USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか? (角川文庫) [Kindle]
- KADOKAWA (2016年4月23日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (233ページ)
感想・レビュー・書評
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物事を達成するのに必要なのは共通可能な理念と執着心であることが伝わってきた。内容に関してはよくあるビジネス書、新たな発見はないがUSJが世界有数の文化拠点として発展し、日本を盛り上げていくことを願う。
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USJがV字回復するまでに何度も危機があり、その度に乗り越えていったこと、乗り越えるために考えて考えて考え抜いたことが分かります。強い反発があっても屈せず突き進む力には感心させられます。
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面白かった
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USJの成功をもととしたマーケティングの本です。
第6章にアイデアの神様を呼ぶ方法として確率の上げ方がまとめられています。
ただより詳しくまとめられているのは「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」という本のほうですのでそちらも合わせて読めば良いと思います。
イノベーションフレームワーク
①フレームワーク
ポイントを絞る
戦略的フレームワーク
目的→戦略→戦術
で戦略(ターゲット)を絞ること
数学的フレームワーク
足して100になる仮設を立てて検証する
②リアプライ
世界のどこかに似た問題がないか探す
それを参考にする
③ストック
日頃からいろんな経験をしストックを蓄えておく
④コミットメント
どれだけ必死に考えられるか -
スパイダーマンのアトラクションをリノベーションした際の話が面白かった。
リノベーション成功のカギは下記。
・変化の度合いはリノベーションと呼べる程度のものなのだけど、
・生活者にはいかに新築だと思ってもらえるか?(いかに新しい価値を提供するか?)
大切なことは、
①生活者が実感できる体験価値
②アトラクションが以前とは違うという期待感の刷り込み
の二つで、どちらがかけてもだめ。
森岡さんがこのポイントを見つけられたのは、
現場に足を運び、世の中アイデアを探して盗んで、等泥臭い行動があったからこそ。
外部条件が大きく変わらない、かつキャッシュがない中で「より良い結果」を出すために、
・違うことをやる
・同じことを違うようにやる
この二つにこだわり続けたからこそ、スパイダーマン含めたUSJのアトラクションは成功したのだな~、と感じました。 -
USJ
・テーマパーク業
景気が悪ければ一番先にカットされる
消費者ニーズの移り変わりが激しいので、
衰退とヒットの流れが早い
・2004年に破綻→不祥事
潜在需要を阻害する要素=目的とズレた拘り
1.ファミリー層
2.差別化要素=関西依存の集客構造から脱却
3.海外へノウハウの展開
〈ブランド選択〉
・ブランドの世界観とクオリティ、ファンベース
・付加価値を加えられるかどうか
・マーケターは消費者目線が基本
自分自身で体験してみる習慣
・「リアプライ」
=既にあるビジネスアイディアを活用して新たな価値を構築する
〈リノベーション〉
体験価値が違うこと
違うという期待値の刷り込み
(違う点を予め誘導しておく)
〈戦略フレーム〉
目的
戦略(必要条件)
→経営四資源のどこに集中するか
戦術(戦術)
〈USJの強み〉
=ユニバーサル社に依存しない独自の開発能力と効率的な経営(安い相場で開発)
・徹底した消費者理解を推し進めるマーケティング力
・ブランドの質にこだわった技術力
・映画は経年劣化する
→世代を超える不朽の名作
〈強い経済効果〉
・頻繁な巨額設備投資
・大量の地域雇用創出
・遠方から何百人の人を誘致
・人々の心を前向きに動かす
ユニバーサル
=経済効果+笑顔を作る
→日本社会全体の公共の利益にダイレクトに繋がっている