風と共に去りぬ 全5巻セット (新潮文庫)

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  • / ISBN・EAN: 4573273996548

感想・レビュー・書評

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  • 高校生の時読みました。初めて最期の場面、涙が溢れて嗚咽しながら読んだ本です。
    50代になって読み返すと、全然違った感じを受けました。高校生の時は、スカーレットはなんて大人っぽいんだと感じたのに、今は本当に子供みたいに感じました。また、南北戦争の悲惨さが克明に描かれていて、その時の人々の生活や、それが変わって行く様子がすごく伝わってきました。高校生の頃は、レットとの関係がどうなるのかが気になって、戦争の描写は記憶に残っていませんでした。スカーレットの生命力、むしろ現代人に近いですね!

  • 10代の時に読み、人生観が変わった本。強い信念を持って必死で生き抜く姿に憧れました。

  • 中学生で夢中に読んだ本を、40代も終わりが近づく頃になって読み返しました。登場人物たちの気持ちが痛いほどにわかるのは、それだけ年齢を重ねたということ。変わらないのは、やはり夢中で読んだということ。

  • ストーリーも分量も、読み応えのある作品でした。
    スカーレットはやはり独特で憧れます。
    映画も見たことがありますが、絶対的な美貌を持っている女性は、物語になりますよね。羨ましい限りです。

  • 素晴らしい作品に出会えた。

    ジョージア州を舞台とし、南北戦争に運命を翻弄されるスカーレット・オハラの数奇な人生を描いている。

    南北戦争を南部側から描いており、悪名高い奴隷制度にも様々な側面があることが分かり、当事の奴隷のイメージが変わった。

    オハラの生き様も非常に面白く描いており、長編だが最後まで楽しめる。さすがの傑作と感じた。

  • 驚くほど主人公がサイテーすぎて、たしかに時代も気の毒でその中で驚くほどの精神力で立ち直ったところは素晴らしいけど、それ以外が酷すぎてたまに読むの嫌になるくらいだった笑
    こんなに主人公が嫌いになったことないかも!笑
    メラニーが女神すぎることが際立った。アシュレもアシュレだなぁ。スカーレットのことが好きなのにメラニーと結婚した、それは時代だからしょうがないけど、その後嘘をつき通せないというか、スカーレットに弱味見せすぎでメラニー可愛そう。
    レットバトラーは最初から魅力的に書かれてたけど、こんな風に南北戦争中南部にいてうまく立ち回った人もいたのかと驚いた。要領がよくて刺激的で陽気だったのに、なんでスカーレットみたいな酷い人に惹かれたのか不思議。世間の目を気にしないところが似てるからとはいってたけど、、アシュレのことで頭お花畑になっちゃうスカーレットに振り回されて、戦死したチャールズも、スカーレットのために黒人と北部に立ち向かったフランクも、レットバトラーもかわいそう。特にボニーちゃんが死んだ後がかわいそうすぎた。

    5巻まで読んだから色々思ったことはあったけど、とにかく南部は戦争に負けて黒人解放された時、解放されてすぐ平和になったわけでもなかったんだなとおもった。
    教養のない黒人が持ち上げられて選挙権とか得て、むちゃくちゃになった様がわかった。
    スカーレットは周りの人のことを全然考えず自分の幸せのためだけに生きた。それは悪くはないと思うけど、他人を平気で騙して貶めて恨んですぐ癇癪をおこす、ほんとに手のつけられない人。
    レットバトラーの本当の愛に気づいたのが遅すぎるし、それ以外の人の大切さに気づくのも遅くてほんとに何度も同じような過ちを繰り返して、馬鹿だと思ってしまった。子供たちもいつも怒鳴りつけられてかわいそう。
    それくらい酷い世の中で若い女の人が頼れる人もいなくなって必死だったからなんだろう。でも思い出したけど、その前の平和な段階からサイテーだったなー笑


    妹のスエレンからフランクを横取りして、フランクに不幸な思いをさせたり、アシュレも不幸だったし
    レットバトラーはまだスカーレットに振り回されるだけではなかったけど、曲者どうしもっと素直になれば楽しく過ごせただろうに、やっぱりちゃんとコミュニケーションとらないとダメだなと学びました。
    最後、ズタズタ最悪な状況なのにタラに帰るスカーレットはまだ 明日は明日の日が照る と考える。もはや笑うしかない、、ポジティブ!すごい!強い女!
    全体的にキャラが覚えやすくて、時代背景も興味深く、面白く読めた。

  • 高校生の時に読んで、今回は2回目の読了。
    やっぱりすごく感動した。

    映画も確かに素晴らしいけれど、映画よりも先にこの小説を読んでおいて良かったと思う。映画は表面をあっさりとすくっているだけ。映画のシーンに小説での心理描写を補っていくことで、更に映画を楽しめます。

    スカーレットは我儘で恐ろしいことを考える女性だけど、彼女の力がなかったら南北戦争の中、生き延びられない人達がたくさんいた。

    慣習に縛られず、強く生きる力。
    絶対に飢えない。家族達を飢えさせない。そのためには手段を選ばない。

    なんだかんだ言っても、アシュレやメラニーとの約束をきちんと守る誠実さ。

    母親の上品さ気高さにずっと憧れながら、父親の気性しか受け継がなかったスカーレット。
    そして、憧れの母親にそっくりなのは、スカーレットが目の敵にしているアシュレの妻、メラニーだった。

    メラニーの素晴らしさはなかなかスカーレットに通じなかったけれど、メラニーの最期の頃にやっと気付く。
    レットの素晴らしさ。アシュレへの愛は幻想。全てに気付くのが遅すぎ。

    でもスカーレットは後悔ばかりせず、何とか取り戻そうと力強く生き延びていくだろう。逆境に負けない力を奮い起させてくれる小説だと思う。

    でも、そんな逆境に陥る前に、自分の今ある幸せに気付ける人でありたいと改めて思った。

  • 10代の時に初めて、自宅の本だなに並んでいた文学全集の中にあったこの作品を手に取った。
    長編小説にはつきものの、「波に乗るまで」には若干の忍耐を必要としたが、乗ってからはその世界にどっぷりと入りこむことができた。

    映画も大作だが、私は映像の前に原作を読んで正解だったと今でも感じている。
    先に観てしまっていたら、「もう知っている話」として、あえて大著に挑む気にはなれなかったかもしれないので。

    でも、(あの長時間の)映画にも描き切れていないドラマが、機微が、原作の中にはあります。
    映画ファンの人にもぜひ、原作を読んでもらいたいです。

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