下り坂をそろそろと下る (講談社現代新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 読みやすくわかりやすい文化、社会批評。

    大変に分析的な筆致で、成熟期に入った日本社会において
    文化が社会に及ぼすことのできるいい力の可能性と
    筆者が携わる事例を並べながら、
    日本文化の特質や異文化交流、右左翼の特質にも触れておられる。

    文化の側に立つ方でありながら、
    その期待される効用に寄りすぎない
    公正な筆致はさすがの一言。

    新書らしい、知的好奇心がより良く満たされる良書です。

  • 日本というものの現実を、今一度見つめ直して、今までの成長はもうないということを受け入れたうえで、どのようにこれからを迎えていくのかについて書かれています。これからの日本は「下り坂」を降りる時代になりますが、それをどのように降りていくのかが、実は重要であることが書かれています。日本の一部でそのモデルがあるという、著者が関わっているそういった事例を挙げることで、今後の生き方のヒントを提唱されています。悲観的な話ではなく、現実を受け止めることについて書かれています。
    演劇という著者のバックグラウンドから、文化的資本に対してもっと目を向ける重要さを説かれています。確かに、いま他人と一緒になって乗り越えるためには、そういったイデオロギー化しない共通の感覚を育てる重要さは切実に感じました。

  • 今までの主張と変りなし。あの人はつくづく悪人だ。演劇に税金を引っ張ってくるためにコミュニケーション教育を使って、里山資本主義も利用して。でも、補助金をと言わないところが、実に悪人。そして、役者なんか要らなくてロボットでもいいと言っちゃう辺りも。

  • ちきりんさんだっけ?身の丈の生活をしましょう、的な話と受け取った。
    文化人なので文化振興政策がなっとらん、とおっしゃるのはいいとして。坂道をどう下るのかは結局分からずじまい。ふる里振興に関して文化を語る人が居ない、というご指摘があるが、ほとんどの人が文化≠経済、だと思っているからじゃないかな。どうやったらうまくお金が回るんでしょうね?

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プロフィール

1962年東京生まれ。大学在学中に劇団「青年団」結成。戯曲と演出を担当。現在は大阪大学CO・デザインセンター特任教授。戯曲の代表作に『東京ノート』、著書に『演技と演出』『下り坂をそろそろと下る』ほか多数。

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