なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  •  本書の結論は至ってシンプルです。ラストスパートではなく、ロケットスタートをする事で、仕事が終わるというものです。マイクロソフトで右クリックを開発したほどのビジネスマンが、考える仕事方だからとっつきにくいんだろうなと思っていましたが、実際はシンプルイズベストでした。大まかに言えば頑張るべき時間を変えるだけですから、明日からでも始められると感じましたし、現在実行しています。 

     また、本書で用いられる例はマリオカートでから引用したロケットスタートや、ドラゴンボールの界王拳など、堅苦しい表紙からは想像できない様なわかりやすいものばかりでした。 
     結論がシンプルである、例えが分かりやすい、この2点が本書の魅力であると私は感じました。

  • Windows95開発に携わった伝説の日本人プログラマーによる時間管理本。
    マイクロソフト時代の派閥争いとかエピソードは面白いし、オブジェクト指向の説明なんて今まで読んだ中でも一番判りやすかった。
    反面、肝心の時間管理術がちょっと精神論寄りというか、それができるなら最初から困ってないんですがって感じのもので。
    こんなん無理でしょ、という人たち向けにちゃんとフォローしてくれるのは好印象だけど、やっぱり多分無理。
    結論が〈天職を探してそれに就け、好きなことをやれ〉ってのもなあ。

    けど、本書にある通り翌日のタスクリストは早速作成してみた。
    何もやらずに不平を言うのは実りがない。
    とにかく実際にやってみてからだ、あれこれ文句をつけるのは。

  • 上司にGW中に読んどいてと言われて読んだ本。
    著者の中島聡さんはwindows95の開発者。
    (今となっては当たり前のドラッグ&ドロップ、右クリックを世界に普及した人)
    正直タイトルがあんま良い印象ではなかったけど、ソフトウェア開発をしてる自分にとっては役立つ部分もあり、読みやすかった。

    工数の最初の2割で8割のプロトタイプを作る。
    夏休みの宿題を7月中に終わらせる感じを思い出すべきだと思った。
    そのためには、やるべきことが明確になってないといけない。だから、日々のスケジュールが大切になってくる。
    もっとスタートダッシュ切って頑張ろうと思った。
    本書では界王拳を使うみたいだが、自分はドラゴン◯ールをちゃんと見てないので、トラン◯ムにしようと思います笑

    以下、印象的なシーン
    1. 仕事が終わらない人は、得てして後半の応用問題を甘く見ている。
    → これは自分にも当てはまる、、応用問題にどれだけ時間がかかるかの見積もりができてない。
    テストみたいに最初の1分で全ての問題にざっと目を通すってのが仕事でも使えるのか?どう使える?

    2. 仕事が終わらない理由
    ①安請け合いしてしまう
    ②ギリギリまでやらない
    ③計画の見積もりをしない
    → 個人的に当てはまるのは②③。
    見積もりをするにはある程度やってみないとわからない。ゆえにプロトタイプをぱっと作るのが肝なんだと思った。

    3. 全ての仕事は必ずやり直しになる、くらいの覚悟が必要です。荒削りでもいいから早く全体像を見えるようにして、細かいことは後で直せばいいのです。そうした気持ちでいれば、評価恐怖症でいることも、あまり大したことではないとわかるはずです。
    → これはそう思います。まずは全体像。資料の作成にも当てはまると思った。

    4. あなたの任務は花を用意することであって花屋に注文することではない。
    自分の中で任務を再定義することが仕事においても重要。
    → 自分もこの本を読むことが任務ではなくて、実践することが任務なんだと思った。加えて他者に共有することも。

    5. いまある製品、サービス、考え方を何か使い勝手の悪い部分、気に食わない部分はないか?と言う視点で眺めてみる。
    → アイデアを考えるときに使ってみようと思った。発明は必要の母ですね。

  • あの中島さんが仕事の時間術の本を出していたと知り、オーディブルで読了。とても励まされる本だった。
    要旨は添付の図表とかでも想像つくんだけど、中島さん自身の小3からの経験談が面白く、説得力もあるので、より具体的なイメージを持ってやってみたいと思えた。在宅ワークが主流の今だから取り入れやすいエッセンスも多々ある。
    最終章で、ダメ押しで暗示をかけられる感じのノリも良かった。日曜の夜に読み終えるべき本。

    耳読だから余計になんだけど、「期限内に仕事が終わらない?大丈夫!」「集中力が続かない?大丈夫!」などと、要所要所で入る言葉に、エンカレッジされると感じた。こういうことを若手に言ってあげられる上司になりたい。

  • 10分だけ、早起きしてみようかな

  • 最初の8割を2割の時間で終わらせる(ラストスパートは最悪)
    →時間に余裕がある時にこそ全力疾走で仕事し、締め切りが近づいたら流す という働き方

    朝の時間で仕事のほとんどを終わらせてしまう意識(午後は流し)

