ブラック・ダリア (文春文庫) [Kindle]

著者 : ジェイムズ・エルロイ 吉野美恵子

• 文藝春秋 (1994年3月10日発売)

感想・レビュー・書評

[niwatokoさんの感想 · 2016年6月5日]

エルロイは「アメリカ文学界の狂犬」とかきいていたので、どんだけいかれた恐ろしい話なのかと身構えていたのだけれども、確かにかなりグロテスクだし、暴力的だけど、基本は、想像していたより意外とマトモ（って言ったら失礼か）な警察小説で、おもしろかった。
予想外に、なんというか、ゴシック風なところもあるんだなあと思ったり。
1940年代の、映画産業が華やかなりしころの大都会ロサンゼルスっていう雰囲気も味わえた気がする。華やかな表舞台の影というか。
ロサンゼルスが舞台で暗い雰囲気で、マイクル・コナリーを思い出したり。

四部作続けて読むのはそれでもキツイなあと思いつつも、読む気でいるし、ニューヨーク三部作も読みたいなと思ったり、やっぱり惹きつけられるものがある。

[meguyamaさん · 2016/06/06]

やはりこれは四部作の最初から読んだほうがよさそうでしょうか？文体に興味があり、どれか一冊読んでみたいと思っているのですが。

[niwatokoさん · 2016/06/06]

わたしもエルロイはじめて読んだので詳しくないんですけど、ストーリーは四部作で続いているわけじゃないようなので、どれでもいい気がします。覚悟して読みすぎて、意外と普通だなーなんて失礼なことを思ってしまいました。もっとはちゃめちゃかと思ったんですがー。

[meguyamaさん · 2016/06/06]

ありがとうございます。『ホワイトジャズ』の佐々田雅子さんの翻訳がすばらしいとどこかで読んだもので気になってました。いきなり四作目だけど、今度読んでみようかな

[ハゲ課長さんの感想 · 2023年5月2日]

ちょっと読みづらかった。あまり話が頭に入ってこない。リーは実は生きてると思ってたけど違った。ラスミラードもエメットと絡んでるかと思ってたけど違った。必要ないシーンが多かったように感じる。

[タカマサさんの感想 · 2022年12月8日]

2.9

[青さんの感想 · 2022年5月22日]

映画も観てみたい
血生臭いし、生々しい描写多いけど
ハードボイルドなセリフとか凄くクール(emoji)
言ってみたい(emoji)
でも、日本人には似合わない(emoji)

[kenichi-hasegawaさんの感想 · 2022年5月8日]

全体として面白かったが、前半は山もなく読みにくい内容であった。後半は最後の結末付近が強引に描かれているように感じたが、スピード感もあり良かった。主人公とパートナーの名前が紛らわしかった。アメリカの庶民の生活が良く描写されていた。

〇邸宅の外観がチューダー様式であるのに反し、入口の間はスペイン風だった。白い漆喰壁を飾る綴織りや、ぶっちがいにした鍛鉄の剣、磨きぬかれた木の床には厚手のペルシャ絨毯。入口の間は、男子専用クラブの趣のある広壮な客間に通じている――
〇壁はサクラ材で、家族や先祖のセピア色の写真が額に入れて掲げてある

[せいじさんの感想 · 2018年4月11日]

"この血塗られた書を告別の辞として捧げる"…娼婦のようなことをしていて殺された母親にエルロイが捧げた"暗黒小説"。"ブラック・ダリア"と呼ばれるようになる美しい女性の変死体に魅せられ崩壊してゆく人々の話。ボクシングを通じた友情の上に築いた警察官同士のパートナーシップと美しい女性ケイとのすっきりしない三角関係。目まぐるしい展開の末に迎える意外な犯人と異常ともいえる死体損壊の意外な動機。見事に伏線が回収されてゆく暗黒のハードボイルドミステリ。反吐が出るほどグロい描写だがやはり見事と言うしかない。

[ありんこゆういちさんの感想 · 2018年3月15日]

内容（「BOOK」データベースより）
1947年1月15日、ロス市内の空地で若い女性の惨殺死体が発見された。スターの座に憧れて都会に引き寄せられた女性を待つ、ひとつの回答だった。漆黒の髪にいつも黒ずくめのドレス、だれもが知っていて、だれも知らない女。いつしか事件は〈ブラック・ダリア事件〉と呼ばれるようになった―。“ロス暗黒史”4部作の、その1。

うろおぼえレビュー
確か捜査する刑事が段々と被害者女性に恋してるような感じになって、精神的にやられていく感じだった気がする。読んでいて鬱々とした気持ちになっていた事だけは確か。

[suzunasiさんの感想 · 2016年8月20日]

私のファーストエルロイ。

[motokichiさんの感想 · 2016年6月20日]

まぁまぁ
映画は観てたんだけど、全く覚えてなかった。

[文藝春秋公式さんの感想 · 2016年5月20日]

漆黒の髪に黒ずくめのドレス、人呼んで“ブラック・ダリア”の殺害事件究明に情熱を燃やす刑事の執念。ハードボイルドの暗い血を引く傑作。〈暗黒のLA四部作〉のその一。