なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である [Kindle]

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  • 文響社
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感想・レビュー・書評

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  • 研究活動などを行なっていると、期限を守ることができないことはよくあったために学びになる部分が多くありました。本書で提案されている「ロケットスタート時間術」は、「1. 期間の最初の2割で8割がた終わらせる」「2. 残りの8割の期間でゆるくやる」というもので著者は 1 を行う状態を界王拳と呼んでいるようです。面白い。2 のゆっくりやる時間というのはアイデアを寝かせる時間(外山滋比古 著「思考の整理学」)にも繋ると感じました。

  • お勧めされて手に取った本。
    著者のプログラミングへの情熱と、結果として世界に影響を与えた過程やその後の仕事へのビジョンが面白くて、伝記を読んでいるみたいでワクワクしました。

    私の仕事は訪問看護なので、ロケットスタート術そのものを取り入れるのは難しいが、ロケットスタート術の考え方はどこかに活用したい。
    実際に仕事内容は訪問看護以外にも幅広いので、営業だったり業務改善だったりスキルアップなんかで使えそう。

    問題を細分化する
    崖を飛び降りながら飛行機を組み立てる
    現状に満足しない
    自分が幸せになれる行動をしないと、人は幸せになれない

  • 著者が推奨する「ロケットスタート時間術」では、納期の2割で仕事の8割を終わらせ、残りの8割の日数は「流して」完成度を上げる。
    この「流す」が大事。
    前出しすると次の仕事が来るし、ずっと全力だと疲弊するでしょ、という著者の考え方が好きです。

  • 最初に全力でやって必要時間を見積もる、これは難しい教えだ

  • P 57
    ドイツの文豪ゲーテは、「知ることだけでは十分ではない、それを使わないといけない。やる気だけでは十分ではない、実行しないといけない」
    P 234
    仕事が終わらない人は、得てして後半の応用問題を甘く見ています。
    P 237
    応用問題が終わらなければ仕事は終わりません。
    ⚠️ 282
    「なるはや」をやめれば緊張感が生まれる
    P 326
    スラックがない状態が慢性的に続くと、人はどんどん生産効率が落ちていきます。
    P 333
    トンネリングにはまった人は、処理能力が落ちているうえに、出口の光が見えていないので疲弊していきます。結果、仕事は終わりません。
    P 345
    仕事が終わらない理由をおさらいしておきましょう。大きくまとめると、次の3点に集約されます。 ①安請け合いしてしまう ②ギリギリまでやらない ③計画の見積もりをしない
    P 417
    けれども質を追求した結果、締め切りに間に合わないような仕事の仕方をしていては本末転倒
    P 419
    問題
    P 419
    まだ仕事が終わる見通しが立ってもいないのに、質を高めるためにあれこれ工夫を凝らそうとすること
    ⚠️ 432
    どんなに頑張って100%のものを作っても、振り返ればそれは100%ではなく 90%や 80%のものに見えてしまうのです。
    P 436
    最初から100%の仕事をしようとしても、ほぼ間違いなく徒労に終わるわけです。なぜなら後から再チェックすると、直すべき箇所が次々に見つかっていくからです。
    P 492
    すべての仕事は必ずやり直しになり
    P 493
    細かいことはおいておき、まず全体像を描いてしまったほうがいい
    P 547
    締め切り前に締め切りがあると考えると間に合います。締め切りを狙ってはいけない
    P 749
    「評価恐怖症」のところでお話ししたように、100点の出来を追求しすぎると、自分の中でどんどん勝手にハードルが上がっていき、上司や顧客からの期待に応えられないのではないかという不安が増幅していきます。これではいつまで経っても仕事は終わりません。
    メモ今この状態だな。

    P 924
    プログラミング言語に関しては、最初はまったく意味がわかりませんでした。けれども雑誌に載っているプログラムをただひたすら、幾度も幾度も書き写していると、ある日突然プログラムの意味がわかるようになったのです。不思議な感覚でした。  これは英語も似たようなものだと思います。わからなくてもいいから何回も書き続けたりしゃべり続けたりする。そうしているうちに、ある日突然「悟る」のです。私はプログラムを「悟った」あの瞬間の興奮を今でも忘れません。そしてその瞬間こそが、私がプログラムの世界に足を踏み入れた瞬間なのです。
    メモなぜエンジニアになったか、多角度的に話を聞くのはいいことだな。やっぱり量は大事だな<- 反対にいえば、ここを担保すればいいだけ

