- Amazon.co.jp ・電子書籍 (294ページ)
感想・レビュー・書評
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(2022/25)以前から読みたいと思っていたシリーズ。中世っぽい設定で始まるファンタジー。田舎っぽい所で育った少年キリヒトは、何故か「高い塔」と呼ばれる図書館に送られる前提で育てられていて、図書館を統べる「魔女」の補佐をする。。と、一巻の大部分が、物語が何処に向かうのか分からない設定説明のような描写が続いて結構しんどい。最後の方で少し面白くなってきたかなという感じはあるが、うーん。二巻を手に取るか悩ましい。妻は好きそうかも。
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この本を一言で表すなら、緻密なファンタジーと言えるだろう。1巻はこの小説の世界観に入り込むところで終わってしまうほどのボリュームだ。タイトルに図書館とあるが単なる本をテーマにした世界だと思ったら間違いである。現役で言語学を研究している作者が書いたストーリーだけあって、世界に連綿と続く「言葉」を辿り操ることがこの世界を切り開くヒントである。言葉といっても、単なる言葉遊びではなく、新たな手話の構築や、著者の専門である対象言語学的なアイデアが物語の根幹に盛り込まれているのが興味深い。緻密に組み立てられた長いストーリーであるが、それでいて人物や世界観が楽しいので、あっという間に読み終えてしまい、この物語はどこへゆくのか、次の巻が気になって仕方が無い。
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話は面白いし、設定もいい。先も気になる。
が、如何せんクドイ。
情景の説明が長い。
変に難しい言葉を使うので読みにくい。
ウンチクも長い。司馬遼太郎かよ。
言葉についての話がスゴい。長い。
言語学者と聞いて納得。
話が進まない。もう少しテンポよく。
話は面白いだけどね。 -
一巻読み終わっただけなのでまだ分かんないなー…。この一冊だとほんの序章、風景と人物の描写が細かくて話のテンポがゆっくり。
魔女に出会うまでの60ページ弱、村から出て図書館に行くまでが長く感じてしまう。魔女といっても魔法を使う訳ではなく、頭が抜群に切れる少女。設定は好みだしキャラクターにも個性があって、全部を読めば面白い筈なんだけど、さくさくテンポが好きな私には合わなかったかもしれん…。うーん、二巻どうしようかなー…。 -
山の村で暮らしていたキリヒトは、先生から村を出ていく時期を知らされた。これから山々を越えたところにある一ノ谷にある王都に出向くのだ。王都の図書館から招かれたのだ。図書館の魔女がいる図書館に。そこで何をするのかも分からずに。難しい漢字や熟語が出てくる。言葉の世界を操る魔女が登場するからかな。
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言葉の力、を痛感させられた作品。本編全4巻と外伝2巻が存在する。「高い塔の魔女」と呼ばれる少女とその少女に仕える少年が、「高い塔」に納められた沢山の書物を用いて、陰謀渦巻く政治の動きに迫る。そんな、「言葉」と「本」が鍵となっているファンタジー。
作品しかり、発言しかり、言葉の一つ一つには意味がある。言い回しや助詞の違い、ひらがなか漢字かでも、作者が作品に込めた意味・意図、話者が伝えたいことの意味は変わる。その意味の違いが、政治を動かしうる力にもなる。そしてその意味の違いが、私達の心を動かす力にもなるのだと、この作品は教えてくれた。 -
とにかくこの冗長な風景描写、心理描写、言語学の開陳などを、「とても丁寧でわかりやすい!」「説明が豊富で親切」と感じる人には向いています。読者が行間の隙間を埋めて読む要素が他より少ないので、たぶん暗記や作業的なお勉強で高得点をとれる人は向いています。
ただストーリーも面白いので、自分に向いてないなと思いつつ、なんとなく会話文を追ってく感じで楽しんでいました。 -
シリーズの1冊目▲少年キリヒトは鍛冶の里から王宮のある〈一の谷〉へ向かう。史上最古の図書館に暮らし〈高い塔の魔女〉と恐れられるマツリカに仕えるために▼小世界を芳醇に描写しており映像でも見たいものですね。言語の概念的な話が面白く推理劇のようなロジカルさは小説のほうがあっているかも。東西の異文化がぶつかり合うことを暗示するアナトリア近辺を歪めたような地図世界にわくわくします。少年と魔女、ふたりの能力がぶつかり合うことで、何が生み出されるのか!そして食事も美味しそう。じっくりと楽しめそうな作品です(2013年)
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鍛冶の里に生まれ育った少年キリヒトは、王宮の命により、史上最古の図書館に暮らす「高い塔の魔女(ソルシエール)」マツリカに仕えることになる。古今の書物を繙き、数多の言語を操って策を巡らせるがゆえ、「魔女」と恐れられる彼女は、自分の声を持たないうら若き少女だった。超弩級異世界ファンタジー全四巻、ここに始まる!
(Amazon公式サイトより)