USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門 (角川書店単行本) [Kindle]

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  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • 真のマーケッターによるマーケティング入門。P&G でブランドマネジメントをリードし、USJ を V字回復させたマーケティングの実務家が、学生にもわかるようにとマーケティングの神髄を説き起こした。

    NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」では、ハリーポッターの開設を中心に描いていたが、森岡毅さんが入場者数をコントロールする必要性を考え、年間チケットの価格を上げ、その推移を見守っていた。しびれるような決断を、数字・分析をもとに科学的に、そして最後は胆力で行っている姿が印象的だった。まさにビジネスリーダとしてのマーケッターである。

    この本では、修羅場体験に裏打ちされたマーケティングのための戦略思考、フレームワークを実例と共にわかりやすく開示する。後半はキャリア論。若い人に向けて、仕事の選び方・心構え、マーケターへの適性などを自分の半生も含めて丁寧に語っている。なぜ日本には、本当の意味でのマーケティングという機能・部署がないのか。技術を活かすマーケティングにより、もっと日本を元気にできるはず。熱いメッセージを伝えている。

    ○ マーケティング・フレームワーク
    ・目的 (Objective)
    ・目標 (Who)
    ・戦略 (What)
    ・戦術 (How)

    (1) 戦況分析
    ・市場構造の理解
    - 仕組みを理解する。利害関係、何が何で決まるのか。
    ・5C 分析
    - Company 自社、Consumer 消費者、Customer 流通など中間顧客、Competitor 競合他社、Community
    (2) Objective 目的の設定
    ・実現可能性、シンプルさ、魅力的
    ・誰かから与えられるものではなく、自分自身で考えて目的を提案できる→自分起点で組織を動かす人間になる。
    (3) WHO 誰に売るのか?
    ・消費者を選ぶ
    ・戦略ターゲットとコアターゲット
    ・コアターゲットを発見する6つの切り口
    - ペネトレーション、ロイヤルティ、コンサンプション、システム(SKU)、購買サイクル、ブランドスイッチ
    ・消費者インサイト=消費者の隠された真実
    - 例:アリエール→服に菌がついている、子供と一緒に過ごせるクリスマスは後何回?
    (4) What 何を売るのか?
    ・根源的な価値・便益:ドリルではなく穴
    ・ブランドエクイティーの中で根源的な便益の構成が what
    ・例:フェラーリ→成功者としての優越感、東京ディズニーリゾート→幸福感
    ・ポジショニング:消費者の頭の中にある競合との相対的な位置づけ
    (5) How どうやって売るのか
    ・マーケティング・ミックス=4P
    ・How はブランドイクイティーを決める大事な要素
    ・最も重要なのは、How というよりも Who の理解

    ・Who What How が上手く揃えばビジネスは爆発する。

  • P&G出身のマッケターが初心者にわかりやすく解説したもの。これを読めばマーケティングの仕事ができるようになるとは思わないが、これを読んでマーケティングの仕事をしたいと思う人は出てきそう。外資系でのマーケティングと日本の会社でのそれに雲泥の差があるというのは全く同感。
    ただ、マーケティングの人が本を書くとそれ自体がマーケのプレゼンっぽくなり、そういうものに警戒心を抱く癖がついてしまっている。最後には就職やキャリア対する心構え的な話になってゆくが、これはマーケの専売特許ではない。

  • 深い。
    マーケティングはここまで考えないといけないのか、と思った。

    突き詰めて、考えて考えて。

    まだまだやれることはたくさんある。
    というか、まだ何もしてないのに近いんじゃないか。

    目の前のところからどんどん広げていかないと、置いてけぼりになるのが目に見えている。

    危機感を煽られた。

    何度か立ち返りたい一冊。

  • マーケティング、経営戦略の啓蒙書。選ぶ、という行為が基本にあることを強調されている。

  • プロローグには、[本書のテーマは「マーケティング思考」と「キャリアの成功」です。ビジネスで成功したい人は、必ず読むべきです]と書いてある通り、仮にマーケティングを仕事にしていなくてもタメになる内容であったと思う。