    P 964
    やりたいことをやるためには、やりたくないことを速攻で終わらせるしかないのです。
    P 1,202
    私が仕事をするうえで最も大切だと考えている「あること」をきちんとこなせる人は100人に1人もいませんでした。  その「あること」とは、「常に締め切りを守ること」です。正確に言い換えれば、「常に締め切りを守れるような仕事の仕方をすること」
    P 1,205
    あなたの仕事は、パーティーに花が間に合うよう花屋さんに予約をすることではなく、パーティーに花を間に合わせることです。期日に間に合うよう予約しても間に合うとは限りません。予期しないアクシデントが起こることを前提としなければならないの
    P 1,246
    多くの人が、「最初はのんびりしていても、最後に頑張ればなんとかなる」という根本的な誤ちを改めるところから始めないといけません。
    P 1,247
    ラストスパート志向の一番の欠点は、最後の最後までそのタスクの本当の難易度がわからないという点にあります。どんな仕事でも、やってみないとわからない部分が必ずあるのです。  だからラストスパート志向で仕事に取り組むと、仕事の後半に予想外のアクシデントが発生して、完了までの時間が延び、ほかの人に迷惑をかけてしまう可能性が出てくることを忘れてはいけません。
    P 1,252
    まずは「締め切りは絶対に守るもの」と考える
    P 1,264
    まずは上司から指定された期間の2割(この場合は2日間)を見積もりのための調査期間としてもらい、その期間、 猛烈に仕事に取り掛かります。仕事の真の難易度を測定するためです。  その間に「8割方できた」という感覚が得られたなら上司に「 10 日でやります」と伝えます。そこまで至らなかったら、相当難しい仕事と覚悟したほうがいいでしょう。上司に納期の延長を申し出るのは、早ければ早いほどいいわけですから、8割方できなかった場合は期日の延長を申し出ましょう。
    P 1,276
    仕事が終わらなくなる原因の9割は、締め切り間際の「ラストスパート」が原因です。
    P 1,281
    考えてから手を動かすのではなく、手を動かしながら考えてください。崖から飛び降りながら飛行機を組み立てるのです。
    P 1,285
    実際に指定の2割の時間がすぎた段階で、仕事がどのくらい完了しているかをできるだけ客観的に判断します。8割方終わっていればスケジュールどおりに進んでいると考えていいでしょう。6割くらいしか終わっていなかったらかなりの危機感を持つべきです。その段階で万が一、完成度が6割未満だった場合は、③のとおり、「締め切りまでに完成できない可能性がある」と判断し、上司に状況を説明してスケジュールの見直しをしてもらいましょう。  締め切り直前ではなく、締め切りよりもはるか前に、期日に間に合わせられるかどうかを見極めることが大事なのです。この段階で「まだ2割しか時間を使っていないから大丈夫」と思うのは大間違いです。全力疾走で2割の期間を使って、まだ「ほぼ完成(8割方完成)」の状態に持っていけてないのだったら、かなりの確率で締め切りには間に合わないと判断すべき
    P 1,294
    残りの8日間をかけて ゆったりと 行っていきます。余裕があればその期間に、次の仕事の準備を進めたりもします。  この段階で大切なのは、「全力で仕事と向き合う」ではなく「仕事の完成度を高める」であることを強く意識して向き合うことです。 8割の時間を使って2割の仕事をこなすわけですから「仕事が終わらないわけがない」という余裕が生まれます。心地いいほど完璧なスラックの獲得です。
    P 1,300
    一言で言えば「時間に余裕があるときにこそ全力疾走で仕事し、締め切りが近づいたら流す」 という働き方です。  
    P 1,312
    ロケットスタートを実践するときのコツですが、 前倒しで取り掛かることです。仕事が決まったら、すぐにやってください。  人は誰しも無意識のうちに不安を抱えながら仕事をしています。締め切りに間に合うかどうかを恐れているからです。ですから、取り掛かる時期が早ければ早いほど不安は小さくなります。取り掛かりを前倒しし、華麗なロケットスタートを切れば、仕事のほとんどが期限の2割程度の時間で終わります。
    P 1,317
    仕事の提出を前倒すのではありません。取り掛かりの時期をこそ前倒すのです。
    P 1,363
    仕事を早く終わらせることよりも、仕事を安定して続けることを意識すべきです。結果、焦って仕事をしていたときよりも早く、しかも高い完成度で終わるようになるのです。
    P 1,411
    この話が示しているのは、「あなたの仕事は
    メモ何が自分のメインタスクか意識する

