとに幸せで、いい場面だった。
なんのこと?ぜひお読みになってほしい。次巻はぐっと趣を変えて、ダークな部分や妖美な活躍も描かれるよう。そう来なくっちゃ。久しぶりに当たりのお話を引いた。次が楽しみだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
妖怪が人間と共生するのが良いです!
個性豊かな妖怪たちが出てきて、
読んでいて楽しいです。
7巻まで読みました。8巻目も楽しみです! -
廣島玲子さんの書く世界が好きだ、と読むたびに思う。その世界は、この世とは異なる世界ではあるけれど、決して遠くにあるのではなくて、すぐ近くに、ひょいと紛れ込むでしまうほどの近さにあるような、そんな気がする。
「妖怪」がテーマってだけでもワクワクする。次々と不思議な妖怪が出てきて、ページをめくる手が止まらなかった。それぞれに人間味?(妖怪味?)があって、愛着が湧いちゃう。特に梅干しの妖怪って!絶対かわいい笑
次回作も楽しみ。 -
なんとなくタイトルと表紙に惹かれて読み始めたが、面白い!
幼くして両親を無くし、何かのトラウマで人前でろくに口の聞けないうえに千弥と会うまでの記憶を無くしてしまった弥彦と、弥彦の親代わりで按摩をしている若者ですこぶる美男子だが盲目、そしてそんな弥彦を異様な程かわいがる千弥。
2人は血の繋がりはないがまるで本物親子かそれ以上にお互いを思い合っている。
長屋に流れ着いた当初は周りを寄せ付けない雰囲気を醸し出して、周囲の人達に様々な憶測やある種の恐怖心を抱かせたが、今ではすっかり周囲にも馴染んで生活をしていた。
この二人、異様に目立ってるだろうな。
どう見ても訳ありだろうし、片や美形で盲目。
片や千弥とだけしか会話ができない子供だもん。
そんな二人の元にちょいちょい遊びに来て勝手に部屋に上がって家にあるものを食っては弥彦をからかう長屋の大家の息子で遊び人の久蔵。
こいつがまたはじめは碌でもねぇトラブルメーカーのお調子者に見えてたんだけどねぇ。 -
弥助は按摩の千弥と一緒に長屋で暮らしている。弥助が家事をして千弥の手助けをしている。といっても目が見えなくても千弥は平気で出歩けるが。そんな弥助に大変な出来事が起きた。癇癪で割ってしまった石が子預かり妖怪のうぶめの住まいだったという。妖怪奉行所から罰としてうぶめの新たな住まいが見つかるまで妖怪の子預かり屋になれという。様々な妖怪の子供に振り回される弥助だった。いろいろな妖怪の子が面白い。弥助と千弥の過去もわかります。
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面白いですよね〜
個性豊かな妖怪たちが出てきて、
読んでいて楽しいです。
7巻まで読みました。8巻目も楽しみです!面白いですよね〜
個性豊かな妖怪たちが出てきて、
読んでいて楽しいです。
7巻まで読みました。8巻目も楽しみです!2019/05/25
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KindleUnlimited。
児童書版との違い→こっちの方が79ページほど多く、登場人物一覧はカラーだが人物名や説明文と絵が別ページなので分かりずらいなと思った。
こっちの方が細かい描写や表現をされていて私は想像しやすかった。
感想↓
通常版と児童書版を読み比べながら読み進めました。
児童書版と通常版、どちらを読んでも面白かったです。
どちらが良いかは、世界観の没入具合?解像度?をどの程度求めているか…だと思います。
次巻からは世界観にどっぷり浸かりたいので、私は通常版を読み進めようと思った。
児童書版で端折ってあった箇所↓
千弥と弥助の事を数年も長屋の人達が興味を持っていた事(ゴシップ的な感じ)。12才の弥助には~と年齢が書いてある。駕籠で帰宅し頂き物で夕飯話。部屋の間取り。弥助のセリフに「!」ってあるから大声かと思っていたが人前だと ささやき声らしい。千弥に罪状を聞かれて預かり屋に任命された事を誤魔化し嘘を付き千弥から離れ、迷惑かけて良い久蔵を探しプチ家出をする。久蔵といる所に千弥が来て怒られ連れ帰られ、妖怪達に連れて行かれた話を詳しく話す。
ドジョウ妖怪の子預かり話。鶏(朱刻)の卵を預かった時に、最初に見たものを親と思う習性の心配話。少し前後するが、酒鬼の子預かり話など。
