ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉――株式投資の不滅の真理 [Kindle]

制作 : 井手正介 
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感想・レビュー・書評

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  • Kindle版が出たのでようやく読んだ!,一言で言うと「インデックス投資に優る投資方法はない」ということ。,,,以下、ハイライト部分。,◯個人投資家にとっては、個々の株式を売買したり、プロのファンドマネジャーが運用する投資信託に,投資するよりも、ただインデックス・ファンドを買ってじっと持っているほうが、はるかによい結果,を生む」,,◯一番強調したいのは、証券投資は実に面白いということだ。巨大な投資業界を相手に自らの知性を,もって挑戦し、自分の資産が増加するという報酬を得ることは、実に楽しいではないか。,,◯賢明な投資決定を行うためには、まずこの二つのアプローチを十分理解する必要がある。それは深刻,な失敗から身を守るためにも、不可欠な条件である。,,◯結局のところ、どの銘柄の株価も、株主が投資した資本を使って会社が将来生み出すキャッシュフ,ローの割引現在価値以上でも、以下でもない。,,◯第二に指摘できるのは、この手の手法は、結局のところ自己矛盾に陥るものだということである。い,かなる手法にせよ、同じ手法を用いる人々の数が多くなればなるほど、その有効性は低くなってい,く。もし、皆が同じシグナルに対して同じ行動をとるとしたら、どんなシグナルに基づいて売買した,ところで何の利益も得られない。,,◯成長株を見つけ出すのは非常に困難な仕事である。しかし、それこそが投資にとって最も重要なポイ,ントなのである。,,◯そこで、私が提案したい戦略は、市場にまだあまり知られておらず、株価収益率が市場よりも極端に,高くなっていないような成長株に投資するということである。,,◯成長が期待でき、かつ低PERの銘柄を探そう。もし成長が実現したら、利益成長と株価収益率の上,昇による二重のボーナスが得られるため、大きな利益をもたらすだろう。将来の成長がすでに織り込,みずみの高PER株には気をつけよう。もし成長が実現しなければ、利益の減少と株価収益率の低下,で二重の損失を被るから,,◯人間はうまくいった場合には、それを自分の能力の結果だと考える強い傾向がある。そしてうまくい,かなかった時には、めったに起こらない外的要因のせいにしたがるのだ。,,◯頻繁に売買を繰り返す投資家のパフォーマンスは例外なく、じっくりバイ・アンド・ホールドを続け,る投資家よりも劣っている。,,◯売らない限り損失は出ないという錯覚から持ち続けることは全くナンセンスだ。「帳簿上の損失」も,損失であることに変わりはない。売らないという意思決定は、現在の株価で買うということと同じな,のだ。その上、もしその銘柄をフルに課税される投資の一環で保有している場合には、売れば税法上,損失が計上でき、課税対象所得額を減額する形で、政府が損失の痛みを和らげてくれるのだ。,,◯バリュー株とはPER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)が低い銘柄のことだ。また割安か,どうかを判断するのに遠い将来の予測に頼るのではなく、既にわかっているファクツ(実績値)だけ,に基づいて判断せよというのだ。,,◯主要な資産クラスに分散して運用する場合には、何らかの形でREIT(不動産投資信託)をある程,度組み入れるべきだと考えている。,,◯さらには運用、管理費用を低く抑えたREITインデックス・ファンドも販売されている。REIT,に関しても、インデックス・ファンドはネットのリターンで見れば最も魅力的だ。,,◯こと投資に限れば、「最大の敵は自分」ということが多いのだ。人間はいかに不和雷同や一時的な感,情に弱いものかということを自覚すれば、道端のブロックにつまずく回数もずいぶん少なくなるの,だ。,,◯その前にもう一度、株式投資のリターンの三大決定要因は、1投資した時点の配当利回り、2一株当,たり利益の成長率、3株価収益率(ないしは株価配当倍率)の水準の変化であり、また債券投資に関,しては、1投資した時点で計算された最終利回り、2金利(利回り)の変化、そして満期まで保有し,ない場合には債券の市場価格の変化、であったことを思い出してほしい。,,◯1 歴史の証明するところによれば、リスクとリターンは正比例している 2 株式も債券も、投資のリ,スクは投資期間に依存する。投資期間が長いほど、リターンの変動幅は低下する 3 ドル・コスト平,均法は、注意すべき問題はあるが、株式・債券投資のリスクの軽減に役立つ 4 定期的なアセット・,ミックスの「リバランス」はリスクを低下させ、リターンを高めることも可能だ 5 リスクに対する,選好と、リスク許容度は区別しなくてはならない。リスクがどの程度許容できるかは、証券投資から,の収入を除く所得の種類と源泉をはじめとして、個々人の総合的な財務状態に依存して決まる,,◯モーニングスター・レポートは、一般の投資家が入手できる最も包括的な情報源の一つである。

  • インデックス投資、合理的市場仮説の聖典のように崇められている本の、昨年出版された最新改訂版。だが、以前の版よりも合理的市場仮説についての主張は大きく後退しているようだ。リーマンショックその他の金融市場の混乱が頻繁に訪れ、行動心理学の重要性が増すにつれ、合理的市場仮説の旗色は悪くなっている。ただし、幅広く分散したインデックスファンドの長期投資が最良である、と言う結論は揺るがない。売買を繰り返すアクティブファンドに比べてインデックスファンドが常に上回ることへの裏付けは、21世紀になってからの星取表でも、さらに強固になっているのは確かだ。
    改訂を繰り返したせいもあるだろうが、主張の明快さや論理性に欠ける箇所はけっこうある。そのへん、シーゲル教授の「株式投資」のような有無を言わせぬ説得力はない。特に笑ったのはチャート分析への批判の消化不良というか苦し紛れ感w。教条的なチャート信仰をウイットに富んだ描写で批判するが、ここに書かれているような四角四面の教義と考えず、最新の結果が反映され続ける分析ツールと考えればこれほど有用なツールは少ないはずだろう。チャートは決算が大きく悪ければ急降下するなどなど、ファンダメンタルの修正も表すツールでもある。この調子で合理的市場仮説のほうを批判する一章もあれば、さらに充実した著作になるだろうw。
    インデックスファンドの優位性が覆しようのない定説となった現在、この本の価値は単なるインデックス投資指南本だけでなく、株式市場史本としても面白い。その上でスマート・ベータや行動経済学など新しい事象についても紹介されている。

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著者プロフィール

プリンストン大学経済学部教授、プルデンシャル・ファイナンシャル、バンガード・グループ等の社外取締役
プリンストン大学経済学博士。同大学経済学部長、大統領経済諮問委員会委員、アメリカン証券取引所理事長などを歴任したほか、米有力企業の社外重役を務める。

「2018年 『投資の大原則[第2版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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