    P 1,421
    通常の 20 倍の能力を発揮して、メールチェックに挑む必要があるかどうか考えてみてください。 界王拳使用中は、絶対にマルチタスクはしないのです。
    P 1,450
    この1日の最初の2時間半で、 1日のメインの仕事 の8割を終わらせるようにする ということです。2:8の法則は1日の中でも当てはまるの
    P 1,522
    集中力が分断された3時間と分断されない1時間は、同じくらいの仕事効率があると私は考えています。 要するにメールや電話、ほかの仕事のことを気にしながらする仕事は、効率が半分になるということ
    ピンク色のハイライト | 位置: 1,528
    ・すべての仕事をスタートダッシュでこなして、絶対に終えられる納期を導き出す ・最初の2割の期間を「見積もり期間」としてもらい、実際には、仕事量の8割を終える ・最初の2割の期間で8割の仕事ができなかったら、期限を延ばしてもらう ・「仮眠を取る」と「マルチタスクをやめる」で、仕事の効率を上げる
    ⚠️ 1,570
    ロケットスタート時間術の本質は余裕を持つことであり、高速で次々と仕事を終わらせていくこと ではない
    ⚠️ 1,585
    長期の仕事を抱えているあなたはどうすればいいのでしょうか?   まずは仕事を縦に
    ⚠️ 1,625
    複数の仕事が並行している場合は、1日を横に切れ、です。
    ⚠️ 1,642
    ただし、並行すると言ってもマルチタスクは絶対にしません。 Aの仕事をしているときにBやCの仕事のことを考えないようにしましょう。 そうした頭の中のマルチタスクを防ぐために、わざわざ1日を3分割しているのです。今やっている仕事だけに集中してください。ある仕事をやっているときに、ほかの仕事のことを考えていると、その仕事は終わりません。
    P 1,696
    まず集中力についてですが、最も効果的なのは朝型に切り替えることです。  朝に仕事をするメリットは、「メールをチェックする必要がない」「話しかけてくる人がいない」「外部要因の締め切りが設定できる」 の3つ
    P 1,699
    ほかに朝型のいいところは、 集中して仕事に取り組める時間が増える ことです。  たとえば1時間早起きすれば、物理的に働ける時間は1時間増えます。
    P 1,705
    出社1時間ならば会社にはまだ周りに人がいないので、集中して仕事をすることができます。1時間出社前にカフェで仕事をするのもいいでしょう。  そうして1時間の早起き習慣が体の芯まで身に付いたら、次に2時間早く寝て、2時間早起きすることを続けてみましょう。このような調子で、無理せず朝の仕事の時間を徐々に伸ばしていきます。
    ピンク色のハイライト | 位置: 1,761
    あなたの役割は規則を守ることではなく、仕事を終わらせることです。
    メモあるべき姿を考えすぎてるなー。けど、そこは重要じゃなくて成果物が肝心だな

