- KADOKAWA (2016年4月23日発売)
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みんなの感想まとめ
多様な背景を持つ日本人が中国での生活を語る本作は、現地の人々のリアルな声を通じて、日中関係の複雑さを浮き彫りにします。著者は、日本から中国へ移り住んだ農民や風俗嬢、やくざなど、さまざまな人物の物語を丁...
感想・レビュー・書評
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「和僑」とは、海を渡って中国に根を下ろした日本人を指す、今世紀になってから生まれた造語。
華僑という言葉をもじったこの概念を軸に、著者が現地へ足を運び、取材を重ねてまとめたルポルタージュ。
登場人物の幅が広い。
中国の農村に移り住んだ日本人、マカオで働く風俗嬢、上海で組を作ることを依頼されたやくざ、かつて日中友好に人生を捧げた老女——。
それぞれが異なる事情を持ち、異なる言葉で中国での暮らしを語る。
著者はそれを裁かず、ただ記録していく。
この本が面白いのは、日中関係の「建前」では絶対に出てこない人々の言葉が、そのままの形で収められているところ。
「日本より中国の方が自由で暮らしやすい」という発言が、笑えない問いを残す。
日本社会や現代中国に関心がある人、あるいはノンフィクションとしての人間観察が好きな読者にはオススメの一冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本書執筆の13年後に読了。
世の中には色々な世界で生きてる人がいるんだなと興味深く読めた。中国はむしろ 一党独裁政治の方が良いという考えも、なるほどと納得してしまった。確かに現体制が崩壊したら、間違いなく内戦状態になるだろう。
想像を超えるような人物が次々出てきて、考察が深まる良質ルポ。類作も読みたい。 -
2013年にクーリエで紹介されていた書籍で、10年越しになったがようやく読めた。
安田峰敏さんの本ということで期待値も高かった。
実際に読んでみると、まず文章に青臭さが目立った。安田氏はもう少し警戒で切り口のよい文体のはずだけど、本書はどうにも演出感が目立つ。そしてあまりうまくいってない気がする。
登場人物については、風俗嬢やヤクザは距離のある世界だったので裏側が知れて面白かった。また、ヒロアキさんのような人が存在すること、その存在を通して描かれる農村事情も面白かった。
安田氏の中国に対する眼差し、社会の解説も面白かった。
ただ、知らなかったこともいっぱいあったけど、思ったほどのサプライズでもなかった。中国の価値観は現地でみて、すでに肌感覚があったので、まあそんなもんだよね、という感じで、新しい話や驚きにならなかったのだと思う。ルポについても、もう少しディープな人がたくさん登場するのを期待してはいた。
とはいえ全体におもしろかった。
これが2012年と過渡期以前の本なので、その後についての安田氏の文章も改めて読みたいところ。
■本書に登場した人
・ヒロアキさん(雲南省の村人と結婚して現地で過ごす2ちゃんねらー)
・中国に出稼ぎに行く風俗嬢
・上海の日本人駐在員
・中国で組を立ち上げたヤクザ
・日中友好協会 -
P.2020/2/11
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中国に深く入り込む、あるいは日本より中国との関係に重きを置く人々に取材したルポ。ひとつの法則がある訳ではないが、中国に惹かれる人々の思いを、日中の比較も踏まえながら、丁寧に掘り下げた書である。
著者プロフィール
安田峰俊の作品