    著者が心がけていたように、初心者でも分かりやすいよう、著者の具体的な経験をもとに、マーケティングの本質に迫ることができた。

    特に印象に残ったのが、「USJに転職後の最初の仕事トップラインを大きく伸ばすこと」の話。ビジネスが伸びる・伸びないの本質を見極めるのに最も時間と精神力を使わなければならない。とマーケティングの仕事の本質を突いていると思った。

    また、よく言われる「消費者視点」、これを徹底できない理由を組織論で捉えている部分もなるほどと関心させられた。

    公務員のように、売上を立てる仕事でない場合であっても、マーケティングの考え方を活かしたいと思ったし、どのように活かしていけるか考えて仕事をしたいと思った。

  • 170306~

  • マーケティングに興味を持ったためとっかかりに読んだ。
    マーケティングに興味を持てたのでok
    理論とかはあまり期待しない方が良い。
    これを読んだところで仕事で使えるようにはならないと思う。

    次は長期的にコトラーのマーケティングマネジメントを読む。

  • 言わずと知れた有名なマーケティングの本。コトラーのようなアカデミックな内容とはひと味違う、筆者の実践経験を紹介しながら、基本のフレームワークを示した内容が、親近感もあって読みやすい。筆者の持つ、日本をマーケティング志向へと導きたいという思いが伝わってくる。そのせいか、最後の方はキャリアの話になっていて、少し毛色が違う。将来を担う子供たちへのメッセージという面もあるんだろう。素直にさすがだな、と思う。さらさらと読める良書。

  • USJのCMO森岡さん。ドキュメンタリーで拝見したイメージそのまま、アツイ! ネットダフ屋との戦いは知らなかった。 信念で戦うべき処と、綿密に分析して導き出した『ビジネスドライバー』で勝負する戦略力。 ロジック&パッションが詰まったお人柄と、それが垣間見える一冊。

  • USJ森岡毅氏がUSJの最近の成功と合わせてマーケティングの基礎について教えてくれる書籍。マーケティングとは、カレーかすき焼きのいずれかを食べたいと考えているときにいいとこどりのカレーすき焼きとするのではなく、消費者のニーズ(真に気づいていないニーズも含む)を汲み取り、いずれかを選択(戦略的論理思考)し、関係者を説得(リーダーシップ)することである。

    本書を通じて大きく以下2点については忘れないようにしたいと感じた。

    【目的はパリ占領、目標はフランス軍】
    よく日本人は目的と目標や戦略と戦術を履き違えると言われているが本書ではそれらについて詳述されている。目的(Objective)⇛戦略(What)⇛戦術(How)があり、Whatを目標(Who)に届ける仕掛けが戦術(How)である。そして、戦略は目的を達成するための資源配分の選択である。また、戦略が良いとは方向性が良いことであり、戦術が良いとは遠くまで飛べることであるため、悪い戦略良い戦術が、悪い戦略良い戦略よりも悪い状態である。

    【人との接し方】
    Behavior(行動)<Skill(技能)<Mindset(意志・心構え)<Value(価値観)の順に人の根幹部分はなっていることから、価値観に基づく行動を行っている。行動がダメな場合には、行動を改めさせる、それでも駄目な場合には上位概念である技能を改善すべきである。ただし、人から見える部分というのは行動のみであるため、改善させるには改善させる側も踏み込んで改善する側に入り込まなければならない。

    以上中々の良書でした。

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著者プロフィール

戦略家・マーケター。高等数学を用いた独自の戦略理論、革新的なアイデアを生み出す ノウハウ、マーケティング理論等、一連の暗黙知であったマーケティングノウハウを形式知化し「森岡メソッド」を開発。経営危機にあったUSJに導入し、わずか数年で劇的に経営再建した。現在は、マーケティング精鋭集団「株式会社 刀」を率い、マーケティングによる日本の活性化に邁進中。

「2018年 『マーケティングとは「組織革命」である。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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