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弥助は十二歳。養い親である按摩、千弥と共におんぼろ長屋暮らしをしている。貧乏ながらも平和な毎日を過ごしていたが、ある夜、いきなり恐ろしげな烏天狗にさらわれ、妖怪奉行所に連れていかれる。悪夢を見た弥助が鬱憤晴らしに割ってしまった石が、子預かり妖怪うぶめの住まいだったというのだ。妖怪の御奉行に、「罰として、新たな住まいが見つかり、うぶめが戻るまで、うぬが妖怪子預かり屋になれ」と命ぜられる弥助。それからというもの、次々と家にやってくる子妖怪達に振り回される日々が始まるが……。
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面白そうと思い、読み始めたら、過去に一度
既読してるかも・・・な記憶が。
覚えている場面や展開と
まったくすっぽ抜いてる場面や展開があって、
結果、再読して良かった。
弥助がどんどん成長していく様子が頼もしかった。
千弥の溺愛ぶりも微笑ましく、
周り(の妖怪達)にも助けられて、とても心が優しくなれる物語でした。
この1巻で、弥助や千弥の過去や設定も明かされるし、すっきりです。
シリーズ化されていて、ここからどんどん弥助の世界が広がっていくのを
読んでみたいと思います。 -
ひょんなことから妖怪の子預かり屋をすることになった子供のお話。
前半はほのぼのしていて、最後の方は今までの伏線回収の物語になっていて面白かったです!
千弥の弥助に対する想いが強すぎて、最後のページではクスッと笑ってしまいました。
シリーズものなので、続きも読んでいきたいです。 -
かわいい妖怪
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弁天堂(ああ、続き読みたい、ぜひセールを)で、廣嶋さんの文章にトキメイタので、こちらのシリーズが創元さんにしては珍しく半額だったので、一気買い!(創元さん、もっとセールしてー)
イケメン率が高いし、なんとなく「しゃばけ」を彷彿とさせるが、淡々とした始まりから、ギアをチェンジしてラストからゴールへ。ほとんどの人が、ああ、やっぱりという結論だろうけれど、見事な着地。いやらしい引っ張りや思わせぶりな伏線もなく。でも続きが読みたいと思わせてくれる展開はお見事としか言いようがない。
ストーリーテラーというより、なんだろう、文章と構成がすごいのかな?
にしても、ふと自分の本棚を眺めると時代小説ものがずらりと。年寄が好むんだよな、と若い頃思ったけど、うん、年とったね笑
読めなかったジャンルが増えたと好意的に解釈しておこうっと。事実、妖怪ものとはいえ、ファンタジー読めてるしw 近頃はSFだって読めるようになったんだもの。
キレイな日本語やお天道様に恥じない人の話を読もうと思うと、ここにいきついちゃうんだよ。しょーがない。 -
コロナウイルス感染拡大で、落ち込んでいた気持ちが少し軽くなった。ほのぼのして読後感良い。
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時代物はあまり読まないのだが、これは妖怪が出てくる話で、なかなかおもしろかった。
文章がどことなく素人っぽいのが初めのうちは気になったし、割と簡単に先が読めてしまう。
それでも、登場人物や妖怪たちの性格がはっきりしていて、設定も話の展開も楽しい。伏線も結末も納得の行くもので、すっきりした。
続編が8巻まであるらしいが、それを追うほどにのめり込みはしなかった。この1冊で満足。 -
強くて優しくて少しとんちんかんな超美男子妖怪が主人公を守っているという鉄板もの。
でもしゃばけと違って創作妖怪が重要な役割を担っている。
漫画を読んでいる気分なので、疲れたときなどまた続編を読むかもしれない。 -
Prime Readingにて。
妖怪の子供を預かるという設定は面白いと思う。
ただ、預かった子妖怪の話を、もっと掘り下げてくれると、もう少し読み応えがあったのになぁ~と、そこが残念。
千弥と月夜公の過去を、もう少し詳しく知りたいので、続きを読んでみようと思います♪ -
妖怪の子預かります 〈妖怪の子預かります〉 (創元推理文庫)
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これは面白かった!
江戸妖怪モノだけど軽めで読みやすいです。
ひょんなことから関わることになった妖怪との関係も、養い親子の関係もほっこりします。
子供が同じ著者の銭天堂シリーズが好きなので勧めてみようと思います。
著者プロフィール
廣嶋玲子の作品