    P 1,787
    相手が仕事を終わらせないことと、あなたの仕事が進められないことは、厳密に考えると別の問題です。 だから、相手の仕事が上がってこなくても、何とか自分の仕事が進められないか徹底的に考え、自分にできる仕事を進めていくのです。  相手が遅れたからといって、現時点での自分の仕事の納期に少しの余裕を持てたことを喜んではいけません。なぜなら次の仕事の着手に遅れることで、将来のあなたがスラックを失ってしまうからです。
    ⚠️ 1,905
    。 何かの実践のために知識が必要な場合、知識はやりながら覚えていくべきだ ということを言いたいのです。 つまり、崖を飛び降りながら飛行機を組み立てていくのです。
    P 2,044
    私は決して現状に満足したりせず、常に新しいものを求め続けています。いったん自分が関わったら、そのプロジェクトを何としてもおもしろい方向に持っていこうとします。
    ピンク色のハイライト | 位置: 2,068
    やりたい仕事があったら、上司に頼む前にまずやってみる、です。
    P 2,125
    世の中で疑問に思ったこと、引っ掛かりのあったことに気を配り、即座にメモに残していくことを続ければいいだけ
    P 2,133
    あなたは現在の世界・生活に満足していますか? 満足していないからこそ、何かやりたいことがあるはずです。 だとしたら、そこにこそアイデアの種が膨大に埋まっているわけです。
    ⚠️ 2,164
    べきです。すると必ず解決策があなたの目の前に現われます。 「無理だ」という人の多くがじつは、そのことについて実際にはほとんど何も調べてもいないし、考えてもいない人だ ということを、強く心に刻み込んでください。
    ⚠️ 2,249
    自分が幸せになれる行動をしないと、人は幸せにはなれない。
    ⚠️ 2,269
    本書の時間術が、最も効力を発揮するのは、「嫌なことから逃れたいとき」でもある のです。  だから、時間がない、お金がない、今の仕事が嫌だ、上司が最低の人間だと嘆いている方は、今の今から、本書の時間術を使い倒して、嫌な仕事を速攻で終わらせて、そうして手に入れた余裕の時間でもって、次の人生のための準備を始めてください。
    ⚠️ 2,307
    ・勉強のための勉強はするな ・規則は守るな ・集中力を無理やり引き出さなければならない仕事はするな
    ピンク色のハイライト | 位置: 2,324
    実際、仕事を抱えすぎていた人、いつまでも仕事が終わらなかった人が、本書の仕事術を導入するのは非常に困難なことです。なぜなら、嫌で嫌でしょうがなかったにもかかわらず、あなたの仕事がいつまでも終わらなかったのは、あなたがその困難な状況と向き合うことを避けてきたからです。 「馬を水辺に導く事はできるが、水を飲ませる事は出来ない」ということわざがあります。困難な状況を変える方法を教えても、困難な状況を変えさせることは、なかなかできるものではありません。  ですから、「難しいことなんだ」という認識を持ち、それを前提として「全力で」事に当たるしかありません。
    ⚠️ 2,336
    あなたが今日から実践すべきこと、それは夜寝る前に、明日やることのタスクリストを作ることです。これをやらなければいけないのは「絶対」です。
    P 2,359
    どんどんチェックをつけられるので、午前中いっぱい達成感が持続します。   このリズムが、あなたに、「仕事を追っている感覚」をもたらします。
    P 2,388
    この本を閉じた後にあなたが作るタスクリストは、未来の地図です。それに従って進んでいけば、ここではないまったく違う新たな場所にたどり着くことができます。 だからタスクリストは「書くもの」ではなく「描くもの」です。

  • ロケットスタートと
    まず8割という思い考え方は
    真似たいと思った。

  • 誰にでもすぐに取り入れられるものではないけど、基本的なところ、心構えは活かせるのでは。
    ある程度、仕事の自由がきく人は活用できそう。

  • 仕事の本来の目的と時間術について学べた。

    時間術は最初の2割の時間で仕事の8割を終わらせるロケットスタートが必要とのこと。最初の頑張るところで界王拳をイメージするのは笑ったが、余裕を持って進めることでの利点はよく分かるし取り入れていきたい。

    また、考えてから手を動かすのではなく、やりながら考える。これも行動する大切さを教えてくれた。

    この本を読んだからには、寝る前に翌日のタスクリストを作成し、それをロケットスタートで午前中に終わらせる習慣を始めてみます。

  • 感想
    とにかくスタートで爆発させる。期間の2割で内容の8割を片付け全体像を把握。思考・行動の型を作っておくことで無駄なリソースを使わない。

  • プロトタイプを最速で作る。細かい所は後から。

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著者プロフィール

エンジニア・起業家・エンジェル投資家。早稲田大学大学院理工学研究科修了・MBA(ワシントン大学)。1985年に大学院を卒業しNTTの研究所に入所し、1986年にマイクロソフトの日本法人(マイクロソフト株式会社、MSKK)に転職。1989年には米国マイクロソフト本社に移り、ソフトウェア・アーキテクトとしてMicrosoft本社で Windows 95 と Internet Explorer 3.0/4.0 を開発。Windws95に「ドラッグ&ドロップ」と「(現在の形の)右クリック」を実装したことによって、両機能を世界に普及させる。後に全米ナンバーワンの車載機向けソフトウェア企業に成長するXevo(旧UIEvolution)を2000年に起業し、2019年に352億円(3億2000万ドル)で売却。元EvernoteのCEOが立ち上げたmmhmmの株主兼エンジニア。現在はフルオンチェーンのジェネラティブアートの発行など、Web3時代の新たなビジネスモデルを作るべく活動している。堀江貴文氏に「元米マイクロソフトの伝説のプログラマー」と評された。

「2023年 『シリコンバレーのエンジニアはWeb3の未来に何を見るのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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