    「なるはやで」という指示は× 必ず期限を設けて指示を出す

    プロトタイプをいち早く作り、それを何度も直していくイメージ

    マルチタスクは放棄

    「あなた」の役割は規則を守ることではなく、仕事を終わらせることです。

    集中力を無理に引き出さなければならない仕事は辞めるべき。天職=好きで好きでたまらない仕事

    いいアイデアは自然と出てくるものであり、すでにあるものの組み合わせによる応用である。

    仕事は15分で終わるサイズに切り分ける

    あなたの仕事は仕事を終わらせること。あなたの人生の仕事はあなたの仕事を終わらせることではなく、人生を思いっきり楽しむこと。

  • 正直いうと共感できる点は少なかった。
    事あるごとにアメリカ人のライフスタイルを見本とする考え方や、筆者オリジナルの仕事術を参考にする気にはなれなかった。
    ・すべての仕事は必ずやり直しになる
    ・締め切りの前に締め切りがある
    ・最初の2割の期間で8割の仕事を終わらせる(ロケットスタート時間術)
    は参考にできる部分があったが、その点で言えばもっと自分にとっては参考になる書籍がある。

  • Windows95を開発した筆者による最強の時間術。そもそもの発端が、小学生の時に夏休みの宿題の失敗。宿題をやらずに溜めていたために、海水浴に行けなかったとちうもの。その失敗を繰り返さないようにするにはどうしたらいいのかを考え、いかにしなければならないことを先に片付けるかという発想で作り上げてきた時間術。
    最初の20%の時間で全体の80%を仕上げる。ラフであってもいいのでプロトタイプを作ってしまう。など参考になるものが多かった。
    最近残業続きで時間のやりくりに課題を感じていたので、読んでみて良かった。

  • Windows95の開発に携わったベテランエンジニアによるタスク消化の仕方に関する本
    ノウハウとしては4章からでよい(それまではやや自己陶酔感がしんどい)、また内容としても早く取り掛かれ、というそう新規性がある話ではない。ただ、8:2という具体的な尺度が示されている点で良い。他方であくまで自己完結した仕事に最大適応しているので(本書中のアレンジを加えても)他部署と連携しつつやや受け身にプロダクトを作成する仕事(監査をする仕事等)や緊急性を要する仕事(防災や治安職等)には相当のアレンジを要すると思う。
    また仕事観についてはやや過激ないし過剰な面が感じられるが、黎明期エンジニアというバックグラウンドを考慮すればこのくらい陽キャでも「らしい」といえるかもしれない。いずれにせよあまり汎用性のある生き方ではないと思うので、あくまで8割の仕事をはじめ2割の時間で終わらせるという尺度を最大限活用して活かしていくのが重要か。

  • あなたの仕事は、仕事を終わらせること。
    そして、あなたの人生の仕事は、あなたの仕事を終わらせることではなく、人生を思いっきり楽しむことです。

    常に締め切りを守れるような仕事の仕方をすること。
    例えば「パーティーに花を用意するように」と言われたら、あなたの仕事は「パーティーに間に合うように花屋さんに予約をすること」ではなく、「パーティーに花を間に合わせること」なのだ。

    プロジェクトに関わる全員が、自分に割り当てられたタスクは「必ず期日以内に仕上げる」という強い意志を持って仕事にのぞむことが必要。

    ロケットスタート仕事術の極意
    ・締め切りは絶対に守るべきものと考える
    ・与えられた期間の2割でほぼ完成にもっていく
    ・ラストスパート志向を捨て、手を動かしながら考える

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著者プロフィール

エンジニア・起業家・エンジェル投資家。早稲田大学大学院理工学研究科修了・MBA(ワシントン大学)。1985年に大学院を卒業しNTTの研究所に入所し、1986年にマイクロソフトの日本法人(マイクロソフト株式会社、MSKK)に転職。1989年には米国マイクロソフト本社に移り、ソフトウェア・アーキテクトとしてMicrosoft本社で Windows 95 と Internet Explorer 3.0/4.0 を開発。Windws95に「ドラッグ&ドロップ」と「(現在の形の)右クリック」を実装したことによって、両機能を世界に普及させる。後に全米ナンバーワンの車載機向けソフトウェア企業に成長するXevo(旧UIEvolution)を2000年に起業し、2019年に352億円(3億2000万ドル)で売却。元EvernoteのCEOが立ち上げたmmhmmの株主兼エンジニア。現在はフルオンチェーンのジェネラティブアートの発行など、Web3時代の新たなビジネスモデルを作るべく活動している。堀江貴文氏に「元米マイクロソフトの伝説のプログラマー」と評された。

「2023年 『シリコンバレーのエンジニアはWeb3の未来に何を見るのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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