ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 [Kindle]

制作 : シェリル・サンドバーグ 
  • 三笠書房
3.70
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感想 : 30
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感想・レビュー・書評

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  • 先延ばしはクリエイティブな仕事には意外と有効だったりするらしい。意外な事実が多くて参考になった。

  • めちゃくちゃ面白くて勉強になる。
    どれだけ試したかになるんだろうけど、当たり前を再確認させてくれるような著書。

  • ギブアンドテイクで世界的に名を馳せたアダムグラントの2作目。

    非常に期待して読み始めたが、彼の強みである「言われてみれば当たり前」が今回は悪い方に作用した気がする。

    ギブアンドテイクは、なんとなくギブアンドテイクのバランスを取っていることが良いように思えるが、情けは人の為ならずの言葉通り、ギブアンドギブが良いという趣旨であった。

    しかし、今回のオリジナルズは、そもそもそこまで共感できる共通認識がなく、また各省の説明においてもいまいち説得力に欠けたため、面白い実験を何個か紹介してくれた本、という印象。

    以下参考になったストーリー。
    - 子供を褒める際、行動ではなく人格を褒めると同様の行動を繰り返しやすい。人格を褒めると、子供はそれを自分のアイデンティティとして取り込むから。逆に、子供に気づきを与える際は、〇〇してはダメ、よりも〇〇するような人になってはダメ、という方が効果的。
    - IQや芸術など、幼少期から優れた才能を示す人に意外はオリジナリティが少ない。なぜなら彼らの才能は過去の作品を模倣する際に発揮されることが多いから。
    - 知識のある分野に関しては、直感で判断しても良いことがあるが、知識のない分野に関してはよく調べて結論づける方が正解に至る可能性は高い。ただし、人は知識がある分だけバイアスに囚われてしまうためアイデア出しの観点では要注意。
    - 成功しているアントレプレナーは意外と大胆なリスクは取っておらず、事業が軌道に乗るまで現行を続けるなど、リスクを最小化している。一番のリスクは一歩踏み出さずにいることと理解し、とにかく回数をこなしている。
    - オリジナルな人は好奇心が強く、周りに同調しない、反骨真の強い人。人間は同調圧力に弱いため、アイデア出しの際は、あえて反対意見を言うサクラを用意すると活性化する。またアイデア出しは現実的な出発点よりも、思いもよらないところから開始すると幅が広がる。

  • 期待して読んだわりにはいまいちだった.
    文章が下手なわけでも著者が嫌いなわけでもないが,このたぐいの「過去の様々な偉人が直面した問題をひたすら列挙する」系の本は苦手だということがわかった.
    何かを主張したいのであればもう少し科学的に説明してほしいが,多くの事例を知ることが出来るという意味では読む価値がある本なのかもしれない.

  • 短所を見せることで逆に好感度が上がるということを理解する。いい所だけを見せようと努めると、相手は悪いところはどこかと詮索してしまう。それならば、最初から自分の短所を述べてしまう。そうすることで、正直者だという認識やいい所を探してみようという気になる。
    また、みんなに受け入れられる新しいアイデアは奇抜から一般化していくことが大切だと分かった。真新しいアイデアは回りから否定されがちだが、その中に今あるものの要素を組み込むことで周りからの評価を得られる。

  •  誰もが人と違うことができる時代で、人と違う行動をおこせる人、そして起こして成功する人をデータで緻密に分析した内容。
     翻訳者は、即行動ではなく明日できることは明日に回し、後回し後回しにすることの効用(形にならずとも意識している段階で経験からアイディアは蓄積していき、最良の形で表現されるまで待つことができる)が印象的だと後書きで語っている。自分は、神童と呼ばれた人達が大人になりあまりイノベーションを起こした話を聞かないのは何故か、という話が印象に残った。
     神童やエリートは現状のルールの中で成果を残し褒められる中で現状自体を変えていこうという発想がわきずらい、というのは、神童とまで呼ばれなくても、ある程度社会的地位が高い職についている人には身につまされる話ではないだろうか。ルールが先にありきでその中でいかにうまくやり点数を稼ぐかばかり考えてしまう。
     他にも、後がない背水の陣で起業した方が成功するのか、リスクを考えすべてをかけない方が成功するか、などなど、データに基づいた様々な興味深い視点が多く、自分や訳者だけでなく、これを読んだ人に、どれかひとつは心に残る話が書かれていると思われる。

