未来から選ばれる働き方 「会社がなくなる時代」のキャリア革命 PHPビジネス新書 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • ・8/23 読了.なるほど、会社や雇用の形態が変わって仕事の進め方ややり方が変わってくるという話ね.業種や業界によっても変わり方やスピードは違うとは思うけど.結局派遣会社の正社員が、今までの会社の正社員が恩恵を受けてたような就労環境を手に入れて、旧態依然とした会社に派遣されてキャリアアップできるという事例の紹介だった.そういう世の中になってきたときに安定して生活していくためには短期の単発なプロジェクトをたくさんやるより、長期で他でもつぶしの効くプロジェクトをやらないと、安定した収入が得られないということだな.個人個人がみんな自営業という世の中になったときに、信用はどう担保され、ローンが組める条件はどう変わるのかが気がかりだ.

  • では、これからの時代に求められる人材とは、どんな人でしょうか。それは、人間にしか生み出せない高度な価値を生み出せる人です。「人間しかできないことは何か?」を考え、人間にしか生み出せない価値を実現し続ける。「社員である自分が稼ぐから、会社がある」と主体的に考えて、進んで行動する。社内外の多くの人を束ねて、リーダーシップを発揮しながら、失敗を恐れずに新たなことにチャレンジし、次々と新しい価値を生み出していく。そのような起業家的マインドを持ったプロデューサー型の人材が求められます。

    過去の成功体験を持っていながら、それに縛られず、柔軟な発想をすることができる。何か問題が起きたときも、その場しのぎの方法ではなく、根本から問題を問いなおす。ときには、自分が手がけてきた事業を否定して、新しい事業を立ち上げてしまう……。このように、「自分の殻を破って成長し続けたい」「変化を乗り越えて、新たな領域を開拓していきたい」というマインドを持っている人材です。

    私が行き着いた結論は、正社員とは、当社のビジョンに共感し、当社の仕事を専業としながら、生涯にわたって働く意向があり、しかも規律を持ったチームワークで働くことで、自己実現が加速していく人ということになりました。わかりやすくいってしまえば、「正社員は、組織ビジョンの実現を、自らのライフワークだと決めた人」「他のメンバーは、自らのビジョンの実現のために、当社に関わる人」ということになります。こうして考えてみると、正社員を雇うことは、会社社長にとってみれば、家族を持つのと同じぐらい、大切な決断ということになります。

    新しい時代に重要になるのは、揺るがない会社のビジョンであり、そのビジョンに揺るがないコミットメントをしているのが経営幹部。そして、その候補生が正社員です。このコアメンバーがしっかりと結束力を発揮すれば、あとは、まわりに優れた才能が集まり始めます。ここは、大切なので、強調しておきます。会社の中核メンバー、経営幹部の結束力をしっかりと固めること。おそらく人数としては、六名程度になるでしょうが、この作業をしっかりやると、新しい時代に飛躍する新しい組織づくりの半分は終わったようなものです。

    神田さんから聞いた言葉で、強く心に焼き付いた言葉があります。それは、「お金がなくなったら、あなたに何が残るのか」という言葉です。お金が一円もなくなったとしても、目に見えない経験や絆をたくさん持っている人間に、僕はなりたい。そのためにはリスクを負って挑戦していくしかない。

    "●激変する技術環境に対応し、未知なる分野に踏み出す勇気。●暗闇のなかでも、輝かしい未来ビジョンを描き、一人からでも声をあげる勇気。●自分と共振するビジョンを持つ組織を見分け、その組織とともに成長していく勇気。この三つの勇気を持つ人が、未来から選ばれ、活躍していきます。一文で表現すると、「暗闇に飛び込み、自分で光を見出し、声をあげ、仲間を見つけ、新しい世界を創る勇気」ということになります。

    つまらない仕事を面白くするのも 、面白い仕事をつまらなくするのも 、結局は 、その人の思考一つで決まります 。

    つまらない仕事を 、面白くするのは 、会社ではなく 、あなたにしかできません 。そして現実には 、面白い仕事などなく 、すべては 、つまらない仕事をどう面白く考えるのかにつきます 。それが 、仕事ができるようになる秘訣であり 、心のズレをなくす唯一の道なのです 。

    自己学習をすることなく 、自分でキャリアを描けないという人は 、同じ職場で 、同じ仕事で 、同じ報酬で 、という生活をずっと続けることになります 。そして 、どんどん年をとっていき 、気づけば 、若い人にとってかわられるようになる 。レ ールがなくなったときに 、初めてレ ールがないことに気づくというわけです 。

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著者プロフィール

経営・マーケティングコンサルタント、作家/アルマ・クリエイション株式会社代表取締役/NPO法人学修デザイナー協会・理事
上智大学外国語学部卒。ニューヨーク大学経済学修士(MA)、ペンシルバニア大学ウォートンスクール経営学修士(MBA)取得。大学3年次に外交官試験合格、4年次より外務省経済局に勤務。その後、米国家電メーカー日本代表を経て経営コンサルタントとして独立。多数の成功企業やベストセラー作家を育成し、総合ビジネス誌では「日本のトップマーケター」に選出。2012年、大手ネット書店の年間ビジネス書売上ランキング第1位。18年、マーケティング分野で歴史的権威があるDMA国際ECHO賞の国際審査員に抜擢。2019年・2020年、「社長の成績表」(古田土会計主催)にて、2,400社超中、2年連続No.1に。ビジネス分野のみならず、教育界でも精力的な活動を行っている。

「2022年 『未来実現マーケティング』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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