この本は、クリエイティブディレクターという仕事に関する本ではない。これからの世の中のすべての仕事人に通ずる理念や力、意識を教えてくれる本。どの仕事も課題があり、それを解決するためのアイデアが必要であり、形にする力が必要。大小に関わらず。逆にいえばそういう力を鍛えることができればどこでも通じることができる。
クリエイティブ・ディレクションという技術は、ものごとを良い方向に変えようとする時、すべての人に有効な方法論なのである。
世界は、課題に満ちている。
「その問題が、本当の問題なのか?」
課題とは、実は状況である。漠たる不満という状況である。 この漠たる不満を、確たる不満に昇格させること。
直感の要諦は訓練なのだ。
逆張りはクリエイティブの基本である。
広さ」は「高さ」の裏打ちがあって初めて意味を持つ。
種目は非連続。能力・技術は連続。
課題→アイデア→エクゼキューション