AIの遺電子 1 (少年チャンピオン・コミックス) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 「AIの遺電子」読み始めてみました。

    「ヒューマノイド」が人口の1割を占めるようになった世界での、ヒューマノイドを専門としている医者からみたヒューマノイドの世界。

    作られた体に電脳。でも、人間と同じように感情を持ち、人間と同じように年を重ねて暮らしているヒューマノイド。そんなヒューマノイドたちの「人情物語」を淡々と綴った1話完結の小さな小さな物語たち。

    なぜヒューマノイドに人権が与えられているのか、なぜ「ロボット」と呼ばれているものには人権がない(なさそう)なのか、そして、主人公である医者の正体は??

    面白いので、一気に読んでしまいそうだけど、じっくり読みながら進んでいくほうが良い気がしてる。

    なので、まずは1巻を何度か読み返すつもり。

  •  ヒューマノイドと人間とが共生している世界で、ヒューマノイドの診療をしている医師の話。人間もインプラントしていたりするので、その境界は現在の現実世界以上に曖昧だけど、ヒューマノイドには人間を越えてはならない/人間らしくなくてはならない枠などが設定されており、人間の感覚と人間とは異なる感覚とが分断されたり越境したりしている。何が正しいかは作中ではわかりやすい判断や提示はされず、プロセスを追うエピソードだけが積みあがっていくので、読んでいるあいだじゅうずっと、試されているような印象があり、いろいろと考え続けている。

     面白いことにというか、たぶんそれが自分の癖であり限界なのだろうけど、登場人物が出てくるたびに、それが人間なのかヒューマノイドなのか、どうしても確かめようとしてしまう。わからないままに受けとめて、起きる事象だけを追う読み方もできるのではないかと思うし、作中人物たちはそういうふうに生活しているのではないかとも思うのだけど。実際にヒューマノイドが共生する世界に移行したとしたら、自分はなかなか適応しづらいのではないかと感じた。

  • 近未来の話。技術発展と倫理の問題がどのように社会現象や日常生活に表れていくのかをよく描いてると思う。
    おそらく、この漫画で描かれたようなことは実際にいくつかは起こるのではないか。
    技術を発展させるだけなら簡単かもしれないが、それを使うのは人間であって、人間は機械ではないから、あまりの便利さに適応できず、不都合を感じていく部分も多いだろう。
    久々に面白い漫画に出会った。

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  • 人間とサイボーグ、アンドロイドが当たり前に共存する未来。人間とは何か?と言うことを考えさせられる。攻殻機動隊とかでもよくテーマになるが人間とロボットの境目が曖昧になってくるとその問いは強烈に投げかけられるが、往々にして日常的なエピソードに落とし込まれているので全体としてはそんなに重い雰囲気はないので気負いせずに読めるのがいい。

  • 【ヒューマノイドと人間のお話。もしいたら、人間と共存できるのだろうか?】
    ヒューマノイドは、頭のコピーは禁止。コピーしたら、その時にウィルスで頭がやられる可能性も。
    バックアップで戻るとその期間の記憶はなかったものになる。

    生きている間に起きるかもしれない世界がここにある。

    人間のみの世界でも人種差別、男女差別、宗教間の対立などが起きていて、グローバル企業では多様性がキーワードになっているが、ヒューマノイドが存在したら、それすらも超越した対立構造や多様性を認める動きというのが生まれるかもしれない。

  • ヒューマノイドが人間と同じ生活を送り、同じように病気をしたり恋をしたり。あまりにも人間との差がなさ過ぎて白けた。

  • ​「意識とはいったい何なのか」人工的に知能を作り出せるようになった我々はいつか人工的に意識をも作り出せるようになるかも知れない。ともすれば我々の人間の持つ意識と人工的に作り出された意識に何か違いはあるのだろうか、そして明確に区別できるのだろうか…、近未来で実際に我々が遭遇するであろう人工知能に纏わる倫理問題について考えさせられる漫画。

  • AIの遺伝子 山田胡瓜 秋田書店

    ヒューマノイドや人形ロボットや産業ロボットの医者が主人公
    得にAI人工知能の専門家
    腕の良い町医者で須藤新医院を経営している
    看護婦というか事務員というかリサと二人で何でもこなす
    ラーメン屋の大将は味に拘るヒューマノイド
    落語家の弟子もヒューマノイドだけれど
    空腹感をもっとリアルに感じる人間に近づきたいと相談に来るが
    師匠にいっぺん死ななきゃ幽霊役はできないのか
    芸は工夫で磨くもんだと諭される
    心とか意識という抽象的な範疇をAIは持てるのか?
この物語は患者とのエピソードで一話ずつに待て目られているが
結果はなく過程を描いている
    全編エログロなしの愛に関する物語である

ヒューマノイドの限らず
人間も物質文明の中で損得に執着し競争原理に溺れ
切磋琢磨による心や意識に関する感覚を疎かにして
鈍らせてしまって来たようだ
知識に魅せられた人間が全体観を共にする人という生命体の仲間に戻るには
    所有という物欲を捨てなければならないが
依存を捨てて自律を目指すことは並大抵ではないということだ

  • 予想していたのとは違った。手塚治虫みたいな漫画かな。

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著者プロフィール

山田胡瓜 KyuriYamada
漫画家。IT記者としての活動の傍ら作品を描き続け、
2012年、『勉強ロック』で「月刊アフタヌーン」アフタヌーン四季大賞を受賞。
2013~2015年に「ITmediaPCUSER」に連載した『バイナリ畑でつかまえて』で注目を集める。
2015~2017年に「週刊少年チャンピオン」で連載された『AIの遺電子』は、人間そっくりのヒューマノイドを治療する医師を主人公にした、
AIと人の関係を描く近未来SFコミックとして、各方面に大きな反響を呼ぶ
(単行本は秋田書店から、全8巻で完結)。
2017年より「別冊少年チャンピオン」にて、『AIの遺電子REDQUEEN』の連載をスタートさせている
(単行本第1巻は、2018年4月に秋田書店から刊行予定)。

「2018年 『バイナリ畑でつかまえて 新編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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