ドリアン・グレイの肖像(新潮文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 難解な物事の表現や描写が、より一層に1800年代後半の世界観を醸し出していて震えた。主人公とその肖像が現実と虚構の世界を活写し、苦悩が綴られている。耽美な芳しい物語の始まりと臭気漂う醜悪なラストシーンの対比がやはり見事だった

  • なかなかの読みごたえ。美青年ドリアン・グレイが自身の美を維持すればするほど、彼の魂が堕ちていく様がヒシヒシと伝わってくる。画家のバジルの最期は、映像を見ているかのよう。快楽主義者のヘンリーの言葉遊びもサロンの浅薄さが引き立つ。ストーリーの中盤までは少し退屈であったが、ドリアンの元愛人シビル・ヴェインの弟が出てきてから、俄然面白くなった。そして、結末はびっくり。何となく、ジキルとハイドを思い出した。

  • フレディーマーキュリーの愛読書ということで手に取りました。耽美で三島由紀夫っぽくて楽しめました。

  • うーん、、難解!
    ストーリーは不気味で想像力をかき立てられ、面白かった。
    けれどこれはストーリーというより、言葉に触れ、言葉を味わう本のような気がする。
    ヘンリー卿が放つ言葉に込められたユーモアや皮肉、時代背景等を自分なりに解釈して楽しむというか、、

    私にはこの言葉達が、難しすぎたかな、、

  • 海外ではクラシックホラーのジャンルに入るこの小説です。
    「フランケンシュタイン」に並ぶホラーだと頷ける一冊でしたー。

    ドリアンの変貌のスゴさにも圧倒されたのに、彼の肖像画も変わっていくんだから恐ろしいです。
    そして結末も。。。

    読み応えあって面白かったです。

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著者プロフィール

1854年アイルランド・ダブリンに生まれる。19世記末の耽美主義文学の代表的存在。詩人・小説家・劇作家として多彩な文筆活動で名声を得る。講演の名手としても知られ、社交界の花形であった。小説に『ドリアン=グレーの肖像』戯曲に『サロメ』『ウィンダミア卿夫人の扇』回想記に『獄中記』などがある。1900年没。

「2022年 『オスカー・ワイルド ショートセレクション 幸せな王子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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