全5巻。
双子の姉、柳瀬真昼がヒロイン。あだ名はあひる。幼稚園の遊戯で「みにくいアヒルの子」を演じた時、白鳥の役だったのだが、白鳥として飛び出して「さっきのアヒルと変わってねーじゃん!」と言われたことがきっかけだった。妹の真夜だったら良かったのに、と言われた。
妹の真夜は可愛くて有名だったのだ。
中学生の頃、真昼が好きだった先輩がいた卒業の時に呼び出され告白されるのかと期待して向かったら、「柳瀬は柳瀬だけど、こっちの柳瀬じゃない…」ここでも先輩は真夜の方が好きだった。
そんな生活を送ってきた真昼は高校生になって、里見蒼というイケメンと出会う。イケメンはなぜか真昼に最初から優しい。真昼が好きだという。真昼にとって自分に好意を向けてくれることなんてありえないことだった。
良いことがあれば、必ず悪いことがある。もし、もし私を好きだというのなら、それは妹と間違っているからなんだ。
非常にネガティヴでなんでも悪い方にしか考えられない真昼。そんな真昼をちょっとずつ変えていく里見くん。里見くんにもいろんな事情があって、実は真昼のようにネガティヴに考えがちな所もある。実はお互い似た者同士だったというのが最後にわかってこの2人の幸せな姿をもう少しみたいと思いました。
妹の思いも、最後の最後で語られたのだが、こちらもいろいろ思っていたんだよね。いい子なのは変わりないんだ。でも、私は同性の双子がいなくて良かったって思っちゃったよ。真夜ちゃんごめんね。もし同じような状況になったら、真昼みたいになっちゃうだろうなって思うから。
優しい絵柄で優しい世界に包まれて楽しい世界でした。