- Amazon.co.jp ・電子書籍 (192ページ)
感想・レビュー・書評
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「AIの遺電子」読み始めてみました。
「ヒューマノイド」が人口の1割を占めるようになった世界での、ヒューマノイドを専門としている医者からみたヒューマノイドの世界。
作られた体に電脳。でも、人間と同じように感情を持ち、人間と同じように年を重ねて暮らしているヒューマノイド。そんなヒューマノイドたちの「人情物語」を淡々と綴った1話完結の小さな小さな物語たち。
なぜヒューマノイドに人権が与えられているのか、なぜ「ロボット」と呼ばれているものには人権がない(なさそう)なのか、そして、主人公である医者の正体は??
面白いので、一気に読んでしまいそうだけど、じっくり読みながら進んでいくほうが良い気がしてる。
なので、まずは1巻を何度か読み返すつもり。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ヒューマノイドを専門にする医師、須藤はモッガディートを名乗る闇医師でもある。須藤のもとには表・裏問わず、様々な問題解決の依頼がやってくる。
前々から気にしていた「AIの遺伝子」、やっと読みました。考えさせられるエピソードが多くておもしろかったです。舞台は人間と人格を持ったAIを搭載したヒューマノイドが共生する近未来社会。思考も肉体もほとんど人間と変わらないヒューマノイドと、人間を比較することで、人格や知性、人間というものの本質とは何かということに迫る(少年マンガとしては)意欲的な作品です。SFですがハードではなく、使われる用語や概念も難しいものは避けている印象があって、とても読みやすく、テーマも明快です。
手塚治虫のブラックジャックは医療と生命をテーマに切り込む、やはり少年マンガとしては異色の作品でしたが、このマンガは知性や人格をテーマに、同じ様に切り込んでいて、ブラックジャックを上手に再構成しているなあ、と感心しました。こういう医療ものは少年チャンピオンのお家芸なのか。
高度なAI社会とヒトとそっくりなヒューマノイドをソフト・ハードともに実現した社会で、それでは人間とは一体何なのか、という問い(というか思考実験)はとても興味深いものがあります。そうしたことを題材にしたSF作品も多いですが、このマンガは無理な結論を出さずに十分な余白を持って読者に問いかけるところが共感を持てました。ただ、少年マンガということもあって中途半端で終わってしまう話も多かった印象でした。複数話をつなげてもう少し深く掘り込むエピソードがあってもよかったように思います。このマンガは続編や前日譚も発表されているので、続けて楽しみたいところです。 -
近未来の話。技術発展と倫理の問題がどのように社会現象や日常生活に表れていくのかをよく描いてると思う。
おそらく、この漫画で描かれたようなことは実際にいくつかは起こるのではないか。
技術を発展させるだけなら簡単かもしれないが、それを使うのは人間であって、人間は機械ではないから、あまりの便利さに適応できず、不都合を感じていく部分も多いだろう。
久々に面白い漫画に出会った。 -
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人間とサイボーグ、アンドロイドが当たり前に共存する未来。人間とは何か?と言うことを考えさせられる。攻殻機動隊とかでもよくテーマになるが人間とロボットの境目が曖昧になってくるとその問いは強烈に投げかけられるが、往々にして日常的なエピソードに落とし込まれているので全体としてはそんなに重い雰囲気はないので気負いせずに読めるのがいい。
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【ヒューマノイドと人間のお話。もしいたら、人間と共存できるのだろうか?】
ヒューマノイドは、頭のコピーは禁止。コピーしたら、その時にウィルスで頭がやられる可能性も。
バックアップで戻るとその期間の記憶はなかったものになる。
生きている間に起きるかもしれない世界がここにある。
人間のみの世界でも人種差別、男女差別、宗教間の対立などが起きていて、グローバル企業では多様性がキーワードになっているが、ヒューマノイドが存在したら、それすらも超越した対立構造や多様性を認める動きというのが生まれるかもしれない。 -
ヒューマノイドが人間と同じ生活を送り、同じように病気をしたり恋をしたり。あまりにも人間との差がなさ過ぎて白けた。
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「意識とはいったい何なのか」人工的に知能を作り出せるようになった我々はいつか人工的に意識をも作り出せるようになるかも知れない。ともすれば我々の人間の持つ意識と人工的に作り出された意識に何か違いはあるのだろうか、そして明確に区別できるのだろうか…、近未来で実際に我々が遭遇するであろう人工知能に纏わる倫理問題について考えさせられる漫画。