  • カッとなってやり返さない根性を持て
    このフレーズを確認しただけでも価値ある時間だったと思います。基本的な内容はビジネスを進める上での基本で自分の考えが間違っていないことの確認ができたと感じました。

  • いろんな心理学の研究が紹介されている。Originalが特異な才能を持つ特別な人が発揮するものではなく,誰もがORIGINALであることが可能だが,さまざまな阻害要因(内的・外的)なもののため,埋もれていくケースが多い。内的な部分は自分の思い込み,外的な部分は時の運もあれば誰と一緒に活動しているか,どんな環境に巡り会ったかなどがある。ORIGINALに関する先入観を解きほぐす本。
    ・いろいろなダニングクルーガー効果(自信過剰)
    ・教示するときはその理由も併せて
    ・人柄をほめるとそれが人格になる=行為と人格を切り離しましょうと言いがちだけど,よいことは人格と結びつけるとそれが自己観に繋がる可能性。
    ・「不正をしないで」より「不正を働くような人にならないで」が効果的
    ・Noremの方略的楽観主義と防衛的悲観主義
    ・制御焦点理論

  • オリジナルな人とは、「天性の才能を持ち合わせた選ばれし者であり、リスクを好んでチャレンジをし続け、その結果先行者利益を得た人」というイメージを持っていたが、本書を読んでそのイメージが一新された。

    特におもしろかったのは、リスクを嫌い、アイデアの実現可能性に疑問をもっている人が起こした会社のほうが、存続する可能性が高いという研究結果。自分のアイデアを楽観視せずに常に疑問視し、石橋を叩いて渡る人のほうがオリジナルなことをできるのかもしれない。

    アイデアの創出という点においては、大量生産が質を高めるもっとも確実な道であるという点はとても胸にささった。「多くの人はアイデアの量が足りず、少数のアイデアを完璧に仕上げる事ことにとらわている」という指摘は耳の痛い言葉。アイデアを出すのは負荷の高い作業であり、少数のアイデアを出したところで達成感を感じてしまうが、「質より量」を心に留めておきたい。

    「オリジナルでいる事はけっして簡単なものではない。しかし、それを追い求める幸せは何事にも代えがたい」という本書の結びの言葉。最高の締めくくり。
    本書を読み終えて、やはり自分がオリジナルな人になるのは難しそうだな・・・と感じたが、今後の人生の結果的な勝ち負けではなく、プロセスで感じる幸せを大事にしていきたい。

  • 先行者の利益が1番大きいわけではない、ということが知れてよかった。

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著者プロフィール

アダム・グラント(Adam Grant)

ペンシルベニア大学ウォートン校教授。組織心理学者。1981年生まれ。同大学史上最年少の終身教授。『フォーチュン』誌の「世界でもっとも優秀な40歳以下の教授40人」、世界でもっとも重要なビジネス思想家50人(「THINKERS 50」)のうち一人に選ばれるなど、受賞歴多数。「グーグル」「ディズニー・ピクサー」「ゴールドマンサックス」「国際連合」などの一流企業や組織で、コンサルティングおよび講演活動も精力的に行なう。デビュー作『GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代』は31カ国語で翻訳され、全世界で大ベストセラーに。続く『ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代』(以上、三笠書房)も『ニューヨーク・タイムズ』紙でビジネス書の売上第1位、アマゾンUSでも第1位(企業文化)を獲得している。

「2022年 『THINK AGAIN 発想を変える、思い込みを手放す』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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