語彙力を鍛える~量と質を高めるトレーニング~ (光文社新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 語彙力を高める第一歩として読むにピッタリ
    覚えるというよりも体系的なことを学ぶことができるので、ベースを作るのに良いと思う

  • ■ひとことで言うと
     語彙力=量×質。文脈に合う質の高い言葉選びを。

    ■キーワード
     ・思考力≒言語力
      →言語力のベースは「語彙力」
     ・語=語形(語が持つ音声)×意味(語が持つ概念)×対象(語が指し示す実態)
     ・語彙=語の集合=頭の中にある語のリスト
     ・理解語彙(読んだり聞いたりしてわかる語彙)>使用語彙(自分が使える語彙)
     ・語彙力=語彙の量(豊富な語彙知識)×語彙の質(精度の高い語彙運用)
      →語彙量を増やす or 語彙質を高めることで語彙力Up
     ・語の関係性、語種、語構成の理解→語彙量Up
      →類義語・対義語・語種(和語・漢語・外来語)・形態素を考える
     ・語の正しさ、過不足、意味の意識→語彙質Up
      →重複表現・省略表現・語感(語が持つイメージ)・読み手の立場を意識する

  • 聞いたり使ったりして何となく違和感がある、しっくりこないと感じることがあるが、そうしたことに答えてくれる本。特に、「語彙の「質」を高める」章では、興味深い気づきが多くあった。締めくくりにある文「迷い、悩み、ためらうなかから出てくる言葉こそが、真に力のあるものになるのです。」が心に響いた。

  • 語彙力を量と質の面から探求し、鍛えていく本。
    一章でまず語彙力とは何かを考え、二章で語彙の量を増やし、三章で語彙の質を高める構成となっている。

    著者の本を何冊か拝見したが、きっちり構成を組み立てて書く方だなと感心する。序文を読むだけでスタートとゴール、そして読者が辿る学習ルートまで明示されている。当たり前では?と思われるかもしれないが、そこまで考えていない本もたくさんあるので。

    内容はというと、量を増やすほうはすぐにでも取り組みたい。
    ・類義語
    ・対義語
    ・上位語と下位語
    ・語種(和語、漢語、外来語)
    ・文字種(漢字や平仮名)
    ・書き言葉など
    ある言葉から上述の関連語を考えることで(全部で11種ある)、語彙がどんどん増えていくというやり方。
    創作をされる方なら無意識のうちにやっているだろう。類義語を探したり、漢字とひらがなで印象を使い分けたりだ。

    他には、どんな文章でも気をつけたいのが重複表現。
    「まず最初に」「事前予約」「いっぱい入れすぎ」など、校正でもつい流してしまいそうでゾッとした。

  • 実用的でためになった。テーマとして時事の話題が多いが、5年以上経って読むと古く感じる点だけは残念。

    著者の近刊やロングセラーを読むことをオススメ。

  • 自分が日頃目にする文字群に感じていた違和感をすくい取ってくれるような本でした。

  • 無意識に使っている母国語日本語、相手の立場を思って正しく使えるようになりたいものだ。徒らに難解な言葉、飾った言葉を極力使うことなく、シンプルで分かりやすい表現を心掛けたい。

  • 同じ著者の「文章は接続詞で決まる」がとてもよかったので読んでみた。語彙に対する感度を上げるためのいくつかの視点を紹介した後、適切な語彙を選択する際の注意点を説明。こうした視点や注意点に日常的に気を配っていれば、確かに語彙は増えていき使う能力も上がるようになると思う。
    ただ、そういう日常的な視点の紹介に留まっており、語彙を増やすための特別な方法には触れられてはいない。なので、日常的に言葉に敏感な人にとっては、既知の内容が多いかもしれない。

  • 語彙をどう増やしていくか。
    正直結構読むのはしんどかった。
    使用語<理解語かな。
    インプットをたくさんすることで使えるようになる。
    インプットする時のポイントや、言葉を使う時の言葉の選択方法が書かれてるけど、あたまにいれておくー程度でなるほど!!!まではいかなかったかなー。私にとっては概念的、知識的だった。

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著者プロフィール

横浜市出身。1993年一橋大学社会学部卒業。1999年早稲田大学文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。国立国語研究所教授。一橋大学大学院言語社会研究科連携教授。著書に、『「接続詞」の技術』(実務教育出版)、『段落論』(光文社新書)、『よくわかる文章表現の技術』Ⅰ~Ⅴ(明治書院)など多数。明治書院教科書編集委員。

「2021年 『よくわかる文章表現の技術 Ⅳ 発想編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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