王太子の情火 (ソーニャ文庫) [Kindle]

著者 :
  • イースト・プレス
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    Kindle版読了。

    幸せの絶頂だった従兄との婚約式の日にヒーローに陵辱された16歳の男爵令嬢ヒロインと、ヒロインに歪んだ愛情を向ける23歳王太子ヒーローとのダークラブストーリーです。

    ヒロインの印象ですが、最初から自我のない人形のようだと思いました。
    婚約者の事も異性として好きなようには見えず、何がきっかけで結婚しようと思ったのか全く分かりませんでしたが、その予想は読み進める内に当たっていたようでした。
    養女だったヒロインは、両親に愛されようと従順な人形を演じていたのでした。

    全編通して、ヒーローのヒロインに対する執着と歪みが凄かったです。
    ヒーローの出生の秘密がヘビーすぎて、これは歪むのも仕方ないと思えました。

    ソーニャらしい作品で読み応えは充分にありましたが、残念ながら自分には合わず、途中で何度も中断してしまい中々読み終わらなかったです。
    一応ハッピーエンドですが、読後感があまり良くなかったです…。

    ヒーローとの情事をいつも見ていた覆面の男を最後はヒロインの婚約者にすり替えたヒーローの罠が上手いな!と思いました(笑)。
    ヒロインの婚約者は、ただただ気の毒でした。

    ヒロインに殺されて彼女の心の中に永遠に留まる事がヒーローにとっての「永遠の愛」だった訳ですが、ヒーローに純潔を奪われても婚約者と破談になっても、最終的にはヒーローを許し愛そうと決意した聖女のようなヒロインにヒーローは救われ、ハッピーエンドで終わります。
    どう考えてもメリーバッドエンドの結末しかないように感じますが、よくこの着地点に着いたな…と、とにかく驚きました。(^_^